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2年生 国語 「お手紙」 〜心を込めた音読劇をめざして〜

公開日
2025/10/28
更新日
2025/10/29

2年

2年生の国語では、光村図書の教材文「お手紙」(アーノルド=ローベル作)を活用した学習に取り組んでいます。

この作品は、がまくんとかえるくんの心のやりとりを描いた温かい物語で、子どもたちの心に深く響いています。

どの子もこの教材が大好きで、毎時間、物語の世界に引き込まれながら、登場人物の気持ちを想像し、読み味わっています。


この単元が始まった当初から、子どもたちの中には

「1年生に向けて音読劇をしたい」

「招待したい」

という願いが自然と芽生えていました。

その思いを胸に、子どもたちは日々の学習に意欲的に取り組んでいます。



10月28日(火)の本時(全12時間のうちの7時間目)では、がまくんがお手紙を待つ気持ちを想像し、それを音読に活かすことをめあてに学習を進めました。


授業では、子どもたちが登場人物の気持ちを丁寧に読み取ろうとしていました。

また、読み取って考えたことを活かして、声の調子や表情を工夫した音読をしようとしている姿もありました。


前に出て、役になりきり、自分の考えを堂々と伝える姿も見られました。

友達同士の関係が良好であることもあり、安心して自分の思いを表現する子が多く、教室には温かな空気が流れていました。



教室には、音読劇に向けた大道具や小道具が準備され、子ども心をくすぐる環境が整えられています。

板書や学習カードも、2年生の発達段階に合わせて見やすく、書きやすいように工夫されており、きめ細かな支援が行き届いています。

また、学習の軌跡が分かりやすく掲示されており、話し合いの途中で子どもたちが掲示物を拠りどころにする場面も見られました。

自分たちの学びを振り返りながら、次の活動へとつなげていく姿はとても頼もしく感じられます。



この授業は、校内研究の低学年ブロック研究としても位置づけられており、主に低学年に携わる職員が入れ替わり立ち代わり参観しました。

研究としての課題もありますが、この時間の子どもたちのいきいきとした姿は、研究課題をはるかに上回るものであり、参観した職員の心にも深く残る時間となりました。


アーノルド=ローベルさんの作品がもつ力と、それを受け止める子どもたちの感性が響き合い、学びが広がっていく様子を感じる時間でした。

これからも、子どもたちの「やってみたい」「伝えたい」という思いを大事にしながら、授業づくりを進めていきたいと考えます。