12月9日(火)「全校道徳」
- 公開日
- 2014/12/09
- 更新日
- 2014/12/09
お知らせ
12月9日(火)「全校道徳」
写真は、今日の1校時、体育館で行われた「全校道徳」の様子です。写真上はアナウンサーのような語りをしてくれた氏家先生、写真下は、寒い体育館に開始時刻より前に集まった全校生徒の様子です。“中学生でも「読み聞かせ」は十分通用する”と思いました。映像とともに朗読を聞くという行為は、幼稚園児だけでなく中学生でも集中します。
今日の「全校道徳」の前、先週の4日(木)の5校時に、全(各)クラスで事前指導がなされていて、今日の「全体道徳」につなげています。『あなたにとって友情とは何か?』という発問から始まり、氏家先生による今日の資料「泣いた赤鬼」の朗読を聞きました。幼稚園や保育園、小学校でも「泣いた赤鬼」の話は聞いているので、生徒たちは大筋は知っているはずです。『赤鬼』、『青鬼』、『人間』のそれぞれの立場から、友情について考えることは、「道徳」に限らず、日頃の人間関係の中でよく考えるべきことでもあります。
『人は中心が自分であるとは限らない。他人が彼の中心であることもある。だから人のためといっても、それは実は自分のためでもある。』…魯迅(中国)
『友情とは名ばかりのものだ。私はどんな人間も愛さない。兄弟さえも愛さない。』…ナポレオン(フランス)
『友情というのは、こっちから向こうへ一方的に与えるもので、向こうから得られる何かではない。友情とは、自分の相手に対する気持ちだ』…北野武(日本)
このように、世界中で、いろいろな有名人の友情に関する名言があります。ナポレオンの言うことは、私は冷たすぎると感じます。いろいろな考え方があるという一例でここではあげました。「全校道徳」を見ながら私自身、「友」や「情」という意味を考えさせられました。以前にも書きましたが、残念なことの一つとして、“学校では単に教科の成績(評定)だけよければいい…、いわゆる偏差値の高い高校に進学することが良いこと…”、と考える人がいまだにいます。だからこそ道徳の授業でじっくりと考え、さらには、人として、日々の生活や、家庭での躾の中からも身につけていくべきものが多いはず、と私は考えます。巷の一部には「道徳の教科化」を議論していますが、教科としての「道徳」の評価はとても難しく、国語や数学のような教科と同じように、「道徳」を点数評価することなんて私はできないと思っています。でもしっかりと「道徳の時間」を毎週しっかりとやり続けていく必要性は絶対否定しません。やはり「道徳の時間」は、とても大切です。それでも人間は、いろいろと迷い、同じ間違いをしながら生きていく動物なんだと思っています。私も相変わらず同じ間違いをしながら、今も生きています。