校長挨拶

学校長あいさつ

本校は、昭和30年に小田原市の第五中学校から小田原市立鴨宮中学校に校名を変更し、現在に至っています。

校訓の「眞善美」は、世界的な物理学者で、日本初のノーベル物理学賞を受賞された湯川秀樹博士の揮毫による「書」からきています。この書は、現在も校長室に飾っており、同時に本校のシンボルとして玄関前に石碑としても掲げています。

また、体育館西側の壁にある「未来へ繋げる30のメッセージ」の絵(※1)と、南館東側の壁にある、「旅立ち」をテーマとした鴨の絵(※2)にも、「眞善美」の言葉が入っています。

 

今年度の鴨宮中学校の学校教育目標は「無限の可能性をひらく教育」です。「すべての生徒に無限の可能性があり、生徒一人ひとりの可能性をひらくために、私たち教職員が研究を積み重ねて、生徒にとってよりよい教育に向けて、絶え間なく努力していく」ということです。

さらに、学校教育目標には続きがあります。「ともに学び、ともに認め合い、ともに高め合う学校づくり」です。「ともに」という言葉は、大切な言葉ですので、3回使っています。この「ともに」は、生徒同士にとどまらず、教職員、保護者の皆様、地域の方など、鴨宮中学校にかかわるすべての人のことです。生徒、教職員、保護者の皆様、地域の方が「ともに」学び、「ともに」認め合い、「ともに」高め合うことで、生徒のもつ無限の可能性をひらいていきたいと考えます。

 

 また、鴨宮中学校では、「体のいのち」と「心のいのち」を大切にしています。私たちが生活する中で、100%すべてがうまくいき、常にハッピーということは少なく、うまくいかないとき、失敗したとき、苦しいとき、大変なときは、必ず訪れると思います。そのようなとき、生徒が「体のいのち」と「心のいのち」を守るためには、教職員やご家族、友だちなどに相談することが大切です。4月に、私から生徒たちに、一人で抱え込まず、相談するように伝えました。私たち大人が、子どもに寄り添い、ともに支え合い、ともに励まし合うことで、一つひとつの困難を乗り越え、子どもたちの「体のいのち」と「心のいのち」を大切に守っていきましょう。

 

今年度も、教職員一同チーム鴨宮中として、一生懸命取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。

 

(※1)

 令和5年度在校生が、小田原市在住の芸術家で、かくれ文字絵作家の小林真澄さんとコラボレーションした作品です。小林さんが、本校が大切にしている「眞善美」の言葉を作品の中に入れてくださいました。

(※2)

 令和5年度、本校の正門を飾るのにふさわしい絵を、全校生徒から募集し、応募作品の中から投票によって選ばれたものです。本校生徒は、「眞善美」の言葉に親しみをもつとともに、この言葉をとても大切にしており、ほとんどの応募作品に「眞善美」の言葉が入っていました。

 

小田原市立鴨宮中学校

校長  長田 裕一郎