日々の授業
- 公開日
- 2016/12/01
- 更新日
- 2016/12/01
出来事
子どもたちがお互いに考えを深めたり、自分たちで「問い」を考えたりしながら生き生き取り組める授業を創造することを日々の授業で試行錯誤しています。その中で今回は理科、社会科での取り組みを紹介したいと思います。
【理科】
「大地のつくりと変化」…前回の学習までに子どもたちは、地面の下は縞模様であることを予想したり、VTRで知識として押さえたりしました。縞模様はどうやってできていったのか、「ストーリー」を自分なりに考えました。理科の学習では、目の前の事象を押さえること以外に長い年月をかけて形成したり変化したりしたものを学ぶこともあります。このような学習の中で地球の長い歴史やちょっとずつ変化していく科学のロマンを感じさせていきたいと思います。今回の授業では、「ストーリー」をもとにどのように縞模様ができていくのかを各グループでモデル実験をおこなっていきます。教師自作の実験器具を操作して地層のでき方を押さえていきます。
【社会科】
「明治時代」…明治時代で学んでいきたいことを6つのカテゴリーに分けました。今回はその中の(1)明治時代の政策(2)明治時代の人々の暮らし(3)明治時代の政治の仕組みから調べて見たいものを選びました。そして自分の選択した課題をまずは個人で調べました。次に発表に向けてグループでまとめていきました。今回工夫したのは、発表をただの発表とせず、それぞれのグループが他のグループの子に内容がしっかり分かるように「授業形式」でおこなうということです。全体で学んでいない状態で自分たちが学んだことをお互いに共有することで学習を展開する手法です。東京の小学校などで実際におこなわれていて、注目を集めている「反転学習」の考えに挑戦します。普通学習は、教師がおこない、ある程度の知識・技能を得た後、まとめたり考えを深めたりします。今回はまさに子どもたちがスタートから中心におこないます。教師の役割は、子どもに交じって発表を聞き、大切な視点について質問したり、再考をうながしたりしていくことです。子どもたちは、黒板の使い方や友だちにどうやったら大事なことを伝えることができるか思考錯誤しながらまとめています。