学校日記

後期始業式 (校長先生のことば)

公開日
2015/10/20
更新日
2015/10/20

できごと

おはようございます。
三連休の休みの中で、「これから頑張ること」について考えてみたでしょうか?
後期の始業式に当たり、「人は、何度でもやり直すことができる」という話をします。
先日、たいへん嬉しいニュースが入ってきました。
二人の日本人が、立て続けに「ノーベル賞を受賞した」というニュースです。
一人目は、北里大学の大村智特別栄誉教授が、ノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
二人目は、東京大学宇宙線研究所の梶田 隆章所長が、ノーベル物理学賞を受賞しました。
今日は、二人のうちの大村先生の話をします。
大村教授は、抗寄生虫薬「イベルメクチン」のもとになる物質を発見しました。そして、途上国の患者の、「失明を防ぐ薬の開発」につなげた業績が、高く評価されました。
先生の開発した薬で、なんと年間4万人の方の失明を防いでいるということです。
大村先生は、大学で化学や微生物について学び、卒業後は、東京の夜間(定時制)高校の先生になりました。
定時制高校の生徒は、昼間は働き、夜学校に来て勉強します。仕事と勉強の両方とも頑張っている生徒の姿に「俺も勉強しなくては」と一念発起して、大学院に進み、研究の道を切り開いていったそうです。
一言で言うと「向上心」です。
より良い自分を作っていこうという気持ちです。
その気持ちがあれば、いつでも切り替えられます。まさに、この後期の始業式が、新しいスタートの機会になります。

また、大村先生は、講演会で「失敗を恐れるな」と何度も話しているそうです。「最近の研究者は、一度や二度の失敗で、すぐにくじけてあきらめてしまう。失敗したからこそ、多くのことを学び、次につなげることができる。」つまり「失敗は成功の始まり」ということです。
みんなも、「分からない」とか「できない」。「間違った」ということを大切にして、そこから「どうすれば良いか」ということを考えていってください。
これは、勉強だけではありません。生活面でも、失敗して注意され、先生や保護者に指導されることがあると思います。
大切なのは、そこからどうするか。どのように改善していくかです。  

頑張りましょう。

10月13日