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学校日記

「人の心、壊れないほど強くない」

公開日
2020/12/18
更新日
2020/12/18

校長のつぶやき

 5月に亡くなったプロレスラーの木村花さんをツイッターで中傷したとして警視庁は20代の男を侮辱容疑で書類送検しました。ツイッターを通じた誹謗中傷は約300件に登ったそうですが、特に悪質な投稿を繰り返していた男を特定し、摘発対象としたそうです。この男性は木村さんのツイッターに匿名投稿であることを良いことに「生きている価値あるのかね」「いつ死ぬの?」などと複数回にわたって書き込み、木村さんを公然と侮辱した疑いとのことです。
 木村さんの母親は「SNSでの中傷はネット上で拡散を続け、取り返しがつかない。投稿した人は罪を償ってほしい」「人の心は、壊れないほど強くない。誰もが見られるSNS上で人を中傷すれば相手がどれだけ深く傷つくか、よく考えてほしい」と述べています。
 木村さん自身は、この不適切な投稿に対し何も言い返すこともできずにこの世を去っています。残された遺族がどのような気持ちでこういった言葉を発しているか。悲しさとか悔しさ、怒りという言葉では言い表すことのできない気持ちであると思います。

 ツイッター等のSNSを利用している中学生にとってもまったく関係のない話ではありません。SNS上の誹謗中傷は立派な人権侵害です。
 SNSを利用する上で、いつどんなことがきっかけでトラブルに巻き込まれるかわからないのがSNSトラブルの怖さです。
 中学生を…、我が子を…、被害者にも加害者にもしないために、まわりの大人は警鐘を鳴らし続けなければいけないと思っています。

 新聞記事等を利用して親子で話し合う時間を設けていただきたいと思います。