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学校日記

校長室だより

公開日
2015/11/25
更新日
2015/11/25

校長ブログ

 11月13日の給食は「かまぼこの日献立」ということで、子どもたちにも人気のある「かまぼこと鮭の紅葉焼き」でした。(写真左)見た目もきれいで、食べるとマヨネーズで味付けされていて、大変美味でした。
 子どもの頃、我が家の食卓にも時々蒲鉾が載りました。もちろん醤油につけて食べることが多いのですが、天ぷらにするほか、蒲鉾を薄く切って梅肉と和えたり、厚く切った蒲鉾の真ん中に切れ目を入れて酢飯を挟んだりして食べました。でも、私は蒲鉾の上にマヨネーズをたっぷりかけて食べるのが一番好きでした。今ではドクターストップがかかってしまいますが・・・。
 この「蒲鉾」という文字を古文書の中で最初に見つけることができるのが平安時代の1115年であることから、11月15日を「かまぼこの日」としたそうです。今年で誕生900年ということになります。
 小田原蒲鉾の歴史はさすがにそこまでの歴史はないようですが、最初に店ができたのは江戸時代の徳川家治の治世下、時代劇でもお馴染みの田沼意次が活躍した頃だそうです。ひょっとすると田沼老中も蒲鉾を食べていたのかもしれないと思うと、自然に笑みが出てしまいます。
 本校では3年生が社会科で蒲鉾の学習をします。今年も、職人の方に来ていただいて蒲鉾作りを体験したり、お店を見学させていただいたりするなど、子どもたちは意欲的に学ぶことができました。
 学習したことで関心を高めたからか、3年生の夏休みの自由研究で、いくつかの店の蒲鉾の味やにおい、弾力感などについて調べた結果を表にまとめた作品がありました。おもしろい取り組みだなとその時に思ったことを「かまぼこの日献立」で思い出し、職員室でもやってみることにしました。(写真右)見た目に違いがあるだけでなく、形や味、弾力感など、店ごとに微妙な違いのあることが実感としてよくわかりました。そして、この違いこそがそれぞれの店の「こだわり」であり、おいしい蒲鉾を作ろうとする追究の姿勢から生まれるものだなと感心しました。同時に、「もの」作りの伝統のすばらしさを感じるとともに、伝統の味を次へ伝えていくことの大切さを改めて考えさせられました。
 ところで、今の私のお気に入りの食べ方は、やはり「板わさ」です。これからも蒲鉾の旨さをしっかりかみ締めていきたいと思います。