学校日記

根拠をもとに考える

公開日
2022/07/07
更新日
2022/07/07

校長室から

学校日記でも紹介しましたが、7月4日に5年生の社会科の授業を参観しました。
これからの水産業のよりよいあり方について、子ども達は自分の考えをもち、また、友たちの考えを受け止めながら、話し合いをしていました。
私が注目したのは、子ども達のつぶやきでした。話し合いの中で、新たな疑問が生まれます。その疑問に対して、「私はこう思う」という意見を述べるのですが、その時に「でも(そのことについては)調べていない」となんとなく申し訳なさそうなつぶやいているのです。
この「水産業にかかわる人」の学習の中で、子ども達は、調べたこと(根拠)に基づいて意見を交換してきました。しかし、今日の学習では、今日新たに生まれた問について自分の考えを発言しますので、根拠のない意見になってしまっても仕方がないと言えるでしょう。しかし、子ども達がそのことについて自覚的であったことに、私は少し驚きました。
ある子は、隣の子から「でもそれは〇〇さんの印象でしょ」と言われ「そうだよ、証拠はないんだ。あくまで印象なんだよ」とつぶやいていました。
印象を語り合う時もあります。ただ、それが印象であるのか、それとも根拠をもとにしたものなのか、自分自身がそれを意識して発言するという姿勢は、この情報が多い時代にとても大切です。さらに、それを印象で終わらせるのではなく、確かな資料をもとに確かめてみる。子ども達にそうした力をつけていきたいという、担任の思いが現れた授業だったと思っています。