♪人生楽ありゃ苦もあるさ♪
- 公開日
- 2014/09/10
- 更新日
- 2014/09/10
校長
♪人生楽ありゃ苦もあるさ♪
一定の年齢以上の方なら、水戸黄門の主題歌はご存じかと思います。
BSでは西村晃さんの黄門、あおい輝彦さんが助さん役を演じている作品が
再放送されています。今から25・6年前の作品でしょうか。
僕が子どもの頃は東野英治郎さんが黄門でした。
主題歌は山上路夫さんが作詞しています。
この夏、信州で山歩きをしてきました。
あいにく天候に恵まれず絶景を楽しむことはできませんでしたが、
シャジンやアキノキリンソウなどの高山植物が疲れた体を癒やしてくれました。
最近は山岳関係の番組を好んで視ているのですが、視ているだけで山に登った気になります。苦労せずに山を征服した気になるから不思議です。
“若いときの苦労は買ってでもしろ”
そんな境地になるのは、自分がそれなりの年齢になってからのことです。
バーチャルの世界が日常の一部となっている今の児童・生徒を含め若い人にはなかなか通じにくいことだと思います。
子どもの生活体験・経験不足、社会性の欠如が指摘されてから久しいですが、
高度に利便性が発展した現代社会において
子どもに積極的に苦労をさせろとはいいませんが、少し我慢をさせてみることも
時には必要なのだと思います。
人生の荒波は、なければそれに越したことはありません。
しかし、額に汗し、苦労して登った者でなければその達成感を味わうことはできません。必ずしも苦労したからといって絶景というご褒美にありつけるわけではありませんが・・・・むしろ限られた日程で登るときはご褒美にありつけないことの方が多いようです。
今、子どもたちは運動会の練習に取り組んでいます。
上級生が下級生に丁寧に指導しながら練習しています。
運動が苦手な子もいるのでしょうが、みな汗をかきながら一生懸命です。
水戸黄門の主題歌は、
♪人生楽ありゃ苦もあるさ 涙の後には虹も出る
歩いてゆくんだしっかりと 自分の道をふみしめて♪
と歌ったあと3番では、
♪人生涙と笑顔あり そんなに悪くはないもんだ
なんにもしないで生きるより 何かを求めて生きようよ♪
と続きます。
1番の ♪自分の道をふみしめて♪
これもなかなか難しいですね。
“道”については、いずれまた別の機会にお話ししたいと思いますが、
みな同じ道を歩くのではありませんね。
みな違っていいのです。違って当然です。
その道を見つけるためにも、少し我慢をし、少し挑戦し、ためらいながらも一歩を踏み出してみることが大事です。
歌の話ばかりで恐縮ですが、吉田拓郎は「人生を語らず」という曲のなかで、
♪わかり合うより 確かめ合うことだ 季節の巡る中で 今日を確かめる
超えるものは すべて手探りの中で 見知らぬ旅人に 夢よ多かれ
超えていけそこを 超えていけそれを 今はまだ人生を語らず♪
と歌います。
バーチャルの世界だけでなく、
現実の世界に疑問を持ちながら一歩を踏み出して欲しいものです。
失敗したっていいんですから・・・・泣くのがいやなら さあ歩け!?