石拾い
- 公開日
- 2014/09/19
- 更新日
- 2014/09/19
校長室から
門の前であいさつをしていると、早めに登校してきた子どもたちは、たいていサッカーをするのですが、その日の朝はグラウンドの石拾いをし始めたのです。その輪はだんだん広がり多くの子どもたちが自主的に拾う姿となりました。
組体操で裸足になるため石がない方が良いに決まっています。4〜6年生の多くが自然と拾うようになりました。低学年の子たちには私から声をかけました。しかし、自然発生的に始まったものと思っていましたが、数日後の学年だよりを読んで、先生の一言があったとわかりました。その働きかけをしたことも素晴らしいですが、それに応える片浦の子どもたちを誇りに思います。
担任の思いを学年だよりの抜粋から紹介します。
4年生のみんな最高!!
運動会の練習もだんだん本格的になってきました。組み立て体操も一通りの流れを確認して、火曜日にはついに運動場に出ました。
先週、子どもたちに帰りの会で「来週は運動場にでると思います。体育館と違い運動場は熱く、そして石がくい込んで痛いです。その中で平然と演技するのは大変だけど、みんななら大丈夫です。少しでも痛くならないためには運動場の石拾いをするといいんですが。」と話をしました。火曜日の朝、登校するとすぐに石拾いを始める4年生の姿が見られました。
実際に運動場にでると、まだまだ石がたくさんあります。全員で拾うところから始めました。演技中も痛かったようですがそこはさすがの4年生一人もそういうそぶりすら見せません。この日の帰りに「石を拾うことは自分が痛くないだけでなく演技するみんなもよい環境で演技ができるんですよ。地味なことだけどこれも最高の演技にするために大切なことだと思います。みんなで最高の演技にしたいね。」と投げかけました。
水曜日の朝、「先生、石を拾うからバケツをください。拾った石のバケツどうしますか。」という4年生、朝の会のとき「今日は、進んで石拾いをしてくれた子がいました。何も言わなくても自分たちで動けるなんてすばらしいです。ところで先生は、数人の人はやってくれたのを知っているけど、今日石拾いしてくれた人!」というと、なんと…全員の手が上がりました。思わず目頭が熱くなりました。私が話したことをこんなに真剣に受け止めてくれる子どもたちに感動するとともに頭が下がる思いでいっぱいでした。本当にこの4年生の子どもたちの担任をさせてもらって幸せだと心の底から実感しました。そして、「子どもたちにとって心に残る運動会になるように自分もがんばろう!」と固く誓った次第です。
ちなみにその後担任も朝の自主石拾いに参加する姿がありました。
(写真は昨年の運動会)