【校長のつぶやき】令和5年度が終わります(令和6年3月31日・日)今年度もいろいろなことがありました。一番大きな出来事は、新型コロナウイルス感染症の位置付けが、2類から5類に変わり、教育活動に関わる様々な制約が緩和されたことでしょうか。すべてを元通りに戻したわけではありません。コロナ禍での対応を通して、取り入れた方がよいと思われるところは、今後もそのままで実施することにしました。例えば、運動会の半日開催などはその一例です。 また、リモートで学習できるような体制も残すことになりました。学習面で、元に戻って最もよかったと思うことは、学び合いにおけるペアやグループ学習なども以前のように実施することができるようになったことです。互いの顔を見ながら話し合いがしやすい席ということで、以前はコの字型に配置をすることもありましたが、これはまだなかなか実現できていない学級が多いようです。 給食の時間、グループの席にして会話を楽しむということは、その時の感染症の流行具合にもよりますが、だいぶ以前のように行っている学級が増えてきました。(学校として一律に決めてはいません。担任の判断に任せています。) 児童の学びや、相互の交流は、だいぶいい形になってきました。たてわり班の活動も盛んに行われ、異学年交流を通して様々なことを学んでいるようです。一方で、児童相互のトラブルも当然のように生じます。その度に、担任をはじめとして、当該学年の職員や、場合によっては管理職も入って、チームで児童指導の対応を行ってきました。中には、簡単に解決できなかったこともあったかと思います。未然に防げることが最も望ましいとは思いますが、早い段階で対応することで、良い関係が築けるように…と、今後も意識し続けていきたいと考えています。 年度の変わり目、私たち教職員も自分たちの実践を振り返り、反省をし、次年度の構想を考えます。今年度の反省は、次年度に生かしていきたいと思います。 保護者の皆様、地域の皆様、そして、本校の教育活動に様々なお立場で関わってくださった皆様、1年間、大変お世話になり、ありがとうございました。至らぬ点も多々あったかと思います。どうぞご容赦ください。来年度も引き続きよろしくお願いいたします。 【校長のつぶやき】新年度に向けて、準備中(令和6年3月27日・水)職員は、今年度過ごした教室の後片付けや新年度の準備に追われています。新年度を迎える4月1日には、毎年、着任職員の紹介後、職員会議が開催され、担任発表、新年度の学校運営方針、新しい校務分掌の分担、着任式・始業式、入学式の確認などについて、共通理解を図ります。さらに、春休み中には、校務分掌の引き継ぎ、学年業務の引き継ぎ、児童に関する指導上の配慮事項の引き継ぎなどを行います。4月中旬には2回目の職員会議が開催され、各校務分掌(各教科、各行事、児童指導、教育相談、保健指導、安全指導、給食指導、情報教育…などなど)の担当から今年度の運営方針などの提案があります。 例年、それらの提案文書を新年度の担当が4月になってから作成していましたが、今回は、あわただしい4月にその業務を行うのではなく、前年度のうちに前年度の担当者が準備するようにしました。提案に当たり、各担当から教務、教頭、校長が順に確認(回議)をするため、毎日のように新年度の提案文書に目を通しています。職員の意識は、新年度をどのように迎えるかということに向かっているようです。 年度末、いろいろな学年の子から、「校長先生、私たちを同じクラスにしてください。」とか「○○先生を担任にしてほしいです。」などの要望(?)の声が届きました。「さあ、どうなっているかな?お楽しみだね。」と答えるしかありません。子供たちにとっては、一番の関心事でしょう。すべての要望を受け入れるわけにはいかず、たまたま要望どおりになっているかもしれません。実はもう今の段階で決まっています。さて、どうなっているでしょう。4月5日をお楽しみに! 【校長のつぶやき】卒業式 校長式辞(令和6年3月21日・木)本日は、ご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席を賜りましたことに、高い所からではございますが、厚くお礼申し上げます。ありがとうございます。 さて、卒業生の皆さんが最高学年として過ごした2023年度は女子サッカー、バスケットボール、バレーボール、ラグビーと、多くのスポーツでワールドカップが開催されました。中でも、ラグビーは多様性を重んじるスポーツだと言われています。 「多様性」とは、ある集団の中に年齢や性別、人種、経験、趣味や性格、考え方などが異なるいろいろな人が存在している状態において、その個性が認められるという考え方です。 ラグビーの日本代表は、体の特徴や足の速さ、力強さなどがポジションによって異なるだけでなく、チームのメンバーの出身国や背景も異なります。各自の出身国の考え方や文化の違いを踏まえつつ、日本のスタイルをしっかりと話し合って、自分たちらしいチームを作り上げていました。何度もメンバーやコーチ陣と議論を重ねながら、激しいトレーニングを続けてきたのです。お互いの違いをしっかりと認め、理解し合うことで、より強いチームを作ることができたそうです。 この「多様性」という言葉は「ダイバーシティ」とも呼ばれ、これからの社会で大事にしたい考え方だと言われています。自分たちの考えだけが正しい、自分たちの思いだけで突き進めばいいという考えだけで過ごしていると、より良いものを創り出すことは難しいです。なぜなら、世の中、社会は、いろいろな考え方や価値観をもっている人たちが集まって成立しているからです。 自分の考え方だけが正しいと思っていると、争いごとが生じます。互いの違いを受け入れ、自分と異なる考えも尊重し、認め合うことで、いい関係が築け、より良いものが作れるのです。 皆さんは、国府津小学校の授業で、学び合うことの大切さを感じ取っていました。友達の意見を聞いて、自分の考えを見つめ直している場面もありました。 たてわり班での遊びやこうづっ子フェスティバルを通して、下級生の思いを想像しながら、みんなが楽しめる活動を考え出すこともできました。 運動会での表現は、自分たちで意見を出し合いながら振り付けを考え、伝え合い、練習を重ねることで素敵なダンスを見せてくれました。 大事なことは、自分さえよければいいという思いではなく、仲間の思いや考えを理解し合おうとする姿勢です。完全に分かりきることはできません。分かろうとすることが大事なのです。 これからの生活の中で、いろいろな出会いがあるでしょう。 「自分とは合わなそうだな、苦手だな。」というだけで距離をおくのではなく、見方を変えることで、新しい価値観を手に入れて人生が豊かになるかも…というお話が、先日、皆さんの先輩である国府津中学校の生徒さんが朝会で話してくれましたね。 「みんな仲良く」とまでは言いませんが、「相手はなぜそのようなことを言うのだろう、どういう思いなんだろう」ということを想像しながら、互いの違いを受け入れ、場合によっては話し合いながら、より良い関係、より良い世の中を築いていってほしいと思います。 それが、「多様性」を大事にした社会をつくることになると信じています。 そして、皆さんにはそれができると信じています。 さて、保護者の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。晴れの姿に感無量のものがあろうと思います。これまで、本校の教育活動にご理解とご協力をいただきましたことをこの場をお借りして厚くお礼申し上げます。これからも子供たちを温かい目で見守っていただけますようお願いいたします。 最後に、卒業生の皆さんが、国府津小学校で学んだことに誇りをもち、より良い生き方を追究し続けるようなたくましい大人に成長することを期待して、校長の言葉といたします。 令和6年3月21日 小田原市立国府津小学校 浜口 勝己 【校長のつぶやき】感謝の思いでいっぱいです(令和6年3月16日・土)お休みの中、多くの方にご協力をいただき、ありがとうございました。このように皆様にご協力いただくことで、普段なかなか手の行き届かないところまできれいにすることができるのは、本当にありがたいことです。 PTAの事業なので、保護者の方だけかなと思っていましたが、多くの子供たちも参加してくれました。一生懸命、そして、楽しそうに草むしりをしている姿を見て、「美しい心」が育っているんだなと思い、うれしくなりました。途中、いろいろな生き物や思わぬ落とし物を見つけて喜んでいる子たちもいましたが、それも草むしりの楽しさの一つと言えます。なかなか抜けない木の根っこも「絶対に抜くんだ」と気合を入れて、何人かで取り組んでいる子もいました。「こんな太い根っこがかなり伸びているから無理しなくていいよ。」などと声をかけましたが、粘り強く取り組んでいる姿も見て、こちらも思わず応援したくなり、ちょっとお手伝い。最後に抜けたときには、一緒に達成感を味わうことができました。 参加してくれた子供たちにとっては、楽しみながらも「学校をきれいにした!」という充実感や達成感を感じてもらえるような貴重な機会になったかと思います。 学校としては、無償の奉仕作業にご協力いただいた皆様に、ただただひたすら感謝の思いでいっぱいです。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。 【校長のつぶやき】4年生、総合的な学習で学んだことをみんなに伝えたい!(令和6年3月14日・木)本日、中休み、3つのグループ(手話、盲導犬、車いす)の代表が校長室を訪ねに来て、「作成した動画を全校のみんなに見てもらいたいのでそのことを放送させてほしい」「作成したポスターを貼らせてほしい」などのお願いをしてきました。 もちろん、OKです。どんどんしてほしいですし、私に許可を求めることなどいらないよ…という思いです。 やらなければいけないことはいろいろとある中、本当によく頑張っています。4年生の思いが、全校児童の皆さんに届くことを祈っています。 【校長のつぶやき】(遅くなりましたが…)小田原市ドッジボール大会:高学年の部「準優勝」おめでとう!(令和6年3月10日・日)「えっ?今頃、夏休みのお話?」…と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実は12月に6年生数名が校長室を訪ねに来て、「校長先生、僕たちのこともぜひホームページに載せてください。」と賞状とともに、準優勝であったことの報告がありました。実は、9月に本校の3年生のチームが上記の大会で「低学年の部3位」であったことをホームページにアップしていたことを受けて、「それなら、僕たちも…」という思いで、12月になってからですが、報告に来てくれたのです。私は、その報告を聞くまで準優勝という素晴らしい成績であったことを知りませんでした。 「すごいね。もちろんホームページに載せますよ。メンバーはここにいる子で全員?」と尋ねると、「他にもまだいます。」という返事だったので、「とりあえず賞状は預かるから、せっかくだから全員でおいでよ。」とその場は1回、戻りました。 その後、ホームページに掲載しても構わないかという了承とともに、全員がそろうことを待っていたところ、3月8日(金)に全員がそろって、記念撮影となったのです。 卒業まであとわずかというところで、間に合ってよかったです。 準優勝という輝かしい栄誉は、本校のホームページにもしっかり刻み込まれました。進学する中学校は必ずしもみんな一緒というわけではありませんが、みんなで力を合わせ勝ち取った素晴らしい思い出を忘れずに、それぞれ進む道でも力を発揮してほしいと思います。あらためて、おめでとうございます。今後も、皆さんのこと、応援しています! 【校長のつぶやき】英語が通じ合う喜び(令和6年3月9日・土)台湾との交流では、6年生の子たちがこれまで習ってきた英語とプレゼンテーションソフトの技術を駆使して、素晴らしい発表をしていました。 遠く離れた台湾の子たちとリアルタイムで交流ができるオンライン授業が自然に行われていることにも感動ものですが、相手のことを理解しようと集中して英語を聞こうとしたり、こちらのことを分かってもらおうと工夫を加えながら英語で話したり…という姿にも、感動しました。お互い、母国語は英語ではないので、英語を使いこなすというまでには至っていないかもしれません。すべての内容を理解できたかというと、きっとそうではないでしょう。でも、互いに理解し合うツール(道具)として、知っている英語を使おうとしている子供たちの姿に、けなげさを感じつつ、たくましささえも感じました。 日本のアニメを紹介しているグループがありましたが、質問タイムの中で、好きなアニメを台湾の子に尋ねると、日本のアニメが次から次へと挙がってきたことに、親しみを感じたり、改めて日本のアニメってすごいなと感じたりしたようです。 また、こちらのことを紹介するときに、ちょっとしたギャグのような要素を英語で入れてみて、あちらが笑ってくれた時には、通じたという実感が得られたようです。 このような瞬間が増えていくことで、さらに英語を使いこなせるようになりたいという意欲も高まっていくのではないでしょうか。素敵な機会をいただけたことに感謝です。6年生、素晴らしかったです。 |
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