部活動 その2
- 公開日
- 2014/05/13
- 更新日
- 2014/05/13
お知らせ
5月13日(火)部活動 その2_
昨日のつぶやきの続きです。
部活動とは、競技や種目、分野などで好きなもの同志が集まった単なる同好会的な活動ではありません。運動部も文化部も部活動を一生懸命やっている生徒は、あいさつもしっかりとし、学業はもとより学校生活全般においても一生懸命活動している…そんなイメージがあります。そういえば、私が若かった頃、中学校の剣道部の顧問をし、土日祝日は練習試合に明け暮れ、あちこちの学校(時には高校へ、またあるときには県外の中学校)へ出向いていったとき、ひとつの衝撃的なことがありました。それは、神奈川県外から練習試合に来ていたある中学校の剣道部員たちの姿です。彼らは、なぜかデッキブラシ、バケツ、雑巾、ホースなどの掃除用具とトイレットペーパーも持参して練習試合に参加してきたからです。剣道部なので、大きくて重たい防具や、114センチもある竹刀を一人3〜4本、そして袴や胴着など、ただでさえ他の運動部活動に比べれば荷物は多くなるのにもかかわらず、掃除用具持参とはびっくりというより衝撃的でした。持参した掃除用具は、練習試合が終わったあと、自分たちが使わせてもらった体育館のトイレ掃除をするためのものでした。そして掃除の最後には持参してきた新品のトイレットペーパーをセットして掃除は終了。その県外の中学校は、剣道はもちろんとても強く、ただ強いだけでなく、とても礼儀正しく、たとえば練習試合中、私が座って自分の学校の試合を見ている前をその学校の生徒が横切らなければならないときには「失礼します」と声をかけながら私の前を通るということが徹底されていました。無言で私の視界をさえぎる剣道部員が多い中、10校以上も集まっている体育館は、試合会場も狭く、待機場所も十分ではないため、顧問やコーチの先生方の視界をさえぎらないで前を通ることなどできない状況ではありましたが、その県外の中学校の剣道部員は全員「失礼します」と声をかけて私の目の前を通り過ぎていきました。もちろん私の前を通るときだけでなく、その会場に来ていた他の中学校の顧問の先生やコーチ、応援に来ていた保護者の方々の前を通るときにも必ず「失礼します」と声をかけて歩いていました。
当時の私が顧問をしていた剣道部の生徒たちは、この県外からやって来た“剣道も強くて礼儀正しい部員たちの姿”を見て「トイレ掃除をすれば剣道が強くなる」「礼儀正しくすれば剣道は強くなる」と思った生徒もいました。そんな訳はなく、強くなるにはしっかりと裏付けられた毎日の練習と本人のやる気、顧問の情熱と保護者の理解が同じ方向を向いているなど、いくつかのいい条件が重ならなければこういう中学校の部活動にはなりえない…というのは言うまでもありません。白鴎中学校も、この県外から来た部員たちのようになってもらいたいです。今の白鴎中の朝練でくる生徒たちは、本当に気持ちよいさわやかなあいさつができますから、そうなる日も近いと思っています。