校長室だより

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 11月13日の給食は「かまぼこの日献立」ということで、子どもたちにも人気のある「かまぼこと鮭の紅葉焼き」でした。(写真左)見た目もきれいで、食べるとマヨネーズで味付けされていて、大変美味でした。
 子どもの頃、我が家の食卓にも時々蒲鉾が載りました。もちろん醤油につけて食べることが多いのですが、天ぷらにするほか、蒲鉾を薄く切って梅肉と和えたり、厚く切った蒲鉾の真ん中に切れ目を入れて酢飯を挟んだりして食べました。でも、私は蒲鉾の上にマヨネーズをたっぷりかけて食べるのが一番好きでした。今ではドクターストップがかかってしまいますが・・・。
 この「蒲鉾」という文字を古文書の中で最初に見つけることができるのが平安時代の1115年であることから、11月15日を「かまぼこの日」としたそうです。今年で誕生900年ということになります。
 小田原蒲鉾の歴史はさすがにそこまでの歴史はないようですが、最初に店ができたのは江戸時代の徳川家治の治世下、時代劇でもお馴染みの田沼意次が活躍した頃だそうです。ひょっとすると田沼老中も蒲鉾を食べていたのかもしれないと思うと、自然に笑みが出てしまいます。
 本校では3年生が社会科で蒲鉾の学習をします。今年も、職人の方に来ていただいて蒲鉾作りを体験したり、お店を見学させていただいたりするなど、子どもたちは意欲的に学ぶことができました。
 学習したことで関心を高めたからか、3年生の夏休みの自由研究で、いくつかの店の蒲鉾の味やにおい、弾力感などについて調べた結果を表にまとめた作品がありました。おもしろい取り組みだなとその時に思ったことを「かまぼこの日献立」で思い出し、職員室でもやってみることにしました。(写真右)見た目に違いがあるだけでなく、形や味、弾力感など、店ごとに微妙な違いのあることが実感としてよくわかりました。そして、この違いこそがそれぞれの店の「こだわり」であり、おいしい蒲鉾を作ろうとする追究の姿勢から生まれるものだなと感心しました。同時に、「もの」作りの伝統のすばらしさを感じるとともに、伝統の味を次へ伝えていくことの大切さを改めて考えさせられました。
 ところで、今の私のお気に入りの食べ方は、やはり「板わさ」です。これからも蒲鉾の旨さをしっかりかみ締めていきたいと思います。

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 小田原市では毎年10月に小学校体育大会が行われます。今年も先月の23日に開催され、本校の6年生が参加しました。子どもたちは、競技や演技に真剣に取り組んだり、種目に出場する仲間へ大きな声援を送ったりするなど、充実した一日を過ごしました。
ところで、大会会場である城山競技場は本校から近い距離にあるため、子どもたちは徒歩で行き来しますが、その途中に空堀を見ることができます。
 この空堀は、「小峯御鐘ノ台大堀切(こみねおかねのだいおおほりきり)」といい、安土桃山時代に北条氏が豊臣秀吉との戦に備え、小田原城とその城下を土塁と空堀で囲んで築いた「総構(そうがまえ)」の一部だそうです。私も何度か歩いたことがあるのですが、堀は深くて幅が広く、急斜面になっていて、小田原城が難攻不落といわれたわけが分かります。また、このような大がかりな堀を約9Kmに渡って築いた北条氏の勢力の大きさもうかがえます。
 この総構の西の境が本校の学区になっていて、400年以上前の昔には豊臣方の武将たちが布陣していたと思われます。当時の大窪人たちは10万を超える軍勢に驚くとともに、これから自分たちの暮らしがどうなるのか不安な気持ちで戦の決着を見守っていたことでしょう。
 本校の6年生の社会科で小田原合戦を扱う授業を参観した後、私も参陣した武将を調べ、その領地を現在の地図に照らし合わせてみました。地図が豊臣側に塗りつぶされていくにつれて、北条氏がいかに巨大な敵と対峙していたのか改めて思い知らされました。絶望的な戦いに臨む人々の心境が伝わってくるようでした。
 北条氏の滅亡に関しては、情報収集力や状況分析力、判断力等の甘さを指摘する意見を耳にしますが、経済力や動員力、情報力など秀吉の想像を絶する総合力に呑み込まれてしまうことは歴史の必然だったように思います。小田原に暮らす者として少し悔しい気持ちはしますが、当時の小田原人が残した教訓を大切にしていきたいとも考えます。
 それにしても、今と歴史が往来する小田原はとても魅力的な町です。

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