学校日記

日々の授業での子どもの反応

公開日
2016/12/01
更新日
2016/12/01

出来事

 理科「大地のつくりと変化」前時までに子どもたちは、地面の下が縞模様になっていることをVTRなどで知識として共有している段階です。そして地層のできるストーリーを一人一人が考えました。子どもが考えた縞模様ができるまでのストーリーを一部紹介します。
〜しまもようができるまで〜
 縄文時代。みんな協力してくらしていました。ある日、近くの川が増水をしました。すると人々のくらしていたところは、ほぼ水につかってしまいました。そのため、土地の高さが少し上がりました。
 弥生時代になりました。この時代になって米作りが始まりました。たくさんの米がとれました。しかし、大雨がふり、洪水になりまた土地が高くなりました。
 江戸時代1700年頃、新しい学問が広まりました。人々はワクワクの毎日をおくっていました。ある日、近くの山が噴火しました。その後、固まって土地があがりました。 
 このように、こうずいや噴火などにより、しまもようができたのです。

 火山が噴火して、その火山灰がいろんなところに落ちて、その川に落ちた灰や大きい石、土などが運ばれてそれが何回もくり返されて層ができた。

 文章の長短はありますが、時間的なこと、土などが運ばれたこと(運搬)、火山の影響があることといった大切なことをしっかり押さえてあります。これをもとに「きき合い」をしてさらに個人としての考えを深めた上で、全体での話し合いをおこないました。そのことで、水の力で運ばれた、火山の噴火で起きたという意見に絞られていきました。
 「まず、自分・みんなで相談・また自分」という本校の「きき合い」のスタイルで授業を進めました。子どもたちの授業後の反応です。
 「なぜ、しましまなのか、Aちゃんの意見を聞いてなるほどなと思いました。「きき合い」の後に2色の寒天を使ったプチ実験をしましたが、どこをくりぬいても同じ幅(色と色との)だったので地面もずっとしまもようだということが分かりました。ただ、なぜそうなるのか不思議なので調べていきたいです。」
 「今日の学習で、層の成り立ちについて友だちと「きき合い」をして考えを深めることができました。また、地層は大きくつながっているということが分かりました。」
 最初に自分の考えを持って「きき合い」、その後再考することにより、自分の考えが変容したり、深まったりすることを感じています。また、一人で学ぶことも大切ですし、友だちと学び合うこともすごくよいことだということを実感しているところです。