学校日記

「ルール」と「マナー」について 〜鉄道安全教室から〜

公開日
2024/07/25
更新日
2024/07/25

校長室から

5月にJR真鶴駅の職員の方をお迎えして鉄道安全教室を実施しました。具体的な内容等については、すでにホームページ等でお知らせしたところですが、お話を伺いながら考えさせられたことがあります。それは、「ルール」と「マナー」についてです。
次のような○×問題が出されました。

◆「電車を待つときは黄色い線の外側(電車に近い方)で待つ。○か×か?」
児童:(考えたり相談したりした後)×に移動
JRさん:そうだね。電車のすぐ近くは危ないから、黄色い線の内側(線路から離れた方)で待つようにしようね。

◆「線路に物を落としたら、自分で拾う。○か×か?」
児童:(だめだよね、などと言いながら)×に移動
JRさん:そうだね。自分で拾うと危ないので 駅員さんに知らせてください。駅員さんが道具を使って拾いますよ。

その後、質問コーナーでのやりとりの様子です。
児童Aさん:時々、電車の中で、食べ物を食べている人がいるけど、いいのですか?
JRさん:だめだという決まりはありません。でも人がたくさん乗っている電車の中で、ぼろぼろこぼしながら食べていたらどうかな。

児童Bさん:一人で席をいっぱい使っている人がいるけど、いいのですか?
JRさん:電車の座席は一人分ずつ区切られています。でも電車の中には、元気な人だけじゃなく、体調が悪い人がちょっと横になって乗っていることもあるかもしれないね。どうしようか…。
駅員さんに知らせてくれたら確かめに行くよ。

辞書等で調べてみると、ルールは「規則」「それに基づいて物事が行われるように定められた約束ごと」、マナーは「行儀作法」「人と人との関わりで当然その場面でしかるべきとされる行儀・作法のこと」などと示されています。
今回の鉄道安全教室でのクイズの内容は「ルール」に関するものでした。質問コーナーの内容は、児童の率直な質問から、主に「マナー」に関するものとなりました。
安全に気持ちよく電車を利用するためには、ルールを守ることもマナーを意識することも必要不可欠です。それは学校生活でも同じだと思います。ルールを守ることはもちろん、人に対する配慮や思いやりを言葉と態度で示していける一人一人であってほしいと心から願っています。
「マナーづるさん」や「電チャン」と一緒に様々なことを考える機会となった鉄道安全教室でした。