学校日記

9月6日 開校記念日

公開日
2021/09/06
更新日
2021/09/06

できごと

 9月6日は曽我小学校の開校記念日です。明治12年(1879年)、下大井と上曽我の小さな学校がいっしょになり『下大井学校』(保安寺敷地内)となってから142周年を迎えました。リモート朝会で開校時のエピソードを紹介しました。
 当時の子供たちの間では、たこあげ、ねっくいあそび(相手の木をたおすあそび)、はたとりきょうそう、こままわし、野球、はねつき、おはじき、いしけり、かるた、竹馬、馬とびなどのあそびがはやっていたそうです。
 楽しそうな反面、運動場が男女でわかれていたり、まずしいお弁当の人は、いつもはずかしがって、ろうかで食べていたりしたそうです。
 曽我小学校が開校したころに比べればいろいろな差別は減りましたが、人間には「みんなと仲良くしたい心」と「自分とちがう感じの人を仲間はずれにしたい心」が両方あります。みんなと仲良くした方が楽しいに決まっていますが、そのためには、相手の気持ちを考えたり、ことばのいい方をくふうしなくてはなりません。すこしめんどうです。だから、おたがいに注意しあったり、たまに先生からのお話を聞かないと、つい楽な、「仲間はずれ」をしてしまうことがあります。
 東京パラリンピックでは、障がいがある人でもこんなにいろいろなことができるんだ、とおどろくことがたくさんあったり、開会式や閉会式では、「どんな人も仲良く生きられる世界のすばらしさ」が見事に表現されていました。現在では「差別をしない」ことは道徳を越え、社会の常識であり、大切な「生きる力」の一つになりつつあります。以前は「たくましく生きるために、時には人を押しのけて…」と言われたこともありましたが、これからはたくましく生きるために「多様性に対応する手間を惜しまない」人を育てることが大切だと考えています。