校長室だより

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 朝夕の冷え込みにはまだまだ厳しいものがありますが、窓越しの陽光や肌に触れる風の中に春への移ろいを感じるようになってきました。 
 1年生の教室では今ヒヤシンスがきれいな花を咲かせています。部屋に入る度に、その淡いながらもよい香りに心が和みます。子どもたちが水栽培で育ててきたものですが、毎日水替えをするなど大切に見守ってきたのだなと思うと自然と顔がほころんできます。
 ところで、私の通勤路に和菓子屋さんが何軒かあるのですが、どの店にも「うぐいす餅」の幟が立てられているのに気付き、門外漢である私ですが、どんな和菓子なのか気になっていました。
 先日出かけたついでにと思い、我が家が時々お邪魔する店に立ち寄ってみました。店の人にケースから出してもらった和菓子は、中に餡を包んだ楕円形をしたもので、うぐいす色の粉がまぶしてありました。「うちは今日でうぐいす餅は終わりですよ」と言われたので、さっそく家族分を買い求めました。
 家に帰って、程よい甘さの餡に舌鼓を打ちながら熱いお茶を少しずつ飲んでいると、家族がそろって早春の味を楽しむことができるプチ幸福感にほのぼのとした思いになりました。
 調べてみると、この和菓子は大和郡山城(奈良県)の城主であった豊臣秀長が兄の秀吉を招いた茶会で供したものだそうで、秀吉が大層気に入って「鶯餅」と名付けたそうです。太閤秀吉も愛でた和菓子を自分も食べたのかと思うと、歴史ファンである私は大満足です。和菓子は季節を食するものだけでなく、歴史のロマンも味わえるものだなと感心しました。
 さて、来週は早くも雛祭りです。桜餅を目にする季節となります。徳川吉宗ゆかりの長命寺餅(関東風)にするか、秀吉と縁のある道明寺餅(関西風)にするか悩むところです。

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