図書室だより2020 〜その3〜
- 公開日
- 2020/06/04
- 更新日
- 2020/06/04
お知らせ
「ぼくを探しに」(シルヴァスタイン 作・倉橋由美子 訳・講談社)
今回も最近メディアで紹介され話題となった本を紹介します。この絵本は「おおきな木」の作者としても有名なシルヴァスタイン氏の作品で、絵本というよりは短い物語を読んでいるかのような哲学的なテーマが印象的。
何かが足りない“ぼく”は、足りないものを探しに旅に出ます。あれこれ試行(しこう)錯誤(さくご)の末にようやく自分に足りないものを見つけた“ぼく”、これでようやく幸せになれると思ったのですが…。
すべてが満ち足りていれば人生は楽しいものなのか。では、足りないものだらけの不完全な自分ってダメな人?絵本の“ぼく”は、読む人にさまざまな疑問を投げかけます。人生は足りないものを永久に探し続ける旅なのかも知れませんね。
図書室は6月中旬から貸し出しが始められるよう準備をしています。当面の間は今までと貸し出し方法や本の管理の仕方が変わると思いますが、本を触った後は手洗いをきちんと行い、室内での友達とのおしゃべりは控えて(これは普段の図書室の基本でもありますが…)、図書室を有効的に利用してもらいたいです。