それぞれの体育大会
- 公開日
- 2014/11/05
- 更新日
- 2014/11/12
出来事
小田原市体育大会に6年生14名が参加しました。人数が少ない上に最も足の速い子が家の事情で欠席し、また女子は3人しかいません。女子リレーへの出場はできませんでした。しかし、男子リレーにタイムの良い子が出場を認められたので、男女混合チームとして参加しました。その子は女子走り幅跳びで1位になりました。他にも男子ソフトボール投げで3位になるなど、本校としては近年まれに見る成績でした。
しかし、全員が選手として参加することには変わらない訳で、運動が必ずしも得意ではない子も、学校代表として出場します。それぞれの子が、自分のベストを尽くし目標を達成できるように、努力していく姿は例年通りです。それを見つめる担任の思いも、また本校ならではです。6年学年だよりからお読みください。(写真はダンス Choo Choo Train )
体育大会を終え、先週、記録証を一人ひとりに渡しました。お互いに努力してきたことを認め合い、喜び合う姿が素敵でした。どの子も自分なりのめあてをもち、よく頑張りましたが、ここではRさんとTさんの練習の取り組みの様子や日記をお知らせしたいと思います。
悩んだ結果、1000m走を選んだRさんとTさん。他のみんなも種目決めに向けての練習で何度か走っているので、練習が最も大変だということが実感としてわかっている種目です。二人は10月初めから体育大会当日まで、晴れの日も雨の日も必ず朝早く登校し、走り続けました。朝、中休み、昼休み、そして体育のある日は体育の時間も…。少ない日でも3km以上、多い日は5km以上の距離を走っていたと思います。インターバルトレーニング、グラウンド1周を25秒ペースで走り続ける練習などに黙々と取り組みました。走っても走っても、目標とする「4分をきって1000mを走る。」ということができませんでした。それでも「もうやりたくない。」「他の種目にすればよかった。」といった愚痴や泣き言を一度も言いませんでした。手を抜く様子も全く見られません。RさんとTさんの姿を見て朝練を始めた子、自分の練習態度を反省した子が何人もいます。開会式で片浦小のプラカードを持つ人を決めるときには「T君かR君がいいよ。」という声がすぐにあがり、みんな「賛成!」という表情でうなずいていました。
そして迎えた体育大会。1000m走がスタートし、選手の子たちはものすごいスピードで走り始めました。先頭の集団と距離が離れると不安にもなり、辛く苦しかったことでしょう。集団の後ろをついて必死に走るRさんやTさんの姿を見て、その心を思うと涙があふれました。「最後までベストを尽くすぞ。」という強い気持ちがひしひしと伝わってきたからです。RさんもTさんも本番で「4分をきって1000mを走る。」という目標を達成しました。あきらめないこと、そして努力することの大切さを教えてもらいました。私だけではなく、クラスのみんなも同じ気持ちを感じたことと思います。体育大会を通して学んだことを、今後の活動にどう生かしていくかは自分次第です。どの子も今まで以上に前向きな気持ちで何事にも取り組んでいってくれることを期待しています。