【校長のつぶやき】授業研究を通して(令和4年6月14日・火)

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 本校も、授業研究が本格的にスタートしました。昨年の研究の成果と課題を踏まえ、2年目の取組です。研究主題は「『生きる力』を支える『確かな学力』の育成 〜学び合いを通して思考を深める児童を目指して〜」です。昨年度は、算数のみを研究対象としましたが、今年度は、国語と算数の2教科を対象とします。
 本校の児童は、本当に落ち着いて学習に取り組んでいます。学習のめあてに向かって、一生懸命考え、そして、友達との意見交流も進んで行う子も多く見られます。もちろん、得意だと感じる子もいれば苦手だと感じる子もいるでしょう。進んで発言する子もいれば、なかなか自分の考えを言えない子もいます。でも、いろいろなタイプの子がいても、授業に参加している児童一人一人の思考を深めることを、目指しています。
 今日の協議では、児童が思考を深めるために発問や学習課題は適切であったか、意見交流の場はどのような形態がよかったのか、思考を深めるための手立てとして教師はどのような出方(関わり方)をすればよかったのか…などが、グループで話し合われました。今日の授業をもとに、今年度の研究の方向性が具体的になったきたようです。
 私は、国府津小に赴任して初めて、校内研究の協議を拝見しましたが、本校の教員もまた、児童に求めているように主体的に研究に取り組もうする態度、そして、互いに意見交流をしながら深め合おうとする姿勢に満ち溢れています。頼もしい教員集団です。

【校長のつぶやき】ICTの活用(令和4年6月13日・月)

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 6月8日(水)、ICT活用コーディネーター学校ヒアリング訪問があり、学校のICT関係でお世話になっている業者・4名の方が、来校されました。ICTを活用するにあたり、学校で課題となっていること、対応策として業者に依頼したいことなど、学校からの聞き取りをし、今後のICT活用推進に生かせることを検討するという場です。
 ヒアリング後、校内の授業の様子を参観したいというご希望があったので、5校時目の授業をご案内しました。急なご希望だったので、「ICTを使っている授業とは限りませんよ。」とお話をしましたが、「それでもかまいません。教員の研修を企画することはあっても、子供たちの授業の様子・雰囲気を直接見る機会が少ないので、どのような授業でもよいのでぜひ見させてほしい。」とのことでした。
 すると、まず5年生の家庭科の授業で、子供たちがクロームブックを開いて、調べ学習をしている場面に遭遇。温サラダを作るにあたり、どのような野菜が材料として適しているか、材料として取り上げたい野菜を検索していました。「クロームブックを使っても使わなくても、どちらでもいいよ。」という指示でしたが、多くの子が使っています。私が、校内の授業を見て回っているときも、この学年はクロームブックを使用している場面に遭遇する確率が最も高いです。
 続いて、4年生。社会科の学習で活用し始める場面に出会いました。検索機能を使ってネットで調べる児童もいましたが、撮影機能を使って教科書や資料集のページを画像として取り入れている児童もいました。発表の時に活用するのでしょうか?
 授業者には何の予告もなしに、業者の方をご案内しましたが、2クラスもICTを活用している授業に出会えて、内心ホッとしました。先生方、いろいろな場面で活用されているのですね。
 そして、今日。県外出張から帰って4日ぶりの学校です。たまっていた文書やメールもたくさんあったので、文書処理をしたり、メール対応をしたりで、半分の学年・学級しか回ることができませんでした。そのような中、6年生の外国語の授業で、クロームブックを活用している場面に出会いました。外国のことを調べて、スライドにし、英文も入力して、英語で紹介しあうという高度な授業です。調べたい国ごとにグループを作り、紹介したい内容に合う写真をネット上で見つけ、スライドにし、さらに紹介する内容を英語で表現していました。それを大型テレビに映し出し、みんなの前で英語で紹介していました。ちょっとしたプレゼンテーションです。
 このような感じで、子供たちは、単にネット検索だけでなく、いろいろな活用の仕方を学んでいくのでしょう。「ICTの活用」という視点であらためて授業を見直してみると、授業者の努力・工夫、そして、子供たちの習得のすごさを感じさせられました。

【校長のつぶやき】県外出張2日目(令和4年6月10日・金)

 今日は、小田原市と足柄下郡合同の小学校教育研究会が午後からあり、小学校の職員は日直以外、出張となっているため、この近辺の小学校は皆、午前授業だったかと思います。

 私は、群馬県高崎市で県外出張の2日目を迎えていました。今日は、12の分科会・20の分散会に分かれ、それぞれのテーマに基づいて、協議をしました。私が参加した分科会は「学校経営・評価」部会で、「創造的な学校経営ビジョンの策定と学校評価の工夫」というテーマでした。その分科会は、さらに2つの分散会に分かれ、私が参加した分散会は「確かな学校経営を推進し、有用な人材を育成するための実効性ある学校評価の工夫」という視点で協議を行います。東京都と群馬県の校長からそれぞれ提案があり、それらの提案をもとにさらに6人ほどのグループで、各校で課題となっていることを出し合いながら、その改善策を考え、最後に分散会内で各グループのまとめを発表し合うという流れです。
 協議の内容は専門的なことになりますので、ここでは割愛させていただきますが、本校でも、毎年、学校評価を行っており(平成19年に学校教育法が改正されてから、必ず行うことになっています。)、先日、職員会議でも話題になりました。学校評価は職員による自己評価が中心となりますが、その自己評価を行う上での判断材料として保護者の皆様のアンケートや児童アンケートが位置付けれられています。
 文部科学省が発行している「学校評価ガイドライン」では、学校評価を行う目的の一つとして「各学校が、自らの教育活動その他の学校運営について、目指すべき目標を設定し、その達成状況や達成に向けた取組の適切さ等について評価することにより、学校として組織的・継続的な改善を図ること」とあります。さらに、「各学校が、自己評価及び保護者など学校関係者等による評価の実施とその結果の公表・説明により、適切に説明責任を果たすとともに、保護者、地域住民等から理解と参画を得て、学校・家庭・地域の連携協力による学校づくりを進めること」も目的として挙げられています。
 今回の協議会では、この学校評価と職員の人材育成を関連付けることも提案されました。
 さて、本校の学校評価が効果的に行われているのか、本来の目的を達成できているのか、課題はないだろうか、この1年、そのような視点で本校の学校評価の在り方を今一度考えてみたいと思います。目的にもあるように、保護者、地域住民の方との連携も欠かせません。国府津小学校がよりよい学校となりますよう、皆様のお声もぜひお聞かせ願いたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

【校長のつぶやき】県外出張…群馬へ(令和4年6月9日・木)

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 今日から一泊二日で群馬県の高崎市に来ています。「関東甲信越地区小学校長研究協議会」という研究協議会に小田原市から二人の校長が出席することになり、私がそのうちの一人となりました。学校に行かないということに、個人的には寂しさがありますが(職員はのびのびとしているかもしれませんが)、先ほど、学校に電話を入れたところ、大きな事故もなくということでホッとしています。
 先日、1年生から「校長先生は勉強しなくていいからいいね。」と言われてしまったので、「校長先生も勉強しているよ。」アピールで、今日の「校長のつぶやき」は県外出張に触れます。関東甲信越の一都九県から集まるので、1日目は午後から、2日目は午前中いっぱいという日程です。
 今日のメインは講演会でした。パラリンピックにも帯同された技師装具師の臼井二美男さんと現役パラ陸上選手の手塚圭太さんのお話が聞けました。演題は「障がいのある人ほどスポーツを〜パラリンピック東京大会を迎えて〜」です。技師装具師になられた過程やスポーツ義足の開発、義足を装着してのスポーツ指導を通しての障がい者との交流などのお話でした。足を切断することになってしまった方たちが義足を装着してスポーツを始めたことで、希望を見いだし生き生きとされていることを伺い、障がい者自身やその周囲にいる者の思い、感情、考えなどに対する自分の見方を今一度、見つめ直してみました。義足を利用している手塚さんが小学校に講演に行った時に、小学生から「かわいそうな人なんですね。」と言われたそうです。その時、手塚さんは、「かわいそうな人ではない。足が悪いから義足をつけているだけだよ。」と答えたそうです。手塚さんは、「きっとその子の親など、周りの大人がそういうふうに言っているから、その子がそう言ったのだと思う。もっと自分のような障がい者に直接会ったり話したり、義足を触ったり、…というような体験を通して、障がい者の思いを直に感じてほしい。」とおっしゃっていました。臼井さんも、「教科書も大事だけど、直接、体験するような場を大事にしてほしい。学校で子供たちと直接お話ができる場をつくっていただければ、なるべく出向くようにしたい。」ともおっしゃっていました。昨日の「校長のつぶやき」でも「体験」の大切さに触れましたが、今日もまた違った視点から「体験」の大切さを感じました。
 インクルーシブ教育といって、障がいの有無にかかわらず、みんながなるべく同じ場で教育を受けられる場を大事にすべきということが、近年、強調されています。もちろんすべて同じがいいというわけではありませんが、共に生きる共生社会をめざし、障がいへの偏見をなくすためにも、そのような場を大事にしていきたいものです。
 うまくまとまりませんが、今日の講演でいろいろなことを考えさせられました。

【校長のつぶやき】田んぼで貴重な体験(令和4年6月8日・水)

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 本日、5年生が田植え体験をさせてもらいました。私も3クラス分(3回)、田植え体験をさせてもらいました。5年生の社会科では、「稲作」について必ず学習することになっています。私はこれまで、担任で4校、管理職で4校の計8校に赴任しましたが、私にとって田植えの体験ができる学校は、本校が3校目です。学校のすぐそばに田んぼがあること、そして、その田んぼを小学生のために提供していただけることが、体験できる条件です。10月には稲刈り体験もさせていただく予定です。
 田植え体験や稲刈り体験を通して、農家の方の苦労や工夫に共感することができるかもしれません。以前は手で田植えや稲刈りをしていたけれど、こんなに腰をかがめて苗を植えたり稲を刈ったりということを続けていたら体がきつい。だから、今は機械を取り入れている。でも、田植えをする機械や稲刈りをする機械を購入するだけでもすごくお金がかかりそう。自然の環境によって、豊作の時もあれば不作の時もある。パンや麺類を食べる人が増えて、お米を食べる人も減ってきているのでは?お米を作ることで、元は取れるのかな。品種改良をして、よりいいお米が作れるよう工夫しているのだと思う。他にも、いろいろな工夫をしているのでは…?
 このような日本の農業の現状や農家の方の工夫や努力を5年生の社会科で学習しますが、机上の学習だけで進むより、体験を取り入れた学習を展開することで、農家の方への共感、農家の方の立場になって考えるといったことがしやすくなるのではないかと思います。調べていく過程で、お世話になった農家の方に聞いてみるという学習も可能になるかもしれません。直接、そのお仕事に携わっている方の声は、教科書や資料集に掲載されている方の話より、身近に感じるとともに重みをもった言葉として子供たちに響くこともあるでしょう。
 そのように考えると、このような体験の場を提供していただけることは本当にありがたいことです。地域のありがたさとも言えます。
 このような学習の場が、他の教科、他の学習でも充実していけると、子供たちの学びも豊かになるのではないかと思っています。今後ともご協力、よろしくお願いいたします。

【校長のつぶやき】夏休みのプール開放について…その後(令和4年6月7日・火)

 以前にもこの欄で触れましたが、PTA運営委員会にて、夏休みにプール開放をする方向で話が進んでいます。6月2日(木)の夕方、本校でプール運営委員会を開催し、本決まりとなりました。私は、この日、出張のため欠席させていただきましたが、ご出席いただいた校医さんにも了承をいただいています。
 地区別に設定をし、人数が多い地区は分ける方向で検討に入り、極力、密になる状態を避けます。放課後児童クラブ(学童)についても、全員が毎日入ってもいいとするのではなく、決められた地区に該当する児童のみが入るということで了承をいただく予定です。また、着替えについては、来校時は水着を下に着てくることで、更衣室を使わずに入れるようにし、プールが終わった後の着替えは、校舎内の大きな部屋を男女に1室ずつ貸し出しをします。また、3年生以下は、学校で1度もプールに入ったことがないので、プールの入り方や注意事項について、授業時間を使って指導をすることになりました。可能であれば、児童をプールサイドまで連れて行き、その場で指導できれば…と考えています。また、水辺の安全指導ということで、ビデオ等を活用しながら着衣泳についての指導を行う予定です。いつも監視を依頼しているスイミングスクールの業者には、入水指導員もつけてもらうよう依頼し、監視員とともにPTAの予算で対応していただくことになりました。(市からも補助が出ます。)期間は今のところ、7日間(午前・午後1回ずつ)となっており、地区・日程の割り振りは今後、PTAの方で詰めてくださいます。
 PTAの役員さん、会員委員さんの皆様が中心になって、どうしたら感染対策をしながらプールには入れる機会を確保できるか、一生懸命検討してくださっています。学校では、人数の関係等で授業では入らないという判断をしましたので、人数を少なくすることで子供たちがなんとか入れる機会を作りたいというPTAの皆様には、本当に感謝しております。学校としても、できることをバックアップしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
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【校長のつぶやき】休日参観日・親子清掃…ありがとうございました(令和4年6月4日・土)

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 まずは、休日参観日。コロナ禍ということで、いろいろな制約をお願いすることになりましたが、多くの保護者の方にご来校いただき、大変うれしく思っています。教室の中でじっくりと…というわけにはいかなかったかと思いますが、お子様の学校での様子、ご覧いただけたのではないかと思います。私も、校内を回り、様子を見ましたが、学年・学級によっては、普段に比べ、ちょっと緊張しているのかなと思うところもありました。おうちの方に参観いただけることを、多くの子供たちは喜んでいたことと思います(特に低学年の子は…)。お子様に「がんばっていたね。」などのお褒めの言葉をかけていただけるとありがたいです。
 お弁当の準備もありがとうございました。「校長先生は、お弁当、誰に作ってもらったの?」「私は、朝早く起きて、お母さんと一緒に作ったんだよ。」「お弁当、おにぎりが入っているの。」「何が入っているか、楽しみ。」など、いろいろなお話が朝から聞けました。子供たちは、小学校でお弁当を食べられることを朝からとても楽しみにしていたようです。
 そして、親子清掃。PTA施設整備委員の皆さんをはじめ、保護者の皆様には大変お世話になりました。最初、ホームページに載せようかなという思いで写真を撮りながら校内を少し回っていました。普段の清掃ではなかなかできない箇所を親子で丁寧に掃除をしていただいていました。その後、側溝清掃に参加させてもらいましたが、多くの泥がたまっていて、これもまた保護者の皆様のご協力なしでは、絶対にできない清掃でした。校舎外の草むしりもまた然りです。これだけの広い敷地の草むしり、子供たちだけではなかなかできません。清掃後に、雑草が目いっぱい入っている大きなゴミ袋を運んでいる子供たちの姿を見て、この時間、どれだけ一生懸命取り組んでいただいたのか、一目瞭然です。親子清掃もまた、密にならないかを心配しながらの企画でしたが、無事に実施することができ、ホッとしています。
 企画・準備をしていただいたPTA施設整備委員の皆様、そして、実際に清掃に取り組んでくださった保護者の皆様と子どもたちに感謝の思いでいっぱいです。ありがとうございました。本校の職員にもお疲れ様とこの場をお借りして伝えさせてもらいます。とりわけ、PTAの委員さんとの調整や相談に対応してくれた本校の教務…この日を迎えるまで、細部にわたりいろいろな配慮をしていました。今日の清掃後、PTAの役員さんと話をしていても、教務のおかげで無事に実施できたことをあらためて感じています。休日参観日に関する準備も教務が中心になって行ってきました。心より「お疲れ様、そしてありがとうございました」です。

【校長のつぶやき】毛筆を習い始めた3年生(令和4年6月3日・金)

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 昨日の「校長のつぶやき」に外国語の授業を少し参観したと書きましたが、その流れで3年生の書写の授業も少しずつ参観しました。1組・2組ともに毛筆(いわゆる習字)の学習。毛筆は3年生から学習します。先週に引き続き、この日が習い始めて2回目の授業でした。両方のクラスとも、まずは自分の学年と名前を小筆で書く練習をしていました。
 2組を廊下からのぞいていると、担任がお手本として自分の名前を実際に書いているところを大型テレビに映し出していました。私の姿に気付いた3年生の児童が「校長先生は、自分の名前、お習字で上手に書けますか。」と突然振ってきます。「えっ?なに、その振り?」と思っていると、担任も、「校長先生、ぜひ」と振ってきます。担任によると、前の時間、やはり通りかかった養護教諭が書いたところ、とても上手だったとか…。それを聞いて、よけいにプレッシャーを感じつつ、「前の学校で毛筆を教えていたけど、自分がちゃんと習ったことはないんだよね。」と言い訳しながら書いてみました。「校長先生、上手。」「さすが校長先生!」と3年生は持ち上げてくれましたが、決してそれほどではありません。担任も「筆の入り方と最後の止め方が、やっぱり違うよね。」とこれまた持ち上げていましたが、早く話題を変えてもらって結構ですといった気持ちでした。
 昨日の外国語の時間といい、この書写の時間といい、廊下からそれぞれの教室での授業を参観していると、突然授業に招き入れられる国府津小の雰囲気…嫌いではないけど、ドキッとします。
 3年生の子たちは、「早く大きい字を書きたい。」と意欲的でした。この後、横画の書き方を学んで「二」を、縦画の書き方を学んで「土」を書いていきます。毛筆の学習がスタートしたばかりの3年生。毛筆で上手に書けるようになりたいと「向上心」でいっぱいでした。

【校長のつぶやき】英語に親しめるように…(令和4年6月2日・木)

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 2020(令和2)年度から完全実施されている小学校の新教育課程では、3・4年生で外国語活動を年70時間(1週1時間程度)、5・6年生で教科としての外国語を年140時間(1週2時間程度)、履修するようになりました。本校では、5・6年生の外国語(英語)を専科の教員が担当し、時折ALT(Assistant Language Teacher…外国語指導助手)と一緒に授業を行っています。また、1・2年生に対しては学校裁量の時間として、年間数時間のEnglish Timeを設けています。(ALTは、全学年に関わっています。)
 今日は、5年生の外国語の授業を少し参観しました。4校時目は3組。授業のはじめに、1列だけ挨拶リレーを英語でしているようです。今日のその1列のメンバー1人がお休みで人数が足りない(?)のか、私が廊下からのぞいていると、「校長先生に入ってもらおう!」と呼びかけられました。私は「…!?」といった状態で、子供たちに誘われるまま、列に入ると、子供たちは「Hello! 〜」「How are you?」「I'm 〜.」などなど前の子と後ろの子でテンポよくやり取りしながら、つながっていきます。ドキドキしながら順番を待つ私。久しぶりの英語に緊張しました。あらためて、スムーズに英語で挨拶リレーをしている子供たちのすごさに感心しました。
 その後、子供たちが書いた前回の振り返りを何人か紹介します。「subjectの発音が言いにくかった。」「もう一回、復習したい。」といったようなものもあれば、「実際に英語を使えるようになりたい。」といったようなものもあります。授業者は、一つ一つに対応し、子供たちからも自然に拍手が出ます。「分からない。」「難しい。」は当たり前、恥ずかしいことではない、それをきちんと伝え合うことで友達とも共感し合い、少しずつでもいいから英語で表現しようという気持ちを高め、クリアしていく。まさに、本校の教育目標の「向上心」を高めていけるような展開でした。
 私は検食があるので、ここでEnglish Roomを離れましたが、5校時目の2組の外国語の授業も少しのぞかせてもらいました。
 教科の英語での言い方を学んでいましたが、「よく分からないからもうちょっと確認したい。」ということを子供たちが出していきます。「書写」とか「総合的な学習の時間」とか、実は私もよく分かっていませんでした。分からないことを「分からないからもっと」と言える雰囲気、とても素晴らしいです。最後には、ALTを中心に英語を使ったゲームをして楽しく学習を終えていました。
 「なんで英語なんか学ばなくてはいけないの?」と思う子もいるかと思います。子供だけでなくそう思う大人もいるでしょう。でも、私は、大人になってから海外に行ったり外国の方と話したりする機会があるたびに、「もっと英語をちゃんと勉強しておけばなぁ…。」と強く思います。子供のとき外国の方と接する機会がほとんどなかった私は、以前、外国の方と話すだけでも緊張していました。今の子たちはALTとの学習を通して、そのような抵抗も少なくなっています。小学校での英語の学習を通して、せめて英語を使うことへの抵抗感を減らし、できれば英語に慣れ親しんでほしいなと思っています。

【校長のつぶやき】カナヘビを飼育する子供たち(令和4年6月1日・水)

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 上の写真は、一昨日の月曜日に撮ったものです。昼休み、3年生が校長室の前で、何やらごそごそしています。窓を開けて、「何をしているの?」と尋ねてみると、クラスでカナヘビを飼っていて、そのエサを探しているとか…。エサは、ワラジムシ、ミミズなどだそうです。「ダンゴムシは硬いので、ワラジ(ワラジムシのこと)じゃないとダメなの。」「ダンゴムシとワラジは似ているよね。」「ダンゴムシは丸まるけど、ワラジは丸くならないんだよ。」とも言っていました。「他にも、ダンゴムシやチョウも飼っているんだよ。」と話してくれました。
 生き物を飼うためには、エサやりをはじめ、いろいろな世話が大変。特に生き物がエサの場合、見つけることも捕まえることも大変です。でも、子供たちは大好きな生き物を育てるために、「どんな環境にすればよいか。」「どんなエサがよいのか。」…一生懸命調べ、何とか長生きさせようと頑張ります。「カナヘビを長生きさせるためにワラジムシは犠牲になってもいいのか。」という考え方もあるかもしれませんが、私たちも肉や魚を食べていることを考えれば、生物界の現実として食物連鎖があるということを知る機会の一つでもあります。
 「カナヘビは、瞬きをして目を閉じている時がかわいいんだよ。」と教えてくれました。確かに、その瞬間、かわいいなと思いました。上級生からもらったというカナヘビを一生懸命育てている3年生の子たち。カナヘビ、長生きするといいですね。応援しています。

【校長のつぶやき】教育実習生の研究授業(令和4年5月31日・火)

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 教育実習も最終週(4週目)を迎えています。本日、これまでの実習の集大成ともいえる研究授業を行いました。教科は理科、内容(単元名)は「とじこめた空気や水」です。
 教室に入った瞬間に、授業者(実習生)と子供たちの関係がいい雰囲気であることを感じ取れます。前時に、袋に空気を閉じ込めて、押したり投げたりしながら気付いたことをまとめていました。今日は、そのことの発表からです。多くの子の手が挙がり、発表が続きます。「押したら、小さくなったり、手ごたえを感じたりした。」「床に落としたら平べったくなった。」「袋を押したら柔らかくなった。」「袋をつぶした時、硬くなった。」などなど。これらの発言を踏まえて、今日のめあては「とじこめた空気に力をくわえると、1.空気の大きさはどうなるのか? 2.手ごたえはどうなるのか?考えよう」と設定されました。そして、予想です。
 ここまでの間、授業者が黒板に書いたことを子供たちは丁寧にノートに書いていきます。何行、何マス分の表を作ればよいか、子供たちは本当に丁寧です。そして、子供たちが予想をしやすいように、注射器を提示します。この提示の仕方もうまく、子供たちは集中して引き込まれていきます。ここで大事にしたいこととして、「予想の根拠(理由)をノートにきちんと書いてほしい。」という押さえをします。子供たちは前時の活動を思い出しながら、その活動で感じたことを根拠として予想を書いています。前時の活動がどんなに有効であったか、単元の流れ(授業の組み立て)の効果が生きていることを感じました。
 自分の考えを言葉だけでなく、図を使って分かりやすく表現している児童もいます。これも授業者の声掛けによるものです。子供たちに「もう考える時間は大丈夫?」「発表の前に周りの子と話してみたい?」などと確認をしながら、子供たちが安心して授業に取り組めるような心配りもしていました。周囲の子と意見交換をした後に、全体の前で予想の発表です。「小さくなると思いました。理由は、…。」「いくら力を加えたからと言って変わらないと思います。理由は…。」「大きくなると思いました。理由は、…。」…自分なりの根拠をもって、予想を発表し合う子供たち。理由を述べることが難しそうな子には、無理に言わせようとせず、安心して発表できる雰囲気を授業者と周りの子供たちが一体となって作っていました。
 最後に5分ほど時間があり、「実験、やりたいな。」「でも、注射器、今日はこれしか用意していないよ。じゃあ、先生が今やってみようか。」「そしたら、答えが分かっちゃうじゃん。」「みんなでやりたい。」ということで、明日へのお楽しみに。実験への意欲も十分、高まっていました。
 いい雰囲気で、子供たちの意欲も高まるような素晴らしい授業でした。もちろん、いくつか、課題もあります。私が課題かなと思うことについては、放課後、授業者には話しました。でも、実習生でこれだけの授業ができれば十分。同じ学年の初任者も授業を見ていましたが、きっと刺激になったはず。
 明日は、「全日経営」といって、丸々1日、担任の代わりに、担任の業務をします。教育実習のまとめともいえます。残りの3日間、さらに充実した実習となることを祈っています。

【校長のつぶやき】思うように進まないときも…(令和4年5月30日・月)

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 今日は、実習生とともに2年生の体育を参観しました。初任者の授業です。私はちょっと遅れていきました。2年生になって初めてリレーを行うようです。2チーム対抗の全員リレー。1人半周です。校舎側に奇数の子、道路側に偶数の子と分かれ、校舎側に1・3・5・7…番、道路側に2・4・6・8…番と並んで待つのですが、「奇数」「偶数」という言葉を知らない子たちに、この通りに並ばせるだけでも時間がかかったようです。途中、ちょっとしたトラブルもあったようです。授業後、授業者が「本当はもっと走らせたり、フラフープを使ったりしたかったのですが…」と私に話していました。
 思うように授業が進まないときは多々あります。「この説明で分かるかな。」と思っていたことが全く分かってもらえなかったり、想定外のことが起きたり…。むしろ思い通りにいくことの方が少ないかもしれません。大事なことは、「なぜ思い通りにいかなかったのか。どうすればよかったのか。」と原因を探り、その解決法を考えるといった振り返りを謙虚に繰り返すことです。
 私が30代前半で初めて1年生を担任した時、小田原市小学校教育研究会の体育部会で研究授業をしました。小田原市内の小学校の体育部会の先生方が授業を見に来ます。ドッジボールの授業でしたが、ある子は「俺、やりたくない。」と言って、フラフラとどこかへ行こうとしたり、ある子はけんかになってお互いに泣いてしまったり…。授業者の私が泣きたくなりました。授業後の研究協議では、低学年のドッジボールの授業の展開の仕方などについて、皆さん、温かくいろいろなアドバイスをくださいました。ドッジボールの授業の展開とは別に、あの時、どうすれば、「やりたくない。」と言った子も興味をもって取り組めたのか、けんかになるような要因を取り除くことができたのか、けんかになったとしてもその後どのように対処すればよかったのか…、私なりに振り返り、反省すべきことはたくさんありました。
 「思うように進まない」のレベルが、今日の授業と約25年前の私の授業とでは、はるかに比べ物になりませんが、ふとそんなことを思い出しながら、振り返りをしている初任者に頼もしさを感じました。(私の「思うように進まない」授業体験は、まだまだあります…。)

【校長のつぶやき】コロナ対策の目安となるレベル(令和4年5月28日・土)

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 文部科学省が発出している「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル 〜『学校の新しい生活様式』〜」では、学校の行動基準の目安として地域の感染レベルを3段階設けています。各市町村でその時の感染状況を考慮して決めていますが、小田原市では5月30日(月)より「レベル2」から「レベル1」に引き下げることになりました。「レベル2」では、ご家族に発熱等の風邪の症状が見られた場合、児童生徒に登校を控えるよう(出席停止扱い)求めていましたが、「レベル1」に引き下げられることにより、その必要がなくなります。このことは、明日、フェアキャストで、保護者の皆様にお伝えする予定です。他にも、教育活動の制限が変わってきます。もちろん、感染対策を何もしなくてよいというわけではないので、引き続きご協力いただくことはあります。暑い夏を控え、熱中症対策も必要となる中、マスクの着用についても、国から通達がありました。詳細はまた改めておたよりでお知らせいたします。

 今日は、国府津中学校の運動会でした。保護者の皆様の中にも参観された方いらっしゃるかと思います。好天の中(暑すぎるくらいかもしれませんが)、無事に運動会が開催されたことと思います。中学校からは、来賓の出席は控えていただく旨の通知をご丁寧にいただきましたので、私は伺いませんでした。日中、2校目の教え子から「先生、国府津中の運動会、来られていますか?」と連絡がありました。実は、教え子のお子さんが、この春、国府津小を卒業し、国府津中に入学したのです。この教え子の学年は、コロナ禍になる前まで、毎年のようにクラス会を開いてくれて、よく集まっていました。コロナ禍で2年以上、会えていません。せめて国府津地区に住んでいる教え子とは会えるかなと思っていたのですが、国府津中の運動会にも行けず残念でした。(今は、教師と教え子が個別に連絡を取ることで不祥事も起きるので、連絡先を交換することも原則、禁止されています。クラス会を開くことも難しい時代になりました。)コロナが収束して気兼ねなく仲間で集まれるような状況になることを待ち望んでいます。

 話は変わりますが、今日、本校のホームページの今月の訪問件数が10,000件を超えました。(4月は9,999件でした。)多くの方に訪問していただき、ありがとうございます。先日も、保護者の方から「毎日、ブログを読んでいます。」というお言葉をいただきました。励みになります。毎月の訪問10,000件は一つの目安になりそうです。今後ともよろしくお願いいたします。

【校長のつぶやき】わくわくする実験(令和4年5月27日・金)

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 2校時目、実習生の参観授業として6年生の理科の授業が設定されていました。今日は、1・2校時目に1年生の学校探検があり、校長室にも入れ代わり立ち代わりでたくさんのかわいいお客さんが来たので、その対応を楽しんでいたら、理科の授業は最後の10分ほどしか見られませんでした。
 「植物のつくりとはたらき」の学習で、「養分でもあるでんぷんはどこで作られるのだろう。」「葉ではないだろうか。」「ヨウ素液を使ってそれを確かめてみよう。」といった流れではないかと思います。(最後の10分しか見ていないので…。子供たちから聞いた感じでは、たぶん、そうです。)理科室に私が行ったときには、子供たちを教卓の前に集め、授業者が木づちでろ紙を思いきりたたいていました。子供たちは熱心に(楽しそうに)その光景を見ていましたが、私もその見慣れない光景に何をしているのかと興味津々。半分に折ったろ紙に葉をはさみ、たたくことで、はさんだろ紙の反対側に葉の汁が染み出します。そこに、ヨウ素液をつけてみて反応するかどうかを確かめるのだそうです。
 教科書にも載っていない実験方法で、私も初めて見ました。6年生の子供たちも早くやりたそうですが、まずはノートにその実験方法を書きます。絵と文を使って、自分なりの表現をするのですが、どの子も分かりやすく書いています。その分かりやすい表現の仕方に思わず感心してしまいました。授業者が示したものや教科書に書かれているものをそのまま書くわけではないので、その子の個性が表れます。表現の仕方はそれぞれですが、本当に分かりやすかったです。
 ここまで子供たちは鍛えられているのだろうなということと、教師の教材研究の深さに感心させられました。わずか10分ほどの参観でしたが…。実験は次の時間に持ち越し。ぜひ続きを見たいと思わされる授業でした。(子供たちも楽しみにしているようです。)

【校長のつぶやき】自分たちの力で学校をよりよく(令和4年5月26日・木)

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 昨日、直接見ることができなかった代表委員会の様子を教頭から聞きました。(写真も教頭が撮ってくれました。)議題に対して、全校児童の代表が各学級で話し合ってきたことを出し合い、よりよい活動にしていこうとしている姿が目に浮かびました。そして、代表委員会を計画・運営している児童会事務局の活躍ぶりも…。今年度初の代表委員会ということもあり、この日まで休み時間を利用して、進行の練習を重ねてきました。各学級から質問や修正意見が出た場合は、どのようにするか…対応の仕方も事前に考えて、代表委員会に臨んでいます。
 学習指導要領で「児童会活動」や「代表委員会」について触れられるキーワードは、「自発的、自治的な活動」です。計画・運営の段階で、教師も適切な指導を求められますが、最も大事にしていることは、児童の自発的な発想・考えと、自分たちで運営・進行していると意識できるような活動の保障です。前任の校長からも聞いていますが、本校の高学年は、そのような自覚があり、自分たちの力で自分たちの国府津小学校をすてきな学校にしていこうという思いに溢れています。各学年・学級の代表児童も、そのような高学年の姿を見て、「いずれは自分たちが…」という憧れをもち、国府津小の素敵な伝統が受け継がれていくのではないかと思います。あいさつ運動や、たてわり班での活動は、そのような思いを抱けるチャンスと言えるでしょう。
 昨日の代表委員会は、ある意味、今年度の「自発的、自治的な活動」のスタートと言えるかもしれません。今後の子どもたちの活躍に期待しています。

【校長のつぶやき】具体物や具体的な操作を通して分かりやすく(令和4年5月25日・水)

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 今日も、午後から横浜に行かねばならず、検食後すぐに学校を出ました。今年度初の児童代表委員会が昼休みにあったので、直接見たかったのですが残念。本校のホームページは、校外からでもネットにつながる端末さえあれば、アップできるのが便利です。(もちろんパスワードが必要です。)…というわけで、帰宅後アップしています。

 本日2校時目、6年生の算数の授業を初任者・実習生とともに参観しました。今年度、本校では、6年生の算数を専科の教員が担当しています。内容は、「分数×整数」の計算の仕方です。前時に「真分数×整数」の計算の仕方を学習しており、本時では「帯分数×整数」の計算の仕方を学習します。
 まずは、前時の復習をした上で、本時の課題「1グループにXL(エックスリットル)ずつジュースを配ります。6グループに配るには何Lのジュースが必要になるか。」を提示。かけ算の式になることを押さえ、丁寧に「整数×整数」「小数×整数」「真分数×整数」の仕方を確認していきました。
 そして、2L入りのペットボトルに1Lと少しの色水が入ったペットボトルを提示。この色水の量をどのように表すかを考えます。目盛りをもとに「1と7分の2」Lと帯分数で表せることを確認し、帯分数×整数の計算の仕方を考えます。前の時間に学習したことを基にしながら、ノートに解き方を書いていました。「クロームブック(ノートPC)を操作して考えてもいいよ。」ということになり、ミライシードに教師が用意した枠に色塗り等をしながら考えている子も多数いました。
 高学年の算数は、内容も高度になり、習熟度にも差が出てきやすい教科です。「分数×整数」などの計算の仕方も、ただできればいいというわけではなく、なぜそのようになるのか(そのような計算処理の仕方をするのか)を論理的に思考することも求められます。自分が考えたことも説明(表現)できることも大切な力です。本時では、そのような学習過程において、子どもたちの思考がスムーズに進むための一助として、具体物を用意したり、具体的な操作の機会を与えたりしていました。高学年になると、低学年に比べ、そのような具体物の用意や具体的操作の機会が減りがちになるのですが、授業者は「分かりやすい授業」を追究していることがよく分かります。
 そのような授業者の工夫・努力もあるためか、子供たちは学習課題に熱心に取り組み、分からない子がいれば教え合うなど、学び合いの姿も見られました。さすが6年生といった感じでした。

【校長のつぶやき】栽培活動を通して(令和4年5月24日・火)

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 今日も、1年生や4年生がホームページにアップしているように、本校では、すべての学年が何かしらの栽培活動を行っています。3年生以上は、主に理科の学習の一環として、1・2年生は生活科の学習の一環として育てています。
 子供たちにとって、栽培活動は毎日が発見や感動の連続とも言えます。自分の育てる植物の成長を楽しみにしながら、日々の関わりを深めています。「芽が出てきたよ。」「葉っぱが大きくなったよ。」「こんなに伸びたよ。」など、朝、子供たちが水やりをしているときに出会うと、そのような報告をうれしそうにしてくれます。
 生活科では、「植物を育てる活動を通して、それらの育つ場所、変化や成長の様子に関心をもって働きかけることができ、それらが生命をもっていることや成長していることに気付くとともに、生き物への親しみをもち、大切にできるようにすること」を目指しています。栽培の過程において子供たちは「もっと元気に育ってほしい」「もっと上手に育てたい」という願いをもちます。そして、その願いを実現するために、土、水、日照、肥料といった植物の生育条件に目を向けるようになります。さらに、植物の世話を通して、植物に対する親しみの気持ちが生まれ、責任感が育ち、生命の尊さも感じることができます。また、自分本位ではなく、植物の立場に立って考えることができるようになることも期待できます。子供たちは、植物への親しみをもち、世話をする楽しさや喜びを味わい、思いや願いが膨らんでいくのです。こうして子供たちは、生活を豊かにするとともに、どんな生き物に対しても、関心をもって働きかけようとする姿が生まれ、日々の生活が充実していくのではないでしょうか。
 本校の学校教育目標の一つである「美しい心」にもつながるではないかと期待しています。

【校長のつぶやき】スポーツテストを通して(令和4年5月23日・月)

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 4〜6年生がスポーツテスト(新体力テスト)に取り組みました。新体力テストの項目は、瞬発力(すばやく動き出す能力)、筋力(大きな力を出す能力)、全身持久力(運動を持続する能力)、柔軟性(大きく関節を動かす能力)…など、様々な体力を測ることができます。それぞれの記録が10点満点の点数に換算され、また、全国平均等も示されているので、自分の各能力がどのくらいの位置付けになっているのかを知ることができるのです。
 今日も、子供たちの中には、「9点だ!」「全国平均以上だ!」とうれしそうに話している子もいました。5月19日の「校長のつぶやき」でお話しした「他の子(平均)との比較(いわゆる相対評価)」、「絶対的な基準(点数)での評価(いわゆる絶対評価)」にあたります。これはこれで、とても素晴らしいことです。大いに自信をもってほしいと思います。一方で、去年の自分の記録と比較して、「こんなに記録が伸びた。」と話している子もいました。これは、「その子自身の以前と今との比較(どれだけできるようになったか…いわゆる個人内評価)」による評価です。こちらも大いに自信をもってほしいところです。
 健康の保持増進のために、体力の向上を目指してほしいということもあります。また、記録や点数を目安にして、目標を定め、得意なことを伸ばしたり、苦手なことを克服したりということにも生かしてほしいとも思います。目標達成のためにどのようなことに取り組めばよいのか、どのような運動をすればよいのか、その問題解決に向けて取り組むことが大切。挑戦する心、達成感、自己肯定感など、様々な心の働きも、生きる力としてプラスになるはず。今回のスポーツテストを1つのきっかけにしてほしいと思います。

【校長のつぶやき】小さな研究者たち(令和4年5月20日・金)

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 実習生が入っている4年生の学級の授業を見ました。教科は算数。内容は、「3けた÷1けた」の筆算の仕方です。これまでに学んできた「2けた÷1けた」の筆算の仕方を振り返り、「たてる→かける→ひく→おろす」の基本的な流れを押さえます。
 そして、本題。子供たちは、問題やめあてをテンポよくノートに書いていきます。その学びに向かう姿勢を見ていると、日頃から鍛えられていることがよくわかります。授業者は、子供たちに「研究者の皆さん、3けたのわり算の筆算のプログラミングを完成させよう」と呼びかけます。プログラミングは、コンピューターを使うものだけではありません。物事を考える時にその物事の動作や順序を理解し、効率的に意図した動作や結果を導くために論理的に考えることをプログラミング的思考といいます。まさに、これまで学んだわり算の筆算の基本的な流れをもとに、目の前の問題をプログラミングで解決しようとします。
 まずは、2人組でホワイトボードを使いながら、互いの考えを出し合います。全員が真摯に問題に取り組んでいます。2人組の考えがある程度まとまったところで、何組かが前に出て黒板を使って発表。
 「研究は、失敗することもあっていい。」「失敗から学ぶことがある。」「友達が黒板に書いているときに、自分たちと違っても途中で『えっ!』とか言わないよ。」など、子供たちとともに確認し合いました。三者三様の考え方が提示されました。
 「残念ながら、算数は答えが一つ。それぞれのどこがよくて、どこが違うのか、同じ考えの研究者同士で話し合って。」子供たちは、また集まって、話し合います。授業者は、子供たちの間を回りながら、話し合いに参加できていない子はいないか、参加しそびれている子への声かけなどの配慮も欠かしません。ここで、45分の授業も終わり。続きは次回へ持ち越しとなりました。家庭学習の自学として取り組むことになった子もいるようです。
 クラスの児童全員が、意欲的に問題に取り組んでいる授業を見させてもらいました。間違いを責めることなく、むしろ大事にする姿勢、だからこそ間違いを恐れずみんなの前できちんと説明できる子たち…クラスの雰囲気も素晴らしいです。正解と思われるものに向けて追究する子たちは、まさに小さな研究者とも言えるでしょう。この1か月半で担任と子どもたちが築き上げてきた学び合う集団から、実習生もいろいろなことを学んでいることと信じています。

【校長のつぶやき】コロナ禍における子どもたちの体力(令和4年5月19日・木)

 今日は午後から横浜で「神奈川県公立小学校長会の総会・研修会」が開催され、そちらに出席しました。今年度、小田原市校長会の役員になってしまい、外に出ることがやや多くなっています。今日は、11時半前に学校を出たため、検食も教頭に任せ、結局、昼食を抜きました。(最近、太ってきたので、ちょうどいいくらいですが…)
 総会後、研修会があり、「コロナ禍における子どもたちの健康と体力」という演題で、神奈川県教育委員会保健体育課より話がありました。毎年、小5と中2を対象に「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」が行われていますが、神奈川県は全国47都道府県の中でもかなり下位に位置しているとのこと。そして、コロナ禍の令和2年度、3年度は、小中学校男女ともに低下し、もちろん神奈川県も例外ではないそうです。県教委が最も危惧しているのは、「運動やスポーツをすることが好き」と回答している割合が減少していることだそうです。コロナ禍により、運動やスポーツをする時間の変化が関係しているようです。これらの結果を踏まえて、「運動の楽しさを実感し、工夫しながら運動をする習慣の定着に努めることが大切。しかし、体力低下の回復を急ぐあまり、過度に運動やスポーツ、トレーニング的な取組に偏ることは避けなければならない。児童生徒の実態に照らして、着実で継続的な取組を進める必要がある。」との話がありました。とにかく「運動やスポーツが好き」と言えることを増やしてほしいとのこと。
 体育は、他の教科に比べ、授業すべてが公開テストと言ってもいいくらい、授業そのものが子どもたちの技能の出来栄えをクラスメイトに見せている状態。運動が得意な子はヒーローのようになり、さらに運動に取り組む。逆に運動が苦手な子はコンプレックスを抱き、ますます運動を避けるようになる。このような状態が、2極化を引き起こしているという話もありました。この状態を打開するためには、その子の良さを引き出し認め、その子がこれならがんばれるという場を作る…例えば、「走る」運動で言うならば、スピードの速さをほめるのではなく、その「走る」運動に取り組んでいる過程でのがんばり度を認めるなど…。他の子との比較で評価(いわゆる相対評価)したり、絶対的な基準で「できた、できない」で評価(いわゆる絶対評価)したりするのではなく、その子自身の以前と取組後の今との比較(どれだけできるようになったか…いわゆる個人内評価)で評価し、認め、ほめ、励まし、自信をつけさせることの大切さについても話がありました。
 小学校の時、運動が苦手で体育に苦手意識をもっていた私には、よく分かります。そんな私が、中高と運動部に入り、下手くそなりに引退までやり遂げられたのも、「これならば自分なりに頑張れる。」と思えたからでしょう。特に高校時代は、チームの仲間のおかげでやり遂げられ、公立校にしては県内でそれなりの成績を収められたと言えるのも自信につながっているかもしれません。運動に関しては、仲間の力も大きいです。私は本当に仲間に恵まれました。運動が苦手な子に対して、周囲の仲間がどのように接することができるか、集団の雰囲気が大事な要因です。体育の授業で言えば、学級の雰囲気が重要になってきます。国府津小の体育の授業も温かい雰囲気であってほしいと願っています。
 来週、スポーツテストが本校でも行われます。本校の児童の体力は、どのような状況なのか、楽しみです。休み時間は外で元気よく遊んでいる姿をたくさん見ますが…。
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