校長室だより

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 「田子の浦に うち出でて見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ」
 「大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天橋立」
 4年生の教室に、なつかしい短歌が掲示されています。子どもたちが国語で学習している「小倉百人一首」で、毎日思わず立ち止まってしまいます。
 私は歌集として編纂されて百人一首が「歌かるた」になったものと思っていたのですが、元々は藤原定家が鎌倉幕府の御家人から山荘の襖の装飾に使う色紙を依頼されて選定したものだそうです。襖に百首の名歌が飾られている家は想像するだけですごいと思いますが、恐れ多くて襖の開け閉めに神経を使いそうです。
 正月のかるた遊びによく使われる百人一首ですが、私自身は遊んだ覚えがありません。我が家の子どもたちが中学生だった頃、学校で1月に行う「かるた取り」に備えて、冬休みに時には母親も交えて練習していました。その時に使ったかるたは今もあります。子どもたちがある時期一生懸命練習に使っていたものですが、長い間箱を開けられることもありません。子育ての思い出の品とでもいうのでしょうか、見ていると感慨深くなってきます。
 子どもたちの教科書には載っていないのですが、私の記憶に残っている歌に、
「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」
という在原業平の歌があります。
 ところで、『ちはやふる』という競技かるたに没頭する少女を主人公とする漫画があることを恥ずかしながらつい最近知りましたが、この歌が関係していることを知って驚きました。
 「伝統」はいろいろな形でつながっていくものだと感心するとともに、時の流れに後れを取っている最近の自分に大いに反省しました。

校長室だより

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 先週の9月7日は「白露」でした。ようやく秋の気配を感じるようになる頃を意味するそうです。確かに朝晩は涼しくなってきましたし、日が暮れると虫の声がよく聞こえるようになってきました。
 とはいえ、昼間はまだまだ「残暑」が続きます。24日(土)の運動会に向けて子どもたちの練習にも力が入ってきましたが、熱中症には気を付けなくてはと気を引き締めているところです。
 さて、9月15日(木)は「十五夜」です。旧暦の8月15日の夜を指しますが、この日の月を「中秋の名月」と呼び、「お月見」をするようになったそうです。旧暦では秋を「初秋(7月)・仲秋(8月)・晩秋(9月)」に分け、秋の中日である8月15日を「中秋」と呼ぶようになったことに由来するそうです。
 十五夜というと満月を想像しますが、今の暦とずれがあるため、今年は17日(土)が満月だそうです。少しがっかりです。
 我が家でも子どもたちがまだ小学生だった頃、母から教わった通りに、ススキや団子、果物などを飾って月見を楽しみました。団子はこの時期に収穫される里芋の代わりに供えるようになったともいわれ、ススキは稲穂の代わりだそうです。理由は分かりませんが、私の家では豆腐も供えました。子どもの頃甘い物が好きだった私は、月を眺めながらも母が早く「団子を食べてもいいよ」と言ってくれないか待ち遠しく思っていたことを覚えています。
 しばらく月見をしていなかったので、今年はまた団子などを飾ろうかなと思いますが、十五夜に月見をしたら「十三夜」の月見もしないといけない、片方だけでは「片見月(かたみつき)」といって縁起が悪いと母から言われていたことを思い出しました。10月13日(木)も忘れないように、カレンダーに丸印をつけておこうと思います。
 ところで、十五夜の月が雲に隠れて見えないことを「無月(むげつ)」、雨で月が見られないことを「雨月(うげつ)」と呼ぶそうです。今週は天気があまりよくないようなので心配です。

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