図書室だより2022 〜その7〜
- 公開日
- 2022/10/20
- 更新日
- 2022/10/20
お知らせ
「ぐりとぐら」(中川李枝子 文 大村百合子 絵 福音館書店 1967年1月出版)
「ぐりとぐら」の絵本の挿絵で知られる画家・山脇百合子さんが9月末に逝去されました。実姉で児童文学作家の中川李枝子さんとともに創り出した「ぐりとぐら」が初めて絵本になったのは今から約60年前、その後9か国語に翻訳され世界13か国で出版。森の奥で大きな卵を見つけたぐりとぐらの「大きなカステラを作ろう!」と思い立った時のワクワク感、森中に広がるカステラが焼ける良い匂い、森の仲間たちと皆で食べた時の幸福感、すべての感覚が読む者の心に優しく突き刺さります。この絵本を読み、実際にフライパンでカステラを作ろうと試みた人もいるでは?山脇さんが亡くなったのは中川さんの誕生日。ぐりとぐらのような絆の強さが、最期まで表れているかのようですね。
学習発表会も終わり、いよいよ後期日程に入りました。行事にテストに、と毎日が慌ただしく過ぎていきますが、本を読む余裕も持ちたいものです。