逆さ
- 公開日
- 2014/05/30
- 更新日
- 2014/05/30
お知らせ
5月30日(金)逆さ(校長室掲示板より)
写真は、メルカトル図法で書かれた地図ですが、一般的な地図と違い、北が下で南が上になっているもので、南極が上にある世界地図です。この地図は、先日私が個人的にもらったもので、校長室の掲示板に張ってあります。一見すると何の地図だかわかりません。人間の脳は、逆さになったものを「逆さになっている」と認識しても脳の中で180度回転して認識できる能力は備わっていないそうです。だから一瞬「何の地図?」となってしまうんだそうです。ところが、普段、木の上などで生活している猿の仲間たちは、自分の頭が下(いわゆる逆立ちの状態)になって物を見ても、頭が上になっているとき(いわゆる普通に立っているときの状態)と同じように認識できる力があるんだそうです。人間も訓練(練習)すれば猿の仲間達のような認識力が備わるかもしれません。体操選手は常にくるくる回っているので、ひょっとしたら日ごろから猿の仲間以上の空間認識力が備わっているのかもしれません。そうでなければ何度も回転し、さらにはひねりを加えた後でもきちんと着地できるんですから…。これこそ訓練の賜物です。
ということで、Upside Down の地図をきっかけに、白鴎中の生徒も「ちょっと視点を変えただけで違ったものに見える」ということや「同じものでも見方を変えると違うものに思えてしまう」ということにも気づいてほしいです。中学校生活はたったの3年間しかありませんが、中学生には「たったの3年間」ではなく、「3年間もある」と思ってしまっているかもしれません。特に1年生はそう思っているかもしれません。でも3年生は目前の進路決定が迫っている中、運動会も終わり、現在行っている修学旅行も今日の17時17分着の新幹線で小田原駅に到着し、無事に自宅に帰ったところで終了となり、少しずつですが着実に卒業に一歩一歩近づいていることを実感しているかもしれません。多面的に考えられる大人になってほしいです。時には考え方をひっくり返して考え直すこともいいかもしれません。
『先入観、固定観念…これを打破するには見方を変えるだけでも突破できる』と昨日の私の個人的な会の中での挨拶をされたトップの方がお話しされていたことと重なりますが、私も常に多面的に考えられるようにしていきたい、と思う今日のつぶやきでした。