校長室だより

画像1 画像1
 新しい年を迎えました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 先週、数本に細く分かれた先に団子を一つずつ通した木の枝を片方の手に持ち、小さなお子さんの手を引きながら歩いていられる方を見かけました。「どんど(ん)焼き」に行かれたのでしょうか。
 今も続いているかわかりませんが、私の子どもたちが小学生だった頃、「どんど(ん)焼き」の日には、公民館や道祖神のある所など地域のいくつかの場所に子どもたちを「お迎え」する場所が設けられ、係の人が訪れる子どもたちに甘酒やお汁粉、豚汁などを振る舞ったり、お菓子をあげたりしていました。また、近所の人たちが持ち寄った正月飾りなどを燃やし、その火を使って枝につけた団子を焼いて食べました。正月に書いた書き初めも、その火にくべました。
 書き初めといえば、本校では1月12・13日に席書会を行い、14日から29日まで書き初め展を行っています。子どもたちの書き初めがずらっと掲示されている様は新年らしく、気持ちが引き締まります。
 ところで、私も小学生だった頃、冬休みには書き初めの練習を宿題として出され、親戚への新年の挨拶回りを楽しんだ後の1月5日頃にやらされました。飽きやすい性質の上、もともと習字に興味が薄かったため、ささっと短い時間で書いて、後はボードゲームなどで遊ぼうと思っているのに、1枚書く度に親からあれこれ注意を受けるので、苦痛の時間が続きます。何枚か書いたものの中で何とか1枚を選び、柱に留めてやっと解放されました。
 でも、どんなに悪戦苦闘しても書き初めが貼ってある部屋へ入ると、墨の臭いと張り詰めたような空気で、自然と背筋が伸びるような気持ちになりました。不思議なものです。
 先日、「洗心照水」という言葉を教えていただきました。「清らかな澄んだ水に照らして、心を清らかにする」という意味だそうです。
 子どもたちの真剣な気持ちがこもった書き初めだけに、見ているだけで心が洗われるのでしょう。そう思うと、日々子どもたちのひたむきさや熱意に触れて心を動かすことができることは、とても幸せなことだと思います。教師という仕事の「役得」です。ただ、子どもたちを見る目が決して曇ることがないように、磨く努力を怠ってはいけないと思いました。

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
学校行事
1/27 学校保健委員会14:30
1/29 [1年]学習発表会1校時
[2年]学習発表会2校時
[4年]学習発表会3校時
[3年]学習発表会5校時

お知らせ

学校便り

保健便り

給食便り

HP掲載資料

レシピ