学校日記

図書室たより2021 〜その13〜

公開日
2021/12/07
更新日
2021/12/07

お知らせ

「ビロードのうさぎ」(マージェリィ・W・ビアンコ 著 酒井駒子 訳     ブロンズ新社 2007年4月発行)

 クリスマスの夜にぼうやのもとに贈られたぬいぐるみのうさぎ。ぼうやに愛され、幸せに過ごしていたある日、ぼうやが感染症にかかり身の回りのものは捨てられてしまうことに。悲しむうさぎのもとに、ひとりの妖精が現れ…。
 うさぎの質感がダイレクトに伝わってくるかのような繊細な絵があいまって、うさぎの抱く寂しさや哀しみが読む者の心に切なく突き刺ささります。物を大事にする気持ちが薄らぎがちな今の世、この絵本が問いかける意味は大きいのではないでしょうか。みなさんも幼い頃のクリスマスにプレゼントされたぬいぐるみ、きれいに洗って大切にすれば「ほんもの」になりますよ。
 今年も残り1カ月。寒い日は図書室を上手に利用して、ぜひ読書で心を温めましょう。