小田原市立新玉小学校校名2
フェニックス

令和2年度 研究主題『主体的・対話的で深い学びを実現するための授業をめざして』

主題設定の理由


 本校では、昨年度から研究主題を新たに『主体的・対話的で深い学びを実現するための授業をめざして』とした。今年度から、新学習指導要領が全面実施となり、変化が激しく予測が困難なこれからの社会を生きる子どもたちに身に付けさせたい力としての『生きる力』を育んでいくことがより一層重要となる。『生きる力』の中にある3つの要素にある『確かな学力』を育むために校内研究を通して、主体的・対話的で深い学びの実現を引き続き目指していきたいと考える。よって、本研究では、は新学習指導要領で求められる授業づくりについて、より一層の理解を深めることを研究の根幹に置き、本校における児童の実態と関連させながら、研究を進めていくものとする。
 昨年度の研究においては、めあてを明確にすることで子どもたちが見通しをもって取り組むことにつながる姿が見られたことや対話につながるような場の設定を工夫することで学び合いが活発になる姿が見られたことなど多くの成果が挙げられた。このように、主体的な学び、対話的な学びについての成果が挙げられる一方で、深い学びをキーワードとした児童の具体的な姿の検証については課題となった。主体的な学び、対話的な学び、深い学びの3つの学びは密接につながっているとされている。日々の授業実践を通して本校の児童の学びの姿の中から深い学びの姿がどのように見いだされるのか、その実現をめざすために、授業の検証をしていくことが重要と考える。そのような意味からも今年度も引き続き、子どもの学びの姿を中心とした授業改善を積み重ねていきたい。
 そして、今年度の学校経営ビジョンにおいても、学校教育目標である『心豊かに たくましく生き抜く 子どもの育成』をめざし、『たくましく生き抜く』ための要素として、コミュニケーション能力の向上が挙げられている。『まなびプラン』においては、学ぶ力として、『思考・判断』と『行為化』が重要視されている。子どもの思考の流れに寄り添った授業実践の中で、主体的・対話的で深い学びを実現できるよう、思考・判断場面を効果的に設定することによって、コミュニケーション能力の向上を図りつつ、子どもたちに確かな学力を育ませていきたい。その身に付けた力が、生活の中で生かされ、行為化されていくように本研究を進めていきたいと考える。

めざす授業における児童の学びの姿


【主体的に学ぶ姿】
・学ぶことに興味や関心をもち、毎時間、見通しをもって粘り強く学習課題に取り組むことを通して、自らの学習をまとめ振り返り、次の学習につなげていく学びの姿
【対話的に学ぶ姿】
・児童同士や教師と児童との対話を通じ、自己の考えを広げ深めながら学ぶ姿
【深い学びの姿】
・習得・活用・探究という学びの過程の中で、各教科等の特質に応じた『見方・考え方』を働かせながら、以下の4つの学びの姿につながるように指導していく。
?知識を相互に関連付けてより深く理解しながら学ぶ姿
?情報を精査して考えを形成しながら学ぶ姿
?問題を見出して解決策を考えながら学ぶ姿
?思いや考えを基に想像しながら学ぶ姿

研究の仮説


 児童の思考の流れに寄り添った学習過程を計画し、それに基づく授業実践の中で、板書の構造化や発問の工夫について考える取り組みによって、児童の主体的・対話的で深い学びを実現できるだろう

研究の具体的な手立て


1 児童の思考の流れを想定した学習過程の工夫
〇 児童の思考の流れを想定した学習過程の計画
・児童の実態に即して、児童が学ぶことに興味・関心をもち、毎時間見通しをもって粘り強く取り組み、学習したことのまとめや振り返りが次の学習につながっていく学習過程を計画する。このように、学習を一つのまとまりと捉え、児童の思考がつながっていくように学習計画を展開していくことが児童が自ら、見通しをもち、進んで学ぼうとする姿につながっていくと考える。
 また、深い学びにつながっていくように、各教科等における「見方・考え方」を働かせるため、「どのような視点で物事を捉え、どのような考え方で思考していくのか」を想定した学習過程を計画していく。

2 対話的な学びを引き出す授業展開
〇 児童の思考を捉えた板書の構造化
・教師が児童の考えや発言を本時のねらいと関係づけながら構造的に板書をしていくことによって、児童が意見交換や議論をするための思考のツールとして効果的に生かせるような板書計画を作成する。教師が示すめあてや学習問題、または、児童の発言をどこにどのように示していくことが、児童が学び合いを進めていくうえで、効果的になるかを想定し、作成する。事前に想定した板書と実際の授業時の板書には、児童の思考の流れ次第で、変更点が生じることが考えられる。その点も踏まえた上で、児童同士が互いの考えを伝えあいながら、児童の思考の流れの中で学習を深めていくよう適切に板書していく。

〇 児童の学び合いが生まれる発問の工夫
・教師が設定した板書計画に基づいて、児童の考えや発言を丁寧に見取り、的確に理解し、どのように振舞うかを判断しながら発問することによって、児童同士の意見交換や議論を引き出すようにする。また、教師と児童、または児童同士の対話によって、児童が新たな考えに気付いたり、自分の考えをより妥当なものにしたりするよう効果的に問いかけを行っていく。
〔対話を生み出す発問の捉え方〕
    ・導入時に児童に学習の見通しをもたせたり、児童の興味・関心を引き出したりするもの
    ・教師と児童、または児童同士の意見の共通点やずれを焦点化した問題を生み出すもの
    ・児童の考えを明確にしたり、より妥当な考えをつくりだしていくもの
                                     等