学校日記

図書室だより2020 〜その10〜

公開日
2020/11/30
更新日
2020/11/30

お知らせ

『急行「北極号」』 (C・V・オールズバーグ 作
村上春樹 訳 あすなろ書房)

 クリスマス・イヴの夜。サンタを待つひとりの少年のもとに白い蒸気に包まれた汽車が現れます。この汽車の名は「北極号(ほっきょくごう)」、向かう先は北極点(ほっきょくてん)。少年は汽車に乗り、イヴの夜に不思議な旅をするのです。
 これは絵本ですが、村上氏の訳もあいまって大人の物語の雰囲気(ふんいき)が漂(ただよ)います。少年がサンタに望むプレゼントがとてもかわいらしく、大人になると忘れてしまう純粋(じゅんすい)な心を思い起こさせてくれるかのよう。今年は楽しむことを自粛しなくてはならない風潮(ふうちょう)になっていますが、ささやかでも少しでも季節を感じた楽しみ方ができるといいですね。
 図書室ではこのほかにもクリスマス関連の絵本を展示しています。今さら絵本?と思わず、小さい頃に戻った気分で楽しんでみてはいかがでしょうか。昔読んだ時と今とでは、物語の印象がずいぶん変わると思いますよ。