非行防止教室を開催しました
- 公開日
- 2024/10/04
- 更新日
- 2024/10/04
出来事
10月4日〈金〉小田原警察署より講師と根府川駐在所より警察官をお招きして、非行防止教室を開催しました。
お二人は昨年度の冬に一度来ていただき、今回は2回目となります。
まずは2時間目、1~3年生が参加しました。
神奈川県警が作成した動画を見ることからはじまりました。万引き、自転車泥棒、落とし物を持ち帰ることなど「なぜいけないのか」を考えました。
相手〈店も含む〉の持ち物には、どのような人や手間がかかっているのか、罪を犯したら家族はどんな気持ちか、自分はどうなるのか。
いじめについても考えました。
「自分がされていやなことは人にしてはダメ」
これはみんなが暮らしていくために必要なルールとマナーです。
「悪いことをしない、強い心をもとう」
でも私たち人間は、イラッとしてしまうことがあります。そんなときは心を落ち着かせ、やってよいことか悪いことか、自分で考えて行動することを意識して練習しようと伝えていただきました。
3時間目は、4~6年生が参加しました。
2時間目と少し違うのは、「集団」を意識した内容が多くあったことです。
「どんなことをするといじめになるだろう」という問いかけからはじまりました。
集団にはいろんな人がいて、感じ方は人それぞれであることを知り、自分がいじめのつもりでなくても、相手がいじめと感じればいじめになることを指導していただきました。だからこそ相手の気持ちを考える思いやりの心をもつことが大事です。
2時間目以上にSNSの話題に迫っていただきました。相手が目の前にいればどんな感情で伝えているのかわかるのですが、SNS上だと相手がどんな感情でいるのかわからず、犯罪にあたると判断されてしまうこともあります。
またいじめも含めて、「傍観者」の存在についても詳しくお話をしていただきました。「私は関係ない」という立場がやられている人をさらに苦しめるものです。傍観者にならないために、自分事として考えることを意識してほしいという話がありました。行動を起こすといっても、自分に矛先が向かわれても困る。そんなときの方法として「大人に相談する」がとても大事です。自分としては4つの力を高めようという話が出ました。
・想像力:これをしたらどうなるだろう
・判断力:やってよいことか悪いことか
・自制力:がまんできるかな
・責任力:やるべきことはなにか
上の4つを意識することで、自分自身を守ることにもつながります。
2つの授業に共通した内容としては、
・アイ〈私〉メッセージについて
人それぞれ感じ方が違うことは何度も学んでいます。しかし主語を私とし、「私は、いやだ。」のように伝えることが大事です。
・プライベートゾーンについて
2時間目は最後にさらっと、3時間は、心当たりがある子が多く「あ~」という声がもれていました。写真を撮ることからはじまる拡散の恐怖、警察や管理会社でも止められないなど、子供たちは恐怖心をもったと思われます。とにかく写真を撮る、送る、要求するは絶対にだめですね。「さわる」行為も人それぞれ感じ方が違うので、注意が必要ですね。
・謝ることについて
けんかなどのトラブルになったら、目の前でしっかり謝ろう。自分は~だと伝えて、しっかり話し合うことが大事です。
・「犯罪」という言葉について
様々な犯罪の名前が出てきました。
器物損壊罪、暴行罪、傷害罪、強要罪、恐喝罪、名誉棄損罪、侮辱罪、脅迫罪、児童ポルノ法違反…
「犯罪になるからやらない?」という問いかけに対して、「自分がされていやなことは、人にしない」という教えていただいた言葉がかえってきて嬉しかったです。
ただ、一つ気をつけたいことは、我々教師は警察ではないので、児童のトラブルに対して「それは〇〇罪だね」と決めつけることはできません。ですので子供達には犯罪であるかどうかを議論するのではなく、何度も伝えていただいたように、相手のことを尊重した生活を心がけていってほしいと思いました。