学校日記(ブログ)

高等テクニック 〜2年社会科・200年前の世界の工場〜

公開日
2021/09/29
更新日
2021/09/29

校長より

 9月29日(水)の3校時、2年生の社会科の公開授業の様子です。
 イギリス産業革命の頃の内容です。多くの社会問題が顕在化していた当時のイギリスで、問題の解決を願って「労働者はどのような行動をしていくか?」という問いかけに対して、その問の真意をなかなか汲み取れなかった私は、思わずそばにいた生徒に「問題の意味、どういうことかわかる?」と尋ねてしまいました。
 そうこうしていると、授業をしている加藤先生は、他の生徒の質問を利用して、問の意味についての補助説明をしはじめました。わざと少し難解な言い回しを使って問を作り、生徒の心を『あれっ』『意味は何』と揺さぶり関心を高めておいて、その直後に展開させる先生と他の生徒とのやり取りを周りの生徒が聞き取ることで、自己の考えに気付かせるという、加藤先生の高等指導テクニックが自然に発現した場面でした。