校長室だより

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 先週の1月21日は「大寒(だいかん)」でした。期間としての意味もあり、立春の前日である節分の日までを指すのだそうです。1年の中で寒さが最も厳しくなるころという意味だそうですが、本当に毎日寒い日が続きます。本校でも体調を崩す子どもたちが急に増えてきて、心配しています。
 来週の3日は節分、4日は立春です。新しい年になり、がんばろうと気持ちを新たにしたと思っていたら、もう月が替わります。早いものです。
 節分とは2月の立春の前日の日のことだと私は長い間思っていましたが、実は節分は1年に4日あるのだそうです。各季節の始まりの日である立春・立夏・立秋・立冬の「四立(しりゅう)」の前日のことだそうです。同様に、立秋の前の夏の暑い日に鰻を食べる日と思い込んでいた「土用」も1年に4回あり、四立の直前約18日間のことだそうです。したがって、土用の最後の日が節分です。毎日見ているカレンダーで確認すると、四立の他に節分と土用の入りの日が4日ずつしっかりと記載されていました。人は見ているようで、見ていない(気づかない)ことが多いようです。
 さて、寒いとつい背中を丸め下を向いて歩いてしまいがちですが、先日何気なく目線を上げると、屋内運動場の出入り口近くの梅の木に小さな花が咲き始めているのに気づきました。すでに木全体に花をつけている早咲きのものを学校の近くでも見かけます。
 梅はバラ科サクラ属に分類される植物で、「好文木」とか「春告草」の別称もあるそうです。「梅と桜のあだ(婀娜)くらべ」の言葉があるようですが、花としては梅よりも桜を好む人が多いのではないでしょうか。もっとも平安時代の前まではむしろ梅の花が好まれる傾向があったそうです。暖かい日差しに覆われて華やかで零れるかのように咲く桜の花は、確かに見ていると心が躍ります。一方、厳寒の中を静かに凜とした佇まいで咲く梅の花は、そこに在る美しさとでもいうのか、見ていると胸がジーンとしてきます。まさに甲乙つけがたい美しさです。
 それぞれの美しさを感じ取れる柔らかな心を持ち続けたいとしみじみ思いながら花を見ていましたが、さすがに寒くなってきたので校長室に入り、熱いお茶を飲みました。「梅に鶯」ならぬ「梅に茶」もいいものだなと思いました。

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