令和2年度 5月集会 校長の話
- 公開日
- 2020/05/08
- 更新日
- 2020/05/08
お知らせ
学校が再開できると楽しみしていましたが、臨時休業の延長となり悲しい気持ちでいっぱいです。
泉中の先生たちも今日の日をとても楽しみにしていました。
本来でしたら、5月7日に予定していた5月集会で皆さんに放送で伝えたかったことをホームページにて伝えたいと思います。
これまで皆さんは辛い状況に耐えてきています。そのことだけで十分に成長していると思います。耐えること・我慢することができている皆さんはそれだけで素晴らしいと思います。もうしばらく頑張ってください。全ては一日も早くこの状況を終息させるためです。
今日用意していたのは武者小路実篤先生が残した格言を二つ紹介する内容です。
一つ目です。
『もう一歩。いかなるときも自分は思う。今が一番大事なときだ。もう一歩』
皆さんこの言葉をどのように受け止めるでしょうか。
これから先皆さんは大事だなと思う時がたくさんあります。もちろん、新型コロナに打ち勝つ今も大事なときです。
コロナに打ち勝った後も試験や入試、その他大会やコンクールなど大事なときが巡ってきます。そんな時、ここぞと言う時、我慢できることを我慢し、目標達成のために『もうひとがんばり』する。そんな意味があるのではないかと私は思います。大事なときだからこそ『もうひと踏ん張り』してみよう。そんな気概を感じます。
二つ目です。
『さあ、俺も立ち上がるかな。まあもう少し座っていよう』
この言葉も皆さんそれぞれ受け止め方が違うと思います。
何かをしようとするとき、他の人と同じリズムで行動しなければならない時は人生においてたくさんあります。集団行動はとても大切なことです。わがまま自分勝手は決して許されるものではありません。
しかし、人生においては、自分がきつい時や辛いとき、どうしても体を動かすことが困難な時があります。そんな時は無理をしないで、慌てずに自分が元気になるのを待って、後から行動することも必要なんだという意味だと私は思います。他の人から遅れてしまうかもしれないけれど、長い人生を考えた時そんな場合もしかたないのではないか、そんな意味だと思います。
最初にお話ししたように、まだまだ先が見通せない日々が続きます。でも、出口のないトンネルはありません。
学校が再開されたとき、皆さんが『コロナに負けなかった、落ち着いた、たくましい人』に成長した姿を見ることができることと確信しています。
泉中学校校長 伊東 宏幸