校長室だより
- 公開日
- 2015/10/30
- 更新日
- 2015/10/30
校長ブログ
本校の各教室には半円形や台形、長方形をしたテーブルが置かれていて、子どもたちが作業をしたり作品を展示したりする時に、いろいろな形に組み合わせて使っています。校舎内を回っていると、半円形のテーブルを2台つなげて子どもたちが丸く座り、活動しているところを見かけることがあります。
私は、この丸くなったテーブルを見ると「卓袱台」を思い出し、ちょっとノスタルジックな気分になります。私が小学生の頃まで我が家の居間にも卓袱台があり、家族で食事をしたり、お茶を飲みながらテレビを見たりしていました。学校から帰ってくると宿題をやらされる場所でもありました。
さて、この卓袱台がよく似合う家族といえば、やはり「サザエさん」の磯野家ではないでしょうか。テレビで放送される番組を私自身も小学生の頃に見ていましたし、子どもが生まれるといっしょに見ていました。40年以上も放送されているそうで驚きます。
先月の新聞にサザエさんのお母さん役の声優さんが交代するという記事が載っていたことを思い出し、先日久しぶりにチャンネルを合わせてみました。画面には懐かしい顔が登場し、懐かしい音楽が流れていました。記憶にある声と少し違う感じを受ける時もありましたが、磯野家の雰囲気を壊すような違和感を覚えることもなく、温かく微笑ましい時間を楽しむことができました。見終わった後、声優さんたちが一人ずつ順番に交代してきたことを、私の子どもから教えてもらいました。また、今も子どもたちに人気のあるアニメ番組の声優さんたちが一斉に交代した時のことも話題になり、登場する人物は同じでも全く違う作品を見ているような不思議な印象を感じたことを思い出しました。
ものごとは時とともにいろいろ変わっていくものです。また、嫌でも変わらなければいけない時もあると思います。ただ、変わり方には以前のものを引き継ぎながら漸次変えていくやり方と、全く新しいものに変えていくやり方があるのだなと、テレビの前でしみじみと考えてしまいました。