【校長のつぶやき】ロング昼休み…過ごし方いろいろ

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 毎週水曜日は、原則、清掃なしのロング昼休みです。月に1回、たてわり班遊びを実施することもありますが、今日は全くの自由。クラスによっては、クラス遊びを設定しているときもあります。今日もまた、子供たちと一緒に遊んでいる担任の姿も見られました。

 昼休みになると、1年生が2人、校長室に来て、「校長先生、鬼ごっこしよう!」と誘いに来てくれました。せっかくのお誘いなので(ダイエットも兼ねて)、着替えて、外に行きました。

 外では、5・6年生の応援団が自主的に練習をしている色もありました。運動会まで、あと3日。当日を盛り上げようと頑張っている姿が素晴らしいです。
 私は、1年生に誘われて、何人かの1年生が集まっているところに行くと、すでに1年生と一緒に遊ぼうとしている6年生の姿があります。この子たちは、毎朝、登校後、教室に行く前に、校舎の横で2年生の子たちと一緒に会話を楽しんでいる子たち。休み時間には、1年生とも一緒に遊んでいる姿をよく見ます。下級生の面倒見がいい本当に優しい子たちです。まずは、一緒に氷鬼をすることになりました。ある1年生が「大人が鬼になって!」と言うことも…。「大人って私一人じゃん。」と私が言うと、6年生の子たちを指しながら、「まだいるでしょ。」と言う1年生。1年生にとって、頼れる6年生は「大人」のような存在なんですね。そのうち、「僕も入れて」「私も入れて」と1年生に加え、6年生や2年生も増えていきました。後半、「増やし鬼」に変わりましたが、運動不足、走力(特に「もも」の筋力)の衰えを痛感することになりました。本当に、もっと運動しなくては…!

 途中、2年生が、「校長先生、こっち来て!」とバス通りの方へ連れていきます。フェンスの外側では、教頭と何人かの6年生が落ち葉の掃き掃除をやっていました。2年生に、「校長先生、ちゃんと教頭先生に『ありがとうございます。』を言わなきゃだめだよ。」と言われてしまいました。確かに、私は遊んでばかりいたので、ただただ申し訳ないです。教頭に聞いたところ、ここのところ、ずっと掃除がない日が続いていたので、落ち葉掃きをしようと思ったところ、これまた自主的に何人かの6年生が手伝いに来てくれたとか…。なんて素晴らしいのでしょう。

 運動会の応援の練習に励む姿、下級生と一緒に遊んでいる姿、自主的に落ち葉掃きをしている姿…いろいろな6年生の姿がありましたが、どれもみな心温まる素敵な姿。国府津小自慢の6年生です。

【校長のつぶやき】通知表を受け取って…(令和5年10月6日・金)

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 前期終了。担任から子供たち一人一人に通知表(のびゆく子)が手渡されました。渡し方は、担任によってそれぞれですが、一人一人に「どういうところを頑張ったか、どういうところか課題か」など、じっくりと声かけをしながら渡している担任もいました。
 子供たちも神妙に聞いていたり、うれしそうに聞いていたり、いろいろです。
 特に1年生は、小学校に入学して初めての通知表。通知表というものがどういうものなのか、あまりピンと来ていない子もいるかもしれません。◎○△の意味はなんとなく分かっているかもしれませんが…。

 ほとんどの学年で、懇談会にて通知表のことについての説明もあったことでしょう。子供たちへの励みの材料となるように、ご活用いただければと思います。叱ったり、怒ったりする材料にはしないでください。
 朝会でも触れましたが、通知表をもとに、前期の振り返りをし、後期の目標へとつなげていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

 半年間、本校の教育活動にご理解、ご協力を賜り、ありがとうございました。後期も引き続き、よろしくお願いいたします。

【校長のつぶやき】優しく、そして、頼もしい5・6年生(令和5年10月5日・木)

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 本日、運動会の全体練習がありました。本番当日と同じように全校児童が椅子を教室から運動場に持ち出します。この椅子を運ぶのが、結構大変な作業。水筒も一緒に運びます。低学年(1・2年生)にとって、体格からいって椅子を持ち上げることさえ大変な作業と感じる子もいます。特に1年生は、小学校に入って初めての体験。椅子を持って運ぶ力が維持できない子もいます。

 そこで活躍するのが、高学年(5・6年生)。低学年の子たちに声をかけながら、椅子を持ってあげる姿が、あちらこちらで見られました。運ぶことにてこずっていそうな子を見かけると、「大丈夫?持ってあげようか?」と声をかける5・6年生。低学年の子も、「大丈夫。自分で持てる。」という子もいれば、「お願いします。」という子もいます。
なにがなんでも高学年が低学年の椅子を運ぶというわけではなく、相手の思いを尋ねながら手を差し伸べる姿が、とても微笑ましかったです。

 全体練習を始めるにあたり、自分自身の仕事がある5・6年生もいます。そのような状況の中でも、他人のことを思いやれる心のゆとり。優しさと頼もしさ。…そのような「美しい心」「強い心と体」が見られるのも、運動会という学校行事・特別活動ならでは…です。
 6校時には、5・6年生による運動会の係打ち合わせがありました。私は、今日も午後から出張だったので、昼休みの黄組の応援練習や係打ち合わせの様子を直接見ることはできませんでしたが、教頭が撮影した写真から、5・6年生の頑張りをうかがうことができました。
 運動会を通して、5・6年生が一段と成長していることを期待しています。

【校長のつぶやき】「まごころカード」が届きました(令和5年10月4日・水)

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 本日は、ご多用の中、PTA常置委員会、学級(学年)懇談会にご出席いただき、ありがとうございました。私は、午後から出張だったため、様子を拝見することはできませんでしたが、前期末の懇談会ということで、子供たちの前期の様子などについて、情報交換がなされたことと思います。また、5年生は、月末に控えている宿泊学習の説明会を学年懇談会として開催いたしました。当面は、全校で運動会に向けて「まっしぐら」という感じですが、5年生については、もう一つ宿泊学習という大きな行事が控えています。こちらにつきましても、準備等、ご協力をよろしくお願いいたします。

 さて、本日、小田原市より「まごころカード」が3枚、「国府津小学校の児童にお渡しください。」と学校に届きました。「まごころカード」とは、市民の皆さんのボランティア活動を一層活発にし、定着させるとともに、新しい活動の芽を伸ばし、育てるために、小田原市が発行している「ボランティア活動カード」です。夏休み中に、本校の児童3人が、ボランティア活動に参加したようです。

 3枚のうち2枚は、5年生と3年生の姉妹が、タイ子ども支援団体のタイ料理教室のボランティアに参加したようです。もう1枚は、1年生の児童が、介護施設のぬいぐるみの椅子づくりに参加したようです。

 ボランティア活動とは、報酬を目的とせず、自発的な意思に基づいて自分の労力を他人や社会のために提供する活動をいいます。このような活動には、多くの児童がいろいろな形で関わっているのではないかと思います。今回「まごころカード」が届いた3人のほかにも、いろいろな形でボランティア活動に取り組んでいることと思います。なかなか取り組む機会を得ることはできなくても、そのようなことをしたいと思っている子たちもいることでしょう。ぜひ、そのような気持ちを大事にしてほしいと思います。

 カードをいただくことが目的ではありませんが、このようなカードをいただけるような活動をした3人の子たちに拍手を送りたい気持ちです。「こうづ」の「う・美しい心」の表れですね。

【校長のつぶやき】あいさつ運動はきっかけ(令和5年10月2日・月)

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 児童会からの提案で、月1回、できる人からやってみようということで始まった「あいさつ運動」。私はこれまで、昇降口からでしか、この様子を見ていませんでした。今日は、校舎内の様子も見てみようと、東西ともにいろいろなフロアに行ってみました。
 すると、いろいろなところで、いろいろな学年が元気よく挨拶をしています。挨拶は、なんだか気持ちを明るくしてくれる感じがします。

 普段の本校の児童の挨拶は、正直なところ、「全員が気持ちのいい挨拶を…」とは言い切れない状況です。「声に出すのが恥ずかしい」という子もいるでしょう。友達同士、話をしていて、挨拶をされても気付いているのか、いないのか、よくわからないまま友達との会話を続ける子もいます。見守りに立っている地域の方からも、「よく挨拶ができている子と、こちらが挨拶をしても返してくれない子と、両方いるかな…」と言われることがあります。
 私も朝、外に立って、子供たちに挨拶の声をかけますが、ほとんどの子は返してくれたり、子供たちの方から声をかけてくれたりしますが、時折、そうでない子もいます。私は、挨拶の無理強いはしたくないので、「いろいろな思いがあるんだろうな。」とか、「恥ずかしいのかな?」とか、「今日はそういう気分じゃないのかな?」とか、いろいろと想像しています。

 多くの学校にありがちなのが、「あいさつ運動」をしているときや、生活目標に「挨拶をしよう」と掲げているときは元気に挨拶ができているのに、それらの時期が終わると、挨拶もトーンダウンしてしまうということ。国府津小学校は、そういうことはないかなと思っています。「あいさつ運動」は、気持ちのいい挨拶を経験することで、「日頃からこういう挨拶をしてみよう」と意識できる「きっかけ」だと思います。お互い、「挨拶を交わすことが気持ちのいいこと」と実感できれば、いつの間にか自然に口にすることができるようになるのではないでしょうか。
 できれば、「笑顔で挨拶」がさらにいい気持ちになりますよね。義務感で挨拶をするのではなく、お互いに気持ちよく過ごしたいから挨拶をするというように、自然な挨拶がたくさん飛び交うことを夢見ています。

【校長のつぶやき】自分たちで考える(令和5年9月29日・金)

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 本日、6校時目にいろいろな教室の様子を見て回っていたら、5年1組が「学級活動」として話し合いをしていました。ダンスマネージャーの4人が前に出て、「運動会のダンスを、達成できるにはどうしたらよいか」を学級の問題として扱っていました。最初の方を少し見させてもらった後、本日6校時まで授業があった3〜6年生の各クラスの様子を一通り見て、また5年1組に戻り最後の方もじっくり見させてもらいました。
 担任の話では、ダンスマネージャーの方から、今の状況をもっといい方向に何とかしたいという訴えがあって、この時間を設定したとのこと。

 黒板に書かれていることを見てみると、「協力」「楽しく」「絆」「全力」「勝利」「友情」などのキーワードとともに、ダンスの練習をどのようにしていったらよいかという意見が出ていたようです。
 そして、ダンスレベルの指標を決めて、「レベル合格証」というものをつくることになったようです。途中、ダンスマネージャーがみんなの意見を取り入れようと、司会として全体に呼びかけている様子もうかがえました。子供たちの話を聞いていると、みんなもうだいたいは踊れるとのこと、さらにレベルを上げるにはどうしたらいいかという意識で話し合っています。

 ダンスマネージャーの強い意気込みを感じます。ダンスマネージャーだけが熱くて、みんなが冷めているといった感じではなく、話し合いに参加している全員がより良いものしようという熱意をもっていることを感じさせられました。練習が「嫌々やらされる」といったものにならないよう、楽しさや友達との協力・絆なども意識されています。
 担任は前面に出ることなく、「子供たちを信頼して任せている」という姿勢でした。

 学校教育目標の「向上心、美しい心、強い心と体」を具現化した話し合いだなと思って見ていました。今年度の重点目標でもある「子供の主体性」も存分に表れていて、感心させられました。

 5年1組の担任は高学年ダンスの担当でもあります。6年のダンス担当と共に、以前、校長室に相談に来たことがありました。ダンスマネージャーの子たちが、自分たちの踊りを見本として動画に撮ったので、それを5・6年生のみんなが家でも見て練習できるように「classroom」にあげることはできないだろうかという相談です。
 心配なのは、各家庭の端末からも見られるので、勝手にダウンロードし、SNSなどに拡散されてしまわないかということ。「教員が見本で踊った動画を『classroom』にあげるのは簡単だけど、ダンスマネージャーたちの『自分たちの力で』という思いを大事にしてあげたい」と、2人のダンス担当の思いが強く感じられました。そこで、小田原市のICT環境を担当している業者に相談し、ダウンロードができない方法を教えていただくとともに、ダンスマネージャーの保護者の方の了承も得て、実現へと動いていました。
 2人のダンス担当は、本校が初任校という若手ですが、その熱意には、本当に感心させられます。6年の担当教員は、「運動会という学校行事で、子供が育つということをすごく実感します。」とも言っていました。

 教員も、子供たちも本当に素晴らしいです。

【校長のつぶやき】暑さ寒さも彼岸まで?(令和5年9月26日)

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 「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、記録的猛暑だった今年はまだ「暑さ」に対して油断できない状況が続いています。明け方は、さすがに涼しさを感じるようになりましたが、日中はまだちょっと注意が必要な状況です。

 学校では、「暑さ指数計」をもとに、体育や休み時間の運動や外遊びなどの対応を判断していますが、先週は、WBGT(暑さ指数)の数値が31度以上と、まだ「危険」領域にあり、休み時間の外遊びを中止する措置をとることがありました。今週に入ってからは、28度以上31度未満の「厳重警戒」領域となって、「激しい運動は中止」という措置をとることがありました。

 今週から、体育館や運動場の使用割り当ても「運動会バージョン」になりました。練習も本格的に始まっていきます。学校でも、熱中症対策はもちろんのこと、汗をかいた後の着替えなど、かぜ予防にも配慮していきますが、ご家庭におかれましても、お子様の健康管理にご留意いただければと思います。

(写真は、学校で使用している「暑さ指数計」です。気温、湿度とともに、一番の上の大きな文字で暑さ指数(単位は「度」)を表しています。)

【校長のつぶやき】お知らせ、ありがとう!(令和5年9月25日・月)

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 先週の木曜日、ある5年生の児童が、私に「校長先生、石塚保育園の隣のセブンイレブンの前に横断歩道があるんですが、そこを渡るときの旗を入れる箱が今朝、壊れていたんです。旗がそこの電柱の後ろに散らばっていました。僕のうちは、そのすぐそばです。」と報告してくれました。3・4校時の合間に聞いたので、検食後、確認に行きました。
 すると片方の箱は残っていましたが、反対側の箱は電柱に接している部分しか残っていません。そこで、学校に戻り、小田原市の地域安全課に電話をすると、「近いうちに対応します。」とのこと。
 翌日の金曜日には、新しい箱を取り付けてくださいました。なんと早い対応。
 そして、今日、散らばっていた横断旗を預かっていたので、元の箱と新しく設置された箱に入れておきました。
こんなに早く元通りになったのも、小田原市地域安全課の皆様のおかげでもありますが、最初に私に知らせてくれた5年生のおかげでもあります。中には、気付いてもそのまま放っておく人もいます。自分の身の回りの気になる出来事をそのままにせず、本来の姿にきちんと戻そうとしさ、行動する姿勢は、とても立派なことだと思います。ありがとうございました。

【校長のつぶやき】地域で育つ子供たち(令和5年9月24日・日)

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 本日の健民祭では、競技以外にも子供たちの活躍の場を用意していただきました。

 小学生からは「放送」係のボランティアとして、中学生からは競技全般の補助としてのボランティアとして関わっている子がいました。お昼に演奏をしてくれた国府津中学校吹奏楽部の生徒たちもまた、競技のお手伝いをしていました。
 中学生のボランティアは1年生と3年生。3年生の子たちは、昨年度赴任した私とは直接の接点はないのですが、皆さん、礼儀正しく、明るく、人懐っこく、そして、仕事にも意欲的に取り組み、なんて素敵な子たちなんだろうと感心しています。
 小学生の「放送」係(6年生2名)は、3週間後の本校の運動会でも放送を担当します。どんな放送をすればよいのか身をもって分かったようです。2人で全種目を担当するなど精力的に取り組んでいました。

 さらに、「選手宣誓」は、西湘地区の小学生が担当。5年生2名と2年生1名の共同作業です。朝早くから合わせて言う練習を何度もしていました。3人で合わせるのは今日が初めてだったようですが、立派に大役を果たしました。

 競技での活躍も、いろいろな意味で自信につながった子もいることと思います。小・中学生ともに競技も仕事も本当によく頑張っていました。

 学校だけでは経験できなかったかもしれないことを、地域の行事で経験できたことは、子供たちにとっても貴重なことであり、自信や自己有用感にもつながったことと思います。このような機会を与えていただいた国府津体育振興会をはじめ国府津地区の皆様に感謝申し上げます。今後とも、国府津の子たちを温かく見守っていただき、子供たちの頑張りを認めていただけたらと思っております。本日はありがとうございました。

【校長のつぶやき】子供たちの思いを…(令和5年9月19日・火)

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 「より良い国府津小にするために…」という取り組みが始まりました。子供たちの思いから始まった取り組みです。きっかけは代表委員会でした。昨年度は、chromebookの使い方のルールを自分たちで決めたいと、やはり代表委員会をきっかけにみんなで話し合いました。
 今年度は、「より良い国府津小学校にするために」をキーワードに、児童会事務局が、今の国府津小の課題を考えながら、その課題克服・解決のためにできることは何だろうということで、提案を考えたのです。その提案について、各学級で話し合うことで、全校児童が自分たちで考え、決めたということになります。写真の「廊下標識」も、1年生が自分たちで形や図案を考えてつくりあげました。
 大人に言われたからやる、大人の言う通りに動く…といった受け身の姿勢ではなく、自分たちの頭で考え、自分たちの力でやり遂げる…といった主体的な姿勢の表れとも言えるのではないでしょうか。普段の生活で今何が問題なのかに気付く、その問題解決のためにどうすればいいのかを考える、その際、自分の思いや考えだけで突き進むのではなく、周囲の仲間の思いや考えにも耳を傾け、より良いと思うことを目指して話し合う、そして、実行する…このような流れは、大人になってからも、社会で生きていくうえで、絶対に必要なプロセスです。
 今年度の運動会は、学年によって、そのようなプロセスを取り入れています。
 実は、日頃の授業でも、なるべくそのような過程を取り入れようとしているのが、今の教育です。時折、このホームページでも、校内研究について紹介をしていますが、その校内研究で目指していることは、今、ここで私が話していることにも通じています。

 今から45年ほど前の私の中学時代の話ですが、中1のときの美術の先生が、よく授業中に「ロボタンになるな。」と言っていました。なんでもかんでも大人(教師や親)の言いなりになるな、おかしいと思ったこと、感じたことをきちんと表現して伝えること、考えることが大事という意味だととらえていました。みんな同じ詰襟の黒い制服でしたが、「君たちは、本当にそれでいいと思っているのか。」とおっしゃるような先生でした。校内暴力全盛期でまさに管理教育と言われるような状況でしたので、私にとって新鮮で異質にも思えました。管理教育に反抗していた私が、自分が教師になろうと思ったきっかけの一つでもあります。
 教員になってからも、私は教え子たちに「ロボットになるな。」とよく言っていました。何年かして集まった時にも、教え子たちは、この言葉もよく覚えていました。(保護者から、「先生は、『親の言うことを聞かなくてもいい』とおっしゃっているようですが、どういうことですか?」と怒られることもありました。そういうわけではないのですが…。)
 一時期よく「指示待ち人間」も批判の対象になっていました。私は、そういう人もいてもいいと思うし、そういうときもあるだろうとも思います。
 でも、やはり「言われるがまま」ではなく、自分たちの生活は、自分たちでつくりあげる、切り開く、より良いものにしていくというような気持ちをもってほしいと思います。
 秋は、学校行事も授業もそのような機会に恵まれる充実した季節だとも言えるでしょう。皆さんの活躍を楽しみにしています。

【校長のつぶやき】国府津地区敬老会(令和5年9月18日・月)

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 9月18日(月)敬老の日、本校の体育館にて、国府津地区社会福祉協議会の主催で「国府津地区敬老会」が開催されました。コロナ禍の3年間は開催が見送られていたので、4年ぶりの開催です。ただ参加者で会場が密にならないようにと、午前の部(10時30分〜)・午後の部(13時30分〜)の2班に分けての開催となりました。
 国府津地区出身の市議会議員、国府津中学校長とともに、私も来賓として出席させていただきました。残暑厳しい中での開催でしたが、大変多くの方がご出席され、もし2部開催にしなかったら、本校の体育館では収まらないくらいの方がいらっしゃるのでは…と思うほどでした。

 簡単な式典の後、2つの演奏を鑑賞しました。
 最初は、「小田原北條太鼓の会」の皆さんによる演奏です。テンポの良いリズム、そして力強い響き、体育館いっぱいに迫力ある演奏で3曲、披露していただきました。
 続いて、「国府津中学校吹奏楽部」の皆さんによる演奏です。滝廉太郎作曲の「荒城の月」「花」や「マツケンサンバ」など、4曲を披露。会場の皆さんの手拍子などで全体が一体化した感じでした。

 2組の演奏で、元気をいただいたのではないでしょうか?
 皆様のご長寿とご健勝をお祝い申し上げるとともに、これからのご健康と幸せをお祈り申し上げます。
 小学生とのふれあいの場も設けることができれば…と思っています。

【校長のつぶやき】小田原市児童生徒科学展覧会、行ってきました(令和5年9月15日・金)

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 小田原市民ホール(三の丸ホール)で開催されている「科学展」を見に行ってきました。夏休みに取り組んだ自由研究の中から選ばれた作品です。市内の小学校からは金賞の作品が、中学校からは金賞・銀賞の作品が展示されています。本校からは、2年生と3年生の作品が展示されていました。

 2年生の作品は「どんなせんざいでよごれはおちるの?」、3年生の作品は「水が物を動かす力の実験」です。いずれも実験テーマの検証に向けて、比べたい条件を変えながら、結果を比較して、自分なりに導いた考察も書かれていて、大作になっていました。
 3年生の作品は「小学校長会長賞」を受賞しました。おめでとうございます。

 昨年度も見に来ましたが、今年度、展示されているどの作品も、昨年度同様、身近な事象をテーマに、観察・実験したものばかり。調べようとした動機、予想、観察・実験方法、結果、考察などが分かりやすくまとめられていました。私も普段「なんでそうなんだろう?」と疑問に思うことはあっても、ここまで追究していなかったなぁと思うと、テーマの目の付け所に感心するばかりです。小学生の中には「水の中で会話をする方法」「心拍数をあげるには…」などのユニークなテーマもあり、中学生に至っては、マイクロプラスチックや、昨今の猛暑に対応するテーマなど、現実の社会に一石を投じるようなテーマまでありました。
 すべての作品を一つ一つ丁寧に読んだわけではありませんが、いくつか読ませてもらい、今年度もまたこの歳になって初めて知ったこともたくさんありました。子供たちの知的探究心、すばらしいです。

 18日(月)までの期間、10時〜17時の開催です。興味のある方、よろしければご覧ください。特に、来年度の自由研究の参考にしたいと思われる方…おすすめです。

【校長のつぶやき】国府津中学校の学習相談にお助け出張!(令和5年9月12日・火)

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 明日から、国府津中学校は3日間、定期テストです。国府津中学校では、定期テスト前に「学習相談日」を設け、希望する中学生(全学年)を対象に、英語、数学、社会などの学習内容を振り返ったり、確認をしたりする時間をつくっています。
 昨年度に引き続き、今年度もまた、国府津小学校の教員がお手伝いに伺いました。もともと7日(木)、8日(金)、12日(火)の3日間、設定されていましたが、8日(金)は、台風接近の心配もあり、7日(木)と本日12日(火)の2日間のみ伺いました。

 元担任も何人か伺ったので、懐かしさで話も盛り上がりつつ、本来の学習へ。小学校教員にとっては、久しぶりの中学校の学習に内容に戸惑う者もいたようでしたが、教え子のために…と考え方のヒントを絞り出しながら何とか対応していました。
 余裕そうに構えている子たちもいましたが、「美術だけは大丈夫!」とちょっと心配な自信をもっている子も…。途中の考え方は問題ないのに、最後の詰めが甘い子もいました。

 9教科もある定期テスト。範囲もそれなりにあるようで、大変だと思いますが、集中して後悔しないようテスト勉強に取り組んでほしいと思います。小学校の先生たちも応援していますよ。がんばれ!

【校長のつぶやき】総合的な学習の時間から得られるもの(令和5年9月11日・月)

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 8日(金)、総合的な学習の時間の一環で校外学習に出ていた4年の担任が、帰校して私の顔を見た途端、やや興奮気味に「校長先生、実際に駅に行って駅員さんの話を伺って、初めて知ったことがたくさんありました!」と話しかけてくれました。
 何気なく見かけている券売機にも、弱視の方のための工夫がたくさんあること、そのほか、ホームに行くまでエレベーターや手すりなど、いろいろなところにも工夫がなされていること、そして、何よりも、それらを熱心に教えてくださった駅員さんの熱意に感動したことを、私にも熱く語っていました。「写真もたくさん撮ってきました!」
 これだけ担任が感激しているのですから、子供たちも多くの学びとともに駅員さんの思いを感じ取っているのではないでしょうか?
 「自分たちが知らない世界や仕事に触れ、その世界・仕事に携わる方の思いとともに様々な工夫にも触れることができる。」そこに、感激や感動などの情感も抱き、それらの思いや経験とともに知識・技能は自分の中に認識として位置づきます。特に、人と直接コミュニケーションをとったり、自分自身が体験したことは、書物やインターネットから机上で得られるものとは比べ物にならないほど、貴重な経験となっていきます。その際、問題意識をもって調べたこと、自分なりに考えをもって確かめようとしたことは、さらに価値のある学び、有意義な経験となるでしょう。もし、納得のいかないことがあれば、さらに追究しようとする姿勢、友達と意見交換をしながら自分自身の考えや場合によっては生き方を見つめ直す姿勢は、生きていくうえでも必要な力です。そういう子を育てたいですね。

 実は、この「鉄道グループ」が校外学習に出ている間、校内で残って学習していた4年生のグループのうち、「道路グループ」が校長室に来て、「学区の道路を回って、障がい者のための設備にどんなものがあるのか、どんな工夫があるのかを確かめたいのですが、校外学習に行ってもいいでしょうか?」と尋ねに来ました。どうやら、ルートや確かめたいことも話し合って決めたようです。「安全のために、担任の先生には事前に下見に行ってもらい、きちんと届を出してもらいますが、皆さんも十分に安全に気を付けるように。」ということに加え、「ただ単に調べて、『こんな工夫があるんだ。すごいな。』と感心して、まとめて終わりではなく、いろいろな障がい者の立場になって、設備は十分か、不足しているとしたらどんなものをどこにつけたらいいか、道路を管理している人に提案するくらいのつもりで行ってほしい。」ということも話しました。「わかりました。」と元気な返事が返ってきましたが、さて、どんな校外学習になるでしょう。
 4年生の学びに期待しています。

【校長のつぶやき】考えが広がった!(令和6年9月8日・金)

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 今日は、台風の接近が心配されましたが、大きな影響を受けることなく、無事に教育活動を行うことができ、ホッとしています。保護者の皆様方には、いろいろとご心配をおかけしましたが、ご理解、ご協力いただけたことに感謝申し上げます。

 本日、5校時目に職員室でコピーをしていると、昨日、校内研究で授業実践をした6年担任が、職員室に来て「校長先生、今、昨日の授業の続きをしているんですが、子供たちがさらに、いろいろな解き方をしていて、おもしろいんです。校長先生、もしお時間があればぜひ見にいらしてください。」と声をかけてくれました。実は、昨日の研究授業の時間、最初の10分ほど参観できたのですが、途中で本日の台風対応について校長会連絡網が回り、さらに他の電話にも対応することになったので、ほとんどの時間は参観できていませんでした。「あの後、授業、どんな感じでしたか?」と担任に伺うことで、ある程度の流れは聞けましたが、やはり直接見たいと思い、お声かけに応じ、すぐに教室に向かいました。

 教室に入ると、一通り説明(考え方の披露)は終わっていたのですが、「校長先生にもぜひ説明を…」と担任が促してくれ、友達の考えを説明するという形で、説明をしてくれました。友達の考えを説明できることで、本当の意味で「分かった、理解した」と言えるということで、あえて自分の考えではなく、友達の考えを説明するのです。

 円の面積の公式は、私が担任しているときもほとんど平行四辺形(または長方形)をもとに導き出します。他の図形から求めることは、私はしたことがありませんでした。
 6年1組の子たちは、なんと三角形、台形、ひし形から円の面積を求めているのです。それぞれの説明を聞いていて、私はひたすら感心していました。
 半径10cmの円の面積は314平方cmでずが、三角形からでも、台形からでも、ひし形からでも、314平方cmになるのです。説明の仕方も完璧。きちんと友達の考え方を理解している証拠です。発想の豊かさもさることながら、それぞれの発想に基づききちんと立式をして解を導く根気強さ、そして、友達の考え方を理解しようとする共感的な態度…本当に素敵です。
 思わず、自分もまた担任をして授業をしてみたいと思いました。このような授業を展開できる担任も素敵です。

 最後に、ノートに「授業の感想」を書いていましたが、ある子が「自分は、長方形しかできなかったけど、友達の意見を聞いて考えが広がった。」と書いていました。これこそ、学校(教室)という所で、集団で学ぶ意義です。学び合いがめざしている姿とも言えるでしょう。また、ある子は「公式は半径×半径×3.14でもちろんいいんだけど、公式以外のやり方が思いつかなかったので、見つけたい!」と書いている子もいました。友達のいろいろな解き方に刺激を受け、探究心に火が付いたといったところでしょうか。学びに主体的に向かおうとしている表れとも言えるでしょう。

 こういう子たちを育てていきたいですね。6年1組の授業を見させてもらって、子供たちの育ちを感じました。

【校長のつぶやき】運動会に向けて…(令和5年9月5日・火)

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 9月に入り、運動会に向けて、いろいろなことが動き始めています。

 運動委員会からは、「運動会のスローガン」と「運動会当日まで盛り上げる方法」の2点について、各クラスで話し合ってほしいという提案がありました。
 今年度の本校の教育の重点の一つとして、「子どもの主体性」を育てるということをグランドデザインに掲げました。運動会という行事は、そのような力を育てるいい機会です。自分たちで考えたことをもとに、行事を作り、盛り上げることで、達成感や成就感が得られ、自信や自己肯定感、自己有用感などにもつながっていくのではないかと思います。そして、それらの経験がさらに「他の活動も自分たちの力で…」というように主体性も高まっていくのではないかと考えています。
 今回の運動委員会の提案は、その第1歩と言えるのではないでしょうか?その提案の「スローガンについて考えてほしい」という中に、「インクルーシブ教育の視点が入るといいですね。」という言葉が入っていました。これは、夏の「校内インクルーシブ教育研修」や「小中連携児童生徒指導研修会」で、職員が学んできた成果の表れではないかと思っています。本校の職員、本当に素敵です!
 本日、早速、話し合っている学級がありました。

 今年度の運動会に関して「主体性」という点でもう一つ。学年の発達段階にもよりますが、団体種目の内容やダンスの振り付けなどを自分たちで考えたり、仲間に伝授したりというような活動も取り入れつつあります。
 5・6年生では、ダンスリーダーを数人で結成し、曲に合わせた振り付けを自分たちで考えたいと頑張っているそうです。担任の話では、当初、ある程度、教員で考え、一部のパートを自分たちで考えてもらおうとしたようですが、ダンスリーダーの子たちが「自分たちで全部考えたい」と自ら意思表明をしたとか…。担任からは、「ダンスの得意な子だけでなく、誰もが踊れるような振り付けを考えてほしい。」と注文を付けたそうです。もちろん、同じフレーズの所でも、高度な振り付けと簡単な振り付けが共存して、選択できるようになるのもあり。このような「苦手な子も含めて、誰もが」という発想も夏の研修から得たことです。手前味噌ですが、改めて、本校の職員の吸収力は素晴らしいです。
 そして、自分たちで考えさせてほしいと訴える子たち。この子たちのエネルギー、パワーも大変すばらしいです。今日、そのダンスリーダーの子に会ったので、「先生に聞いたけど、自分たちで考えるんだって!すごいね。」と声をかけると、「でも、校長先生、終わるかどうか、心配なんです。」とのこと。「運動会までまだ1か月あるじゃん。」と言うと、「校長先生、みんなに伝えて練習もしなくてはいけないから、1か月はないんですよ。」と言われ、「なるほど。そうか…。」
 全部できなくてもいいです。やれるところまででもいいです。先生たちがきっとフォローするから。でも、今のやる気とモチベーションを大事にして、できるところまで知恵を出し合い、協力しながら突っ走っていってほしいと思います。応援しています。

【校長のつぶやき】校長先生、おなか大きくなったね!(令和5年9月4日・月)

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 今日、久しぶりに会った1年生に「校長先生、おなか大きくなったね。」と言われました。子供(特に1年生)は素直です。まさにその通り!自分史上、体重も腹囲も最大値を記録しています。夏休み中に受けた人間ドックでも、指摘されました。「運動不足と過食に注意して減量してください。」と…。
 その1年生の子が言うには、「私のパパは、今、ダイエット中で、校長先生ほどおなか大きくないよ。仕事の帰りに運動するところ(たぶん、ジム?)に行って、朝食も納豆くらいしか食べていない。」とのことです。なんと素晴らしい!私も意識してはいるんですけど…。

 私は、子供の時から、油断をすると太る体質でした。運動が苦手で嫌い、そして、甘いものが大好きだった私は、身長は低いのに、体重は増える一方。中学、高校と運動部に入り、そのたびに絞られましたが、引退すると必ず増えます。大学時代には、アルコールも覚えて、ますます増え、就職時は結構、丸かったような…。小学校の教員のメリットとして、休み時間、子供たちと一緒に思いきり外で遊べることを生かし、「どろけい」などの鬼ごっこ系で走ることで、標準体重に近づくことはできました。(子供たちには、よく「大人げない」と言われていましたが、手は抜きませんでした。40代になっても…。)しかし、担任をしない職になってからは、意識してジョギングなどをしないと、またまた増える一方。年齢とともに基礎代謝も落ちますし…。

 でも、今日の1年生の言葉で、ちょっと頑張ろうかなという気になりました。気候的にも、きっと運動しやすくなっていくでしょうし…。

 誤解のないように確認ですが、「太っているからダメ。」とか「痩せているからいい。」というわけではありません。痩せることを意識しすぎて健康を害してしまうことは避けなければなりません。大事なことは、どのような体型であれ、健康な状態を追究することかなと思っています。だからと言って「健康」を追究しすぎて、我慢ばかりもしたくないですが…。

 「食欲の秋」と「スポーツの秋」の両立を目指し、適度に頑張ります。

【校長のつぶやき】子供たちとの再会を楽しみにしている教師(令和5年9月1日・金)

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 夏休みが終わり、前期が再開しました。心配していた停電も、子供たちが学校にいる間は起きることなく、無事に1日が終わりました。放課後児童クラブ(学童)は、念のため、国府津学習館で過ごすことになったそうです。明日は本格的な修復工事のため、ほぼ1日、学校は停電です。明日の放課後児童クラブも国府津学習館で過ごすそうです。学校の施設を利用される開放団体にも、本日、停電について教頭より連絡を入れさせていただきました。

 さて、久しぶりの学校。全員出席というわけにはいきませんでしたが、多くの児童が学校に戻ってきました。一人一人学校への思いは異なるでしょうが、迎える側としては、子供たちの元気そうな姿を見ると、安心します。

 昨日、各教室を回っていると、黒板に子供たちを迎える言葉やイラストなどが、きれいにかかれていました。(イラストは、キャラクターを描いたものもあり、著作権の関係もあるので、写真にイラストは写していません。)担任が子供たちを迎える思いが伝わってきます。

 8月のホームページに、様々な研修を受けてきたことをアップしましたが、そのうちの1つに内容の振り返りや感想を書く研修があり、本日、その感想を取りまとめたものを拝見しました。研修を受けて、これまでの自身の児童への接し方を反省し見直している者もいれば、研修で学んだことを早速実践したみたいという者もいました。「研修を受けて、夏休み明けに子供たちと会うのが楽しみでワクワクしています。」と書いている者もいました。

 バージョンアップ、アップデートした教員たちに、私もまた期待しています。「学校で学ぶって楽しい!」と思える子が増えますように…。

【校長のつぶやき】夏休みも終わります…明日から学校再開!(令和5年8月31日・木)

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 暑い日は続くのに、夏休みは終わろうとしています。「もう少し夏休みが続けばいいのに…」と思っている子もいれば、「早く学校に行きたい。」と思っている子もいるかもしれません。「宿題がまだ…」という子もいるでしょうか?締め切りがあるコンクール物は別として、そうでなければ「終わっていないのは終わっていないで仕方ないです」よ。まあ何とかなりますので、宿題が終わっていないことで「学校に行きたくない」なんてことにはならないように…。

 今日は夕方、突然、学校中が停電になりました。まさか、「防災の日」の前日に、懐中電灯を使った生活をすることになろうとは、思ってもいませんでした。原因がわからず、しばらくブレーカーなどを探していましたが、らちが明かず、教育委員会を通して、電気業者に来ていただき、見ていただきました。体育館横のキュービクル(高圧式受電設備)を中心に確認をしていただいたところ、ケーブルが傷んでいるとか…。
 「もしかすると、今日中の復旧は難しいかも」と言われ、明日の対応を教頭といろいろと考えていました。
 熱中症警戒アラートの予報では、明日の小田原は午前中が「厳重警戒」という中で、「エアコンや照明器具も使えない状況は厳しいだろうな」、「でも、締め切りのあるコンクール作品はとりあえず出してもらわないとこの後が大変かな」などと考え、「10時下校にしようか」などということも考えました。その際、放課後児童クラブに行く予定の子はどうなるだろう、急に早く帰ってこられても困るというご家庭もあるだろうから、その対応は…などということも考えました。そのことをお知らせする「さくら連絡網」の文も用意しました。
 しかし、業者の皆様のおかげで20時30分ごろ、とりあえず復旧。しかし、応急処置なので、また停電になる可能性があるとのことでした。
 せめて、明日半日は大丈夫だろうと信じて、学校を後にしました。ナイター照明も停電となったため、運動場を使用していた開放団体、また、体育館を使用する予定だった開放団体の皆様にもご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。
 土曜日には、半日かけてケーブル交換の工事をしてくださるそうです。その間は、停電となります。放課後児童クラブも、対応を考えていただけると、教育委員会とも確認を取りました。(教育委員会の皆様にも、遅くまで付き合っていただきました。ありがとうございました。)

 明日、気持ちよく夏休み明けが迎えられますように…。

【校長のつぶやき】子供へのメッセージ(令和5年8月24日・木)

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 今日の午後は「教育講演会」。足柄下地区の幼小中の教職員が参加します。小田原市民ホール(三の丸ホール)に直接出向いて参加する教職員と、オンラインで参加する教職員とに分かれました。
 テーマは「お話でつなぐ心と心」、講師は絵本作家のサトシンさんです。サトシンさんの親しみやすくテンポの良いお話に引き込まれながら、サトシンさんの作品である絵本をもとに講演は進みました。
 『おてて絵本』では、手を絵本に見立てながら、その場でストーリーを考えていくといった創造性の高い「お話遊び」を紹介していただきました。ホールでは、何人かの教員がステージ上に招かれ、実際にサトシンさんと一緒に実践。サトシンさんの見事な合いの手、誘い言葉(促し)で、即興のストーリーがつくられていました。子どもたちとも一緒に楽しみながら、お話作りができそうです。
 『ながいでしょ りっぱでしょ』では、動物たちの自慢合戦。登場するいろいろな動物が自分の長いところを自慢します。いろいろな動物の長さ自慢を見せられたニワトリも自分のある「長さ」を自慢しようと頑張ります。サトシンさんのお話の仕方が面白い!読み聞かせで、子どもにもウケそうな絵本でした。
 『むらをすくったかえる』…村はずれに住み着いたかえるは、村人たちに「気持ち悪いよそ者」と嫌われてしまいます。やがて、村は干ばつで困ることになると知ったかえるは、「ざまあみろ」と思います。しかし、「自分の雨ごいで村を救えたら」と思ったかえるが、力尽きるまで鳴き続けます。最初は、うるさがって迷惑がっていた村人たちも、かえるの思いに気が付きます。決して、ハッピーエンドではないのですが、このお話を読んだ子供たちは、きっといろいろなことを感じ取るのではないでしょうか。
 『かけだしたイス』では、動けなかったイスが「自分の人生は、このまま動けないままで終わってしまうのか」と悲観していたところ、一歩を踏み出したら動けることに気付き、外の世界へ飛び出します。最後には、サラブレッドとレースをするまでに…。広告代理店のお仕事を辞めて、自分のやりたいことを目指し、絵本作家になったサトシンさんの思いを感じさせられました。一歩を踏み出す勇気…子どもたちにも感じ取ってほしいです。
 最後の『おとなからきみへ』は、中高生の多くが「大人になりたくない」と思っている現状を受けてのメッセージ。「仕事や育児で忙しそうな大人、そんな悲観的な姿を見ているからではないか」と考えたサトシンさんは、「大人ってこんなにいいもんなんだ。」というメッセージを絵本の中に描きます。この絵本は、メッセージソングとしてCDにも収録されているそうです。「親の次に、子どもたちが目にする大人は学校の先生。その学校の先生が、子どもたちに希望を持たせられるような姿を見せてほしい。」というサトシンさんのメッセージが私たち教職員に向けられました。

 もうすぐ、夏休みも終わり、子供たちと再会します。明るく、希望を抱かせられるような姿を見せられるよう、子どもたちの心と私たちの心が通い合うことを意識し、私たちも楽しみながら教育という仕事に取り組んでいきたいと思います。
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