校長室だより第3号

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 今月カイコの卵を分けていただき、3年生が毎日大切に育てています。
 「カイコ」は幼虫の名称で、正式和名は「カイコガ」であり、「家蚕(かさん)」とも呼ばれるそうです。
 私自身は、子どもの頃、カイコではなく「アオムシ」を育てました。
 家の周りの畑で栽培しているキャベツなどの野菜の葉の裏に産みつけられたモンシロチョウなどの卵を採ってきて世話をしました。
 カイコについては、3年生を受け持った時に初めて成長の様子を子どもたちといっしょに観察し、驚いたり感動したりしました。
 その時は、体をなでたり手のひらにのせたりするようなカイコへの親しみを感じることはなく、むしろ小学生の頃に夢中になった怪獣映画の影響からか、「モスラ」を連想したりしました。
 私の子どもが小学校3年生になり、休日になるとカイコの入った箱を持ち帰るようになると、カイコへの思いが変わってきました。
 えさになる桑の葉を取りに行ったり、カイコの「部屋」の掃除をしたりするなど世話をいっしょにするうちに、少しずつ親しみを覚えるようになりました。また、子どもとカイコの体が何センチになったと喜んだり、糸を吐いて繭を作るのを楽しみにしたりしました。おもしろいことに、飼い始めの頃は、夜枕元でガサゴソ音を立てられるのが気になって仕方がなかったのに、いつの間にか「今日も元気でいるな」と思えるようになりました。
 子どもの頃にとことん生き物とつきあう経験をすることは大切なことだ思います。生き物には「温もり」があること、生き物は成長し生きるために食べること、生き物には必ず「死」が訪れることなどを、しっかり感じて理解してほしいものです。
 さて、本校のカイコたちはいつごろ繭をつくるのでしょうか。とても楽しみです。

校長室だより

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 学校の一日は、子どもたちの「おはようございます」で始まります。
 子どもたちと明るく元気な挨拶を交わすと、前の日の疲れが多少残っていても背筋がピンと伸びてくるような気がします。
 本校でも挨拶は人と関わるうえで最も大切なことの一つであると考え、年間を通して「あいさつ運動」として取り組んでいます。
 また、5月16日の(児童)代表委員会では、今年度の「あいさつ運動」の実施について話し合いました。
 さて、学校の一日の始まりが「おはよう」ならば、終わりは当然のことながら「さようなら」です。各クラスから聞こえてくると、「今日も終わったな」とほっとする思いがします。
 この「さようなら」という言葉ですが、先日夕方のテレビ番組で、これまで人と別れる際に使ってきたものの、今では使われなくなってきているということが紹介されていました。番組によると、関西では7割の人が「使わない」と回答したということでした。
 その理由としては、「すごく寂しい」「長い別れ」「言葉が重い」などが挙げられていました。いやはや驚きました。
 「さようなら」という言葉を聞くと、映画大好きな昭和世代の私は、映画評論家の故淀川長治さん(テレビのCMにCGで出演しました)の「サヨナラ サヨナラ サヨナラ」を思い出してしまいます。
 もともとは「それならば」という意味の接続詞である「左様ならば」が変化した語で、他の別れの表現と結びついて用いられていたのが、独立した別れの言葉として使われるようになったそうです。
 そう考えると、子どもたちと別れる時に「さようなら、また明日ね」などと自然に口から出てくるのも納得する気がします。
 世の中はこれからもいろいろと動き続けていきますが、学校の一日の終わりはやはり「さようなら」であり続けたいと思います。
 ちなみに、「おはよう」は「お早く(…ですね)」が語源だそうです。

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