学校日記

こもれびの道 ~防災の日を迎えて~

公開日
2025/09/14
更新日
2025/09/14

校長室から

学校坂道と同様、「こもれびの道」も学校へ続く道です。

残暑が続く9月ですが、さわやかな青空が広がる日に「こもれびの道」の様子を写真に収めました。

「こもれびの道」の途中には、関東大震災で亡くなった方々を慰霊する石碑があります。


1923年(今から102年前)の9月1日に関東大震災が起きました。

この片浦地域は特に地震の被害が大きかった地域です。地震の大きな揺れとともに、まず、根府川駅の山側で地滑りが起きました。駅のホームや建物が海に流され、ちょうど駅のホームに入ってきた下り電車も一緒に海に流されてしまいました。電車の乗客は約200人、ホームで電車を待っていた人は約40人だったようです。その後の調べによると、107人の方が亡くなられたとのことでした。

地滑りの後間もなく、今度は「山津波」(水を含んだ土石流)が根府川の集落を襲いました。60軒以上の家屋が土砂に埋まり、200人以上が亡くなられました。11時58分に大きな揺れがあってから、5分後のことだったそうです。

当時の方のお話では、誰かが「山がきたぞ!山がきたぞ!」と叫ぶ声がしたと思ったら、ものすごい勢いで山津波が襲ってきたということでした。まるで山が動いてくるように見えたのだと思います。その頃、静岡県の熱海市の海には13メートルにもなる津波がきたそうです。


防災の日である9月1日の朝会では、関東大震災についてふれながら、この夏の地震や台風、大雨などのニュースを振り返りました。そして、誰もが何度も経験している雨の日を例に、どのような危険が考えられるか、どのようなことに気をつけるとよいか話し合いました。

いつも大人が近くにいる状況とは限りません。自分の安全を自分で守るために、日頃の備えや心構えについてできることや大事なことをまずは自分で考えてみようと伝えています。そして、友達や教員、家族と話す中で、気づきを広げ、安全に対する意識をさらに高めていってほしいと願っています。