図書室だより2020 〜その12〜
- 公開日
- 2020/12/22
- 更新日
- 2020/12/22
お知らせ
「オレゴンの旅」(ラスカル著 ルイ・ジョス絵 山田兼士 訳 らんか社)
今月15日に昼の放送にてボランティアさんが読み聞かせをしてくださった絵本です。
サーカス団で働く道化師(どうけし)のデュークは、ある日相棒のクマのオレゴンに「大きな森まで連れていってほしい。」と頼まれます。サーカスにいるより仲間のいる森に帰るべきと感じたデュークは、オレゴンを連れピッツバーグのサーカスを出て、オレゴンの故郷である遥(はる)か彼方(かなた)のオレゴンの森を目指すことに…。
デュークとオレゴンの最初で最後の旅は非常に叙情的(じょじょうてき)。ラストで前向きな一歩を踏み出したデュークの姿には静かな力強さが感じられます。読み聞かせの放送ではストーリーのみでしたが、どことなく懐かしさと温かみのある絵はぜひ多くの人に見てもらいたいもの。図書室にありますので、手に取って読んで、目からも感動を味わってくださいね。
こちらの絵本、現在は重版(じゅうはん)未定とのことで手に入れることは難しいようです。絵本は子どものものと思われがちですが、大人に読んでほしいものもたくさんあります。このような秀逸(しゅういつ)な絵本はぜひ手元に置いておきたいものですね。