夏休み後 全校集会 校長講話
- 公開日
- 2016/09/05
- 更新日
- 2016/09/05
できごと
自分の力で「充実した夏休み」にすることができたでしょうか?
目標を立て計画し、自分で自分をコントロールする・自己管理することが、できたでしょうか?
誘惑に負けず、自分に甘えず、言い訳せず、先延ばしにもせず、自分のために、努力を続けられたでしょうか?
また、「命の大切さ」「自分を大切にすること」「一人ひとりが、かけがえのない存在であること」そして「周りの人の気持ちを感じ取って、周りの人を悲しませるような行動は、取らないこと」についても、考えてみたでしょうか?
そのような「夏休みの頑張り具合」が、反映されるのが、今日からの学校での生活です。
秋は、収穫の時期です。春にまいた‘種’が、梅雨(つゆ)の雨と、夏の熱い日差しを受け、栄養をしっかり蓄(たくわ)えて、大きく実を結ぶように、皆さんも自分自身の成長を感じるのが、これからの時期です。折しも、来週には「第2回テスト」があります。前期の学習のまとめの時です。学習面・生活面で、「今年の折り返しの時期」になります。是非、一人ひとりが、大きな実りを感じられるように、しっかりと取り組んでほしいと思います。
さて、今年の夏は、リオ・オリンピック一色でした。連日、たくさんの種目で、多くの日本人選手が活躍する姿が見られました。史上最多の41個のメダルを獲得し、「2020年の東京オリンピック」へ、大きな弾みになったと思います。
表面的な活躍場面だけで無く、プレーの裏側にある感動的な話も、たくさんありました。夏休み中の職員室でも、連日の日本人選手の活躍とともに、結果の裏側にある「感動的な話」も話題になりました。
2年生のM先生は、体操の内村航平選手が、個人総合で金メダルを取った後の、意地悪なインタビューに対して、銀メダルを取ったウクライナの選手が、「その質問は、無駄である。内村選手の実力は素晴らしく、みんながあこがれている」と‘男気(おとこぎ)のある発言’をしたことに、感動したそうです。
K先生は、陸上男子400mリレーの銀メダルに対して、9秒台の選手が一人もいない日本チームの、バトンパスの技能の高さへの感動と、個人のもっている力以上の力を発揮するチーム力の不思議さについて、熱く語っていました。
また「レスリングの吉田沙保里選手が、銀メダル獲得後、日本チームの女子キャプテンとして、申し訳ないと涙ながらに謝っていたシーン」に対して、1年生のH先生を中心に、多くの先生方が、「吉田選手は良くやった。謝る必要は一つも無い。むしろ、謝らないでほしい」と語っていました。私も、同じ思いでした。
みんなも、自分が感動した場面について、友だちや先生と、話をしてみてください。
試合が終わった選手たちが、映像に映し出されます。すると「自分のプレーに納得し、結果にも結びついた人は、感激の涙を流します。」逆に「満足しなかった選手の悔し涙や、周囲の期待に応えられなかった謝罪の涙」など「美しく感動的な涙」を、たくさん見ました。
自分や仲間が、全身全霊をかけて頑張ってきた取り組みの結果が出たときに、心の底から「悔しかったり」心の底から「嬉しかったり」できる。そんな涙を流すことができる。という取り組みを、日頃からしているかどうか、これが大切なんだと思います。もちろん、色々なことを我慢して、24時間・365日、目標に向かって努力していても、願いが叶うとは限りません。結果を求めて、努力はしますが、結果が出なかったからと言って努力したことが無駄だったわけではありません。
目標に向かって、力一杯努力する事ができる自分になれたことが、‘人間として尊い’のだと思います。
中途半端な取り組みでは、うれしさも悔しさも中途半端です。結果も、しっかり受け止められないでしょう。目標を立て、その目標に対して、計画的に全力で取り組む。そのような取り組みができるような人になる。その事が大切なのです。
オリンピックに出られるのは、限られた人です。その中で、活躍しメダルを取れる人も、さらに限られた人です。我々は、そのオリンピック大会で得た感動を、自分自身のこれからの生活や生き方の参考にすることが大切だと思います。
お互いに、頑張りましょう。