【校長のつぶやき】夏休みも終わります…明日から学校再開!(令和5年8月31日・木)今日は夕方、突然、学校中が停電になりました。まさか、「防災の日」の前日に、懐中電灯を使った生活をすることになろうとは、思ってもいませんでした。原因がわからず、しばらくブレーカーなどを探していましたが、らちが明かず、教育委員会を通して、電気業者に来ていただき、見ていただきました。体育館横のキュービクル(高圧式受電設備)を中心に確認をしていただいたところ、ケーブルが傷んでいるとか…。 「もしかすると、今日中の復旧は難しいかも」と言われ、明日の対応を教頭といろいろと考えていました。 熱中症警戒アラートの予報では、明日の小田原は午前中が「厳重警戒」という中で、「エアコンや照明器具も使えない状況は厳しいだろうな」、「でも、締め切りのあるコンクール作品はとりあえず出してもらわないとこの後が大変かな」などと考え、「10時下校にしようか」などということも考えました。その際、放課後児童クラブに行く予定の子はどうなるだろう、急に早く帰ってこられても困るというご家庭もあるだろうから、その対応は…などということも考えました。そのことをお知らせする「さくら連絡網」の文も用意しました。 しかし、業者の皆様のおかげで20時30分ごろ、とりあえず復旧。しかし、応急処置なので、また停電になる可能性があるとのことでした。 せめて、明日半日は大丈夫だろうと信じて、学校を後にしました。ナイター照明も停電となったため、運動場を使用していた開放団体、また、体育館を使用する予定だった開放団体の皆様にもご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。 土曜日には、半日かけてケーブル交換の工事をしてくださるそうです。その間は、停電となります。放課後児童クラブも、対応を考えていただけると、教育委員会とも確認を取りました。(教育委員会の皆様にも、遅くまで付き合っていただきました。ありがとうございました。) 明日、気持ちよく夏休み明けが迎えられますように…。 【校長のつぶやき】子供へのメッセージ(令和5年8月24日・木)テーマは「お話でつなぐ心と心」、講師は絵本作家のサトシンさんです。サトシンさんの親しみやすくテンポの良いお話に引き込まれながら、サトシンさんの作品である絵本をもとに講演は進みました。 『おてて絵本』では、手を絵本に見立てながら、その場でストーリーを考えていくといった創造性の高い「お話遊び」を紹介していただきました。ホールでは、何人かの教員がステージ上に招かれ、実際にサトシンさんと一緒に実践。サトシンさんの見事な合いの手、誘い言葉(促し)で、即興のストーリーがつくられていました。子どもたちとも一緒に楽しみながら、お話作りができそうです。 『ながいでしょ りっぱでしょ』では、動物たちの自慢合戦。登場するいろいろな動物が自分の長いところを自慢します。いろいろな動物の長さ自慢を見せられたニワトリも自分のある「長さ」を自慢しようと頑張ります。サトシンさんのお話の仕方が面白い!読み聞かせで、子どもにもウケそうな絵本でした。 『むらをすくったかえる』…村はずれに住み着いたかえるは、村人たちに「気持ち悪いよそ者」と嫌われてしまいます。やがて、村は干ばつで困ることになると知ったかえるは、「ざまあみろ」と思います。しかし、「自分の雨ごいで村を救えたら」と思ったかえるが、力尽きるまで鳴き続けます。最初は、うるさがって迷惑がっていた村人たちも、かえるの思いに気が付きます。決して、ハッピーエンドではないのですが、このお話を読んだ子供たちは、きっといろいろなことを感じ取るのではないでしょうか。 『かけだしたイス』では、動けなかったイスが「自分の人生は、このまま動けないままで終わってしまうのか」と悲観していたところ、一歩を踏み出したら動けることに気付き、外の世界へ飛び出します。最後には、サラブレッドとレースをするまでに…。広告代理店のお仕事を辞めて、自分のやりたいことを目指し、絵本作家になったサトシンさんの思いを感じさせられました。一歩を踏み出す勇気…子どもたちにも感じ取ってほしいです。 最後の『おとなからきみへ』は、中高生の多くが「大人になりたくない」と思っている現状を受けてのメッセージ。「仕事や育児で忙しそうな大人、そんな悲観的な姿を見ているからではないか」と考えたサトシンさんは、「大人ってこんなにいいもんなんだ。」というメッセージを絵本の中に描きます。この絵本は、メッセージソングとしてCDにも収録されているそうです。「親の次に、子どもたちが目にする大人は学校の先生。その学校の先生が、子どもたちに希望を持たせられるような姿を見せてほしい。」というサトシンさんのメッセージが私たち教職員に向けられました。 もうすぐ、夏休みも終わり、子供たちと再会します。明るく、希望を抱かせられるような姿を見せられるよう、子どもたちの心と私たちの心が通い合うことを意識し、私たちも楽しみながら教育という仕事に取り組んでいきたいと思います。 【校長のつぶやき】「大人動かせ 難度高くても」(令和5年8月21日・月)東京五輪で正式種目となった「スケートボード」に自由に乗れる場所が全国的に少ないことから、スケートボードに取り組む子供たちが中心となって、各地で署名運動などを始めたという記事です。市長に要望書を書き、何度も頼み続けて会うことができたという少年、スケボーのイメージを変えるために、住民たちが企画する月1回の清掃活動に参加する少年の話も掲載されていました。要望を実現できた例もあれば、なかなか難しいという状況もあるようです。 ある署名サイトに「子どもがあそぶばしょのことをきめるときは、子どものいけんもきいてください。」と訴えた当時小学校1年生だった少年。その少年は今、5年生になり、次のように語っていました。「大人に対して子どもの意見を聞いてほしいと言うこと、大人の意見も教えてほしいと言うこと、そうやって話し合いをすることが大事です。」 私も同感です。 私は、教師という仕事に就いてから、このような思いをもてる子、このような活動ができる子を育てたいなと、常々思っています。担任の時は、社会科や総合的な学習の時間などを中心に、このような活動に取り組んできました。 自分たちの思いや夢を実現させたるためにはどうしたらいいか…この自己実現こそが、学習の本来の目的だと言ってもいいかもしれません。 もちろん、その「思い」が「実現させることに値するかどうか」の吟味も必要でしょう。周囲の子たちの意見交流も欠かせません。そして、一人だけの力ではなく、賛同してくれる仲間の協力が必要だということもあるでしょう。自分の「思い」を通すことで、マイナスの思いを抱く立場の人もいるでしょう。その人たちのことも考える必要があります。簡単なことではないかもしれませんが、目の前の「思い」や「夢」の実現、場合によっては「問題」の解決に向けて、主体的に動ける子、大人に対しても働きかけができる子…国府津の子にも期待しています。先生に言われたから動くのではなくて、できれば、自分の意思で。 すでに、「校長先生、〜をしてもいいですか。」と尋ねにくる子もいます。必ずしも「OK」を出すとは限りませんが、実現に向けて一緒に考える覚悟はできていますよ。できれば、校内だけに収まらず、社会にも働きかけるようなダイナミックな活動もできたら素敵ですね。 【校長のつぶやき】小田原空襲もあった終戦の日(令和5年8月15日・火)今日は、8月15日…終戦の日です。78年前の今日、正午に玉音放送があり、日本国民に終戦が告げられました。実は、この日の夜中(日が15日に変わってから未明の間)、小田原中心部にB29による空襲があり、家屋が焼かれ、死者もありました。12時間もたたないうちに終戦が告げられたことを考えれば、早めに終戦を決めていれば防げた被害です。いくつかの工場があった小田原は、この日以外にも何回か空襲を受けています。8月5日午前11時頃、国府津駅にも空襲の被害があり、2名の女性駅員が犠牲になり、駅舎が全焼したという記録があります。 戦争は人の命を奪うものです。被害にあった方、遺族の悲しみ…、様々な形でそれらは今も伝えられています。新聞報道での戦争特集では、戦地で人の命を奪って復員した方たちの苦悩が書かれていました。「国のため」という大義名分で戦地で功績をあげた人たちもまた、「人の命を奪う」ということへの贖罪で悩まされていたのです。さらに、戦地の異常な光景、恐ろしい体験…これらと相まってPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされている方も多いとのことです。 「戦争」などというものは、起こさないことに越したことはないことは明白です。それなのに、なぜ起きてしまうのでしょうか?「国のため」という理由で、命が奪われることはあってはいけないことだと思います。「ONE for ALL,ALL for ONE」…「一人はみんなのために」だけではいけないということは、これまでも子どもたちにも伝えてきました。大事なのは「みんなは一人のために」になっているかどうかです。犠牲になっていい「一人」なんていません。誰かのために命を懸けるって、なんだか格好良さそうな響きですが、私はそうは思いません。 ウルトラマンや仮面ライダーをはじめとする特撮物で幼少期に影響を受けた私の世代は、自己犠牲の精神で命を懸けてみんなのために戦うことを「格好良い」、それこそ「ヒーロー」と思い込まされがちでしたが、今は、そのようには思っていません。それらの特撮物の話の中にも、「なぜ戦うのか」「本当に戦わなければならないのか」ということに悩むヒーローの姿もありました。 どうすれば、世の中から「戦い」「戦争」がなくなるのか、防げるのか、「抑止」ということが必要なのか。人の欲望や気持ちなどの心理学的なアプローチ、戦争の主な原因になりがちな経済、宗教、文化、環境問題、科学などからのアプローチ、人権的な問題や規制の役目をする憲法や条約などの法学的なアプローチ…いろいろな要素が絡み、簡単には解決できない問題であることはよく分かっています。スポーツや芸術が、平和に貢献する働きもあるでしょう。 いずれ自分の得意な分野に特化されていくかもしれませんが、子供たちには、広い視野で考えられるような子(大人)になってほしいと思いますし、また、そのような教育を私たちは心がけていかなければと思っています。 【校長のつぶやき】原爆の日(令和5年8月10日・木)広島の平和記念式典で小学生が読み上げた「平和への誓い」は、広島市の小学生20人が意見を出し合って考えたそうです。その小学生の中には、親族の方が被爆され、原爆の犠牲になられたという子もいたそうです。「誓い」を考えるために広島平和記念資料館の展示をつぶさに見たという子もいたようです。「誓い」の中には、生き延びた曽祖父の言葉を受け、その言葉から感じた小学生の素直な言葉がありました。原爆の被害を目の当たりに見て、仲間を失った曽祖父は「なぜ、自分は生き残ったのか」と自分を責めたそうです。でも、そのひ孫である小学生は「生き残ってくれてありがとう。」という思いとともに、命をつないでくれたからこそ、今、私たちは生きているという言葉を「誓い」の中で述べています。そして、自分たちにできることは何かということを「誓い」の中で考えていました。この「平和への誓い」…ぜひ国府津小の皆さんにも一度目を通してほしいなと思いました。 長崎の平和祈念式典では、長崎市長が2017年に88歳で亡くなられた被爆者の方の言葉を平和宣言の中に引用していました。この方は、生前、国連本部で行われた核不拡散条約(NPT)再検討会議に参加され、ご自身の被爆したときの「赤い背中」の写真を掲げながら、「私の姿を見てしまったあなたたちは、どうか目をそらさないで、もう一度見てほしい。私を最後の被爆者に」と訴えたそうです。そして、「過去の苦しみなど忘れ去られつつあるように見えます。私はその忘却を恐れます。」と…。この言葉が、今回の平和宣言に引用されました。 私たち教育者も、これらの思いを受け止めながら、伝えるべきことは伝え、ともに考えていくような教育をすべきだと思っています。歴史を学ぶ意味は、過去に学び、過ちを繰り返さないような社会をつくることにあると考えています。夏休み前の朝会でも話しましたが、発達段階に応じてでかまいませんので、少しでも戦争や平和について考えられるような機会があることを願っています。 8月15日は終戦の日です。 【校長のつぶやき】新しい学校づくり(令和5年8月8日・火)基本方針では、小田原市が目指す教育の姿を明示しつつ、「新しい学校」を10年後の令和15年度(2033年度)に具現化することを目指しています。すべての子ができるだけ同じ場で学ぶインクルーシブ教育の実現や、地域との連携、デジタル化・ICT活用等を意識しながら、学校施設の在り方を検討します。地域との関係という視点では、すでに始まっている学校運営協議会の充実をはじめ、防災機能の面からも学校の在り方、他の施設との複合化についても検討します。 教員の働き方改革をはじめ、教職員の配置、学校施設の整備と管理、財政上の負担も考慮します。さらに、今後は、1学級当たりの人数を考慮した学校配置、小中一貫校の設置や片浦小のような小規模特認校の設置の有無についても検討していくことになります。地域によっては、統廃合などの学校再編、学区の変更、さらには学校選択制という話も出てくるかもしれません。 まずは、これらの検討事項を整理した「基本方針」の策定です。9月の市議会厚生文教委員会への報告を経て、10月半ばから約1か月間、広く市民の皆様からパブリックコメントをいただくという流れになっているそうです。興味がおありの方は、ぜひこの基本方針をご覧いただき、ご意見をいただければ…と思います。 国府津小学校の保護者の皆様、地域の皆様が最も気にされているであろう「国府津小学校、国府津中学校は10年後にはどうなるのか」ということについては、この「基本方針」を受けて、令和6年度より「新しい学校づくり推進基本計画」の検討が始まり、この「基本計画」の中に盛り込まれていきます。同時に「新しい学校づくり施設整備指針」の検討も始まります。「基本計画」の検討の際に、地域の方の思いやご意見をどのような形で反映させていくかということも、検討委員会の中で話し合われています。 どのような形になるかは何とも言えませんが、夢のある「新しい学校」になることを期待したいと思います。 【校長のつぶやき】職員室…こんなふうになったらなぁ…(令和5年8月4日・金)教育総務課から「現在の職員室の現状」等について説明があり、続いて、文房具メーカーの「コクヨ」さんから、新しい職員室の様子についての提案や実際に新しくなっている職員室の事例について紹介がありました。 その後、5〜6人のグループで付箋を貼りながら、「理想の職員室」を出し合いました。グループは全部で5グループ。最後は各グループからの発表です。 企業で流行しつつある自席を設定しない職員室、作業スペースやミーティングスペース、休憩スペースが確保できている職員室、ペーパーレスを基本として整理整頓された職員室(現実の職員室は、紙が多く、一人一人の席も意外と整理されていないことが多いというのが現状)、児童生徒が入りやすくて教職員とコミュニケーションを取りやすい職員室など、様々なアイデアが出されました。実際に実践している学校もあるとのこと…職員の意識の問題も大きいように思います。これまでの慣習から、いかに脱却できるか。 本校でも職員会議はペーパーレスで、パソコンの画面を見ながら行っていますが、まだまだ紙文化が根深いのが学校。収受文書・発出文書のデータでの回議・電子決裁ができるようになれば、もっとすっきりするのになと、個人的には思っています。 職員室の机も、私は担任をしていた時、机上にパソコン以外は置かないようにしていました。若い頃は、机上にかごを置いて、翌日に配布するものやしばらくは見るかもしれないと思う文書を入れていましたが、担任時代の後半は撤去。テストの○付けも終わり次第、片付け。点数等も早めに転記し、すぐに返却することを心掛けていました。プリント類もファイリングをし、引き出しに…。帰宅するときはパソコンも片付けるので、滑走路のようになる自分の机上がいつも自慢(自己満足ですが…)でした。意識次第だと思います。 特に今はデジタル化の時代。職員室の黒板に毎日の予定を書き、いくつかの文書も掲示されていますが、市内でも学校によってはすでにモニターで対応しているところもあるとか…。あこがれです。 高校生も10人ほど参加していましたが、高校生の発想がまた素晴らしい。「先生方の疲れをとるのに、足湯があったらいいですよね。」「『スター○○○ス』のコーヒーが飲める職員室もあると聞きましたが、カフェや購買部のようなものがるといいかも…」「先生がリラックスできるようなベッドを置いておくとか…」「生徒たちが気軽に先生と話ができるような入りやすい職員室がいい」「先生がどこにいるか分からない時があるので、すぐに見つけられるような工夫があるといい」など、高校生たちの教員に対する思いも伺えて、貴重な場でした。 10年後を見据えて、「新しい学校づくり」を検討している小田原市。今日のワークショップで出された意見が少しでも反映できるよう、市教委の皆さん、前向きにご検討をお願いします。 今日の内容は、小田原市のホームページにも掲載するかもしれないとのことでした。興味がおありの方は、しばらくしてから検索してみてください。 【校長のつぶやき】8月に入りました…熱中症に注意!(令和5年8月3日・木)人体の熱収支に与える影響の大きい 「湿度」「日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境」「気温」の3つを取り入れた指標「暑さ指数(WBGT)」という言葉もだいぶ聞かれるようになってきました。昨年度のホームページでもご紹介しましたように、学校では、暑さ指数計でこの「暑さ指数(WBGT)」を計測し、31を超えた場合、原則運動を禁止しています(体育も休み時間の外遊びも…)。28以上でも要注意です。 8月もまだまだ暑い日が続くようです。ご家庭では、なかなか暑さ指数を計測することは難しいとは思いますが、天気予報をはじめとした報道などをもとに、適切にご判断いただきたいと思います。熱中症は命にかかわります。決して甘く見ずに、絶対に無理はしないよう、お子さんともよくご相談いただきたいと思います。 |
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