夢中になれること 〜アサガオと1年生〜
- 公開日
- 2024/07/25
- 更新日
- 2024/07/25
校長室から
1年生は種まきをした5月から花が咲き始めた7月まで、毎朝、アサガオに水やりをし、観察をしていました。水やり後は、アサガオについての報告がにぎやかに始まります。
「ぼくのはまだ二つしか芽が出てないよ」
「違う形の葉っぱが出てきたよ」
「本葉っていう名前があるって聞いたよ」
「大変、アサガオが枯れてる」
「それは枯れてるんじゃないよ、しぼんでるって言うんだよ」
アサガオの水やりとともに、自分への水分補給もしたのでしょう。時には教室に向かった後、「水筒、忘れてきちゃった」とアサガオのもとへ戻る1年生もいました。
ある日、登校すると鉢が見当たりません。風雨が強い日だったので、職員が鉢を昇降口の中に移動しておいたのです。「飛ばされちゃったのかと思った」「よかった、アサガオが無事で」と安心するとともに、誰が昇降口に入れてくれたのかさがしている様子が見られました。
またある日には、「これで色水つくってみたいな」としぼんだ花を大事そうに持っている姿を見かけました。
変化の様子に気づくだけでなく、新たにやってみたいことを見つけたり、気にかけてくださっている方への感謝の思いをもったりと、アサガオとともに子どもたちも成長している様子が伝わってきます。継続して取り組めること、夢中になれることがあるのは素晴らしいことだと改めて感じました。
いよいよ夏休みが始まります。日頃はなかなかできないこと、やってみたかったことに挑戦して、自分の中の新しい世界を拓いてほしいと思います。徹底的に好きなことに夢中になってみるのも夏休みならではですね。
この3か月、学校の教育活動への温かいご支援とご協力をありがとうございました。安全な生活にご配慮いただきながら、「楽しかった!」と思えるような夏休みにしていただければと思います。9月にはひと回り大きくなった子どもたちに会えることを教職員一同願っています。