学校日記

地域を学ぶ意味

公開日
2015/03/04
更新日
2015/03/04

校長室から

 5年生が社会科で工業を学ぶ中で、梅干しの食品加工を、神尾食品に見学に行きました。そこからさらに、片浦のみかんを活かす食品加工に結びつけました。みかんを作っている専門家に聞いて欲しいと思い、発表する時間を持ちました。学年だよりにはこう記されています。

 2月23日(月)の3,4時間目に根府川在住のHさんに来ていただき、「片浦で食品工業をやりませんか?」のプレゼンを聞いてもらいました。(自分で書いた新聞を一人ひとり発表しました。)Hさんからは「よくここまで調べたね」「おもしろい発想だね」とお褒めの言葉をたくさんいただきました。しかし、加工食品をメインでやっていくことは難しいそうです。理由は少し難しい内容でしたが、やはり1番は「利益にならないと意味がない」というところでした。これを聞いた子ども達はがっくりしていましたが、せめて自分たちで作ったジャムを試食してくれないかお願いしてみました。と、いうことで、3月にみかんジャム作りと、試食会を行いたいと思います。詳しいお知らせは来週のお便りでお知らせいたします。

 実はこの授業は、「5年生社会科で工業というと、かまぼこか自動車なんですよ。でも、片浦の子どもたちにとってなぜ工業でかまぼこや自動車を学ぶか、直前に農業でみかんやレモンの勉強をしているのに、思考の流れからすると無理があるんですよ。」という担任の悩みに、「工業というとすぐに自動車になる。でも食べ物をつくる工業だってあるよ。片浦レモンサイダーは有名だろ。」と応えた校長のことばから、単元を作り直し、今回の授業につながっています。
 地域をみつめていくなかで、まだまだ教材化できるものは沢山ありそうです。発想を変えて新しいものにどんどん挑戦して欲しいですね。