4年生 社会科 「ごみの問題と向き合って」 その1
- 公開日
- 2023/09/09
- 更新日
- 2023/09/09
4年
4年1組の授業の様子です。(9月8日・2時間目)
身近な「ごみ」について調べて考えていく学習です。
児童が考えるためのきっかけとして大事になるのが資料ですが、まずは、「小田原市のごみ総排出量」のグラフを提示しています。
ただし、資料の提示の仕方に工夫があり、右半分を隠しています。
「上がっていく(ごみの排出量が増えている)」
「そのまま」
「下がっていく(ごみの排出量が減っている)」
児童一人一人は、漠然とした感覚でグラフがこのあとどう推移するのかを予想していきます。
ここでは予想の根拠は伝えず、あとにとっておいているようです。
「じゃじゃーん」
教師が、右半分が「下がっていく」様子のグラフを提示すると、子どもたちは不思議がっています。
「なんで」
「小田原市やるじゃん」
「なんで」と出ることを予測して、教師が次の資料を提示しました。
そして、資料から、ごみの量が減っているのは、小田原市の人口の推移とつながっていること、つまり、小田原市の人口が減った分、ごみが減ったということを児童は理解していきます。
「じゃあ別に、“やるじゃん”でもないじゃん」…まるで浜弁ですね
資料をとおして、考えが揺れ動いていることが子どもの表情からも伝わってきます。
さらに、次の資料が提示されます。
「一人1日あたりのごみの排出量の推移」です。
特に、平成29年に小田原市が、全国や神奈川県と比較して、ごみの排出量が多いことを資料から読み取ると・・・
「小田原市やばいじゃん」
「だめじゃん」
子どもが、「このままではまずいかも」という問題意識をもったようです。
ただし、小田原市という他人事として捉えているので、「自分ごと」「自分にできること」を考えていくようになることがこれからのポイントになってきます。
とはいうものの、問題意識をもつことで、「何とかしなきゃ」という行動や、「もっと調べたい」という意欲につながることから、まずは、この時間のねらいどおりといったところでしょうか。
そして、なんと3時間目は、小田原市環境政策課の方をゲストティーチャーとしてお招きしているということです。
意欲が高まっているところで、直接、話をきくことや質問をすることができる環境があることは、より有意義な学びにつながることでしょう。