【校長のつぶやき】教育実習生の研究授業(令和4年5月31日・火)

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 教育実習も最終週(4週目)を迎えています。本日、これまでの実習の集大成ともいえる研究授業を行いました。教科は理科、内容(単元名)は「とじこめた空気や水」です。
 教室に入った瞬間に、授業者(実習生)と子供たちの関係がいい雰囲気であることを感じ取れます。前時に、袋に空気を閉じ込めて、押したり投げたりしながら気付いたことをまとめていました。今日は、そのことの発表からです。多くの子の手が挙がり、発表が続きます。「押したら、小さくなったり、手ごたえを感じたりした。」「床に落としたら平べったくなった。」「袋を押したら柔らかくなった。」「袋をつぶした時、硬くなった。」などなど。これらの発言を踏まえて、今日のめあては「とじこめた空気に力をくわえると、1.空気の大きさはどうなるのか? 2.手ごたえはどうなるのか?考えよう」と設定されました。そして、予想です。
 ここまでの間、授業者が黒板に書いたことを子供たちは丁寧にノートに書いていきます。何行、何マス分の表を作ればよいか、子供たちは本当に丁寧です。そして、子供たちが予想をしやすいように、注射器を提示します。この提示の仕方もうまく、子供たちは集中して引き込まれていきます。ここで大事にしたいこととして、「予想の根拠(理由)をノートにきちんと書いてほしい。」という押さえをします。子供たちは前時の活動を思い出しながら、その活動で感じたことを根拠として予想を書いています。前時の活動がどんなに有効であったか、単元の流れ(授業の組み立て)の効果が生きていることを感じました。
 自分の考えを言葉だけでなく、図を使って分かりやすく表現している児童もいます。これも授業者の声掛けによるものです。子供たちに「もう考える時間は大丈夫?」「発表の前に周りの子と話してみたい?」などと確認をしながら、子供たちが安心して授業に取り組めるような心配りもしていました。周囲の子と意見交換をした後に、全体の前で予想の発表です。「小さくなると思いました。理由は、…。」「いくら力を加えたからと言って変わらないと思います。理由は…。」「大きくなると思いました。理由は、…。」…自分なりの根拠をもって、予想を発表し合う子供たち。理由を述べることが難しそうな子には、無理に言わせようとせず、安心して発表できる雰囲気を授業者と周りの子供たちが一体となって作っていました。
 最後に5分ほど時間があり、「実験、やりたいな。」「でも、注射器、今日はこれしか用意していないよ。じゃあ、先生が今やってみようか。」「そしたら、答えが分かっちゃうじゃん。」「みんなでやりたい。」ということで、明日へのお楽しみに。実験への意欲も十分、高まっていました。
 いい雰囲気で、子供たちの意欲も高まるような素晴らしい授業でした。もちろん、いくつか、課題もあります。私が課題かなと思うことについては、放課後、授業者には話しました。でも、実習生でこれだけの授業ができれば十分。同じ学年の初任者も授業を見ていましたが、きっと刺激になったはず。
 明日は、「全日経営」といって、丸々1日、担任の代わりに、担任の業務をします。教育実習のまとめともいえます。残りの3日間、さらに充実した実習となることを祈っています。

【校長のつぶやき】思うように進まないときも…(令和4年5月30日・月)

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 今日は、実習生とともに2年生の体育を参観しました。初任者の授業です。私はちょっと遅れていきました。2年生になって初めてリレーを行うようです。2チーム対抗の全員リレー。1人半周です。校舎側に奇数の子、道路側に偶数の子と分かれ、校舎側に1・3・5・7…番、道路側に2・4・6・8…番と並んで待つのですが、「奇数」「偶数」という言葉を知らない子たちに、この通りに並ばせるだけでも時間がかかったようです。途中、ちょっとしたトラブルもあったようです。授業後、授業者が「本当はもっと走らせたり、フラフープを使ったりしたかったのですが…」と私に話していました。
 思うように授業が進まないときは多々あります。「この説明で分かるかな。」と思っていたことが全く分かってもらえなかったり、想定外のことが起きたり…。むしろ思い通りにいくことの方が少ないかもしれません。大事なことは、「なぜ思い通りにいかなかったのか。どうすればよかったのか。」と原因を探り、その解決法を考えるといった振り返りを謙虚に繰り返すことです。
 私が30代前半で初めて1年生を担任した時、小田原市小学校教育研究会の体育部会で研究授業をしました。小田原市内の小学校の体育部会の先生方が授業を見に来ます。ドッジボールの授業でしたが、ある子は「俺、やりたくない。」と言って、フラフラとどこかへ行こうとしたり、ある子はけんかになってお互いに泣いてしまったり…。授業者の私が泣きたくなりました。授業後の研究協議では、低学年のドッジボールの授業の展開の仕方などについて、皆さん、温かくいろいろなアドバイスをくださいました。ドッジボールの授業の展開とは別に、あの時、どうすれば、「やりたくない。」と言った子も興味をもって取り組めたのか、けんかになるような要因を取り除くことができたのか、けんかになったとしてもその後どのように対処すればよかったのか…、私なりに振り返り、反省すべきことはたくさんありました。
 「思うように進まない」のレベルが、今日の授業と約25年前の私の授業とでは、はるかに比べ物になりませんが、ふとそんなことを思い出しながら、振り返りをしている初任者に頼もしさを感じました。(私の「思うように進まない」授業体験は、まだまだあります…。)

【校長のつぶやき】コロナ対策の目安となるレベル(令和4年5月28日・土)

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 文部科学省が発出している「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル 〜『学校の新しい生活様式』〜」では、学校の行動基準の目安として地域の感染レベルを3段階設けています。各市町村でその時の感染状況を考慮して決めていますが、小田原市では5月30日(月)より「レベル2」から「レベル1」に引き下げることになりました。「レベル2」では、ご家族に発熱等の風邪の症状が見られた場合、児童生徒に登校を控えるよう(出席停止扱い)求めていましたが、「レベル1」に引き下げられることにより、その必要がなくなります。このことは、明日、フェアキャストで、保護者の皆様にお伝えする予定です。他にも、教育活動の制限が変わってきます。もちろん、感染対策を何もしなくてよいというわけではないので、引き続きご協力いただくことはあります。暑い夏を控え、熱中症対策も必要となる中、マスクの着用についても、国から通達がありました。詳細はまた改めておたよりでお知らせいたします。

 今日は、国府津中学校の運動会でした。保護者の皆様の中にも参観された方いらっしゃるかと思います。好天の中(暑すぎるくらいかもしれませんが)、無事に運動会が開催されたことと思います。中学校からは、来賓の出席は控えていただく旨の通知をご丁寧にいただきましたので、私は伺いませんでした。日中、2校目の教え子から「先生、国府津中の運動会、来られていますか?」と連絡がありました。実は、教え子のお子さんが、この春、国府津小を卒業し、国府津中に入学したのです。この教え子の学年は、コロナ禍になる前まで、毎年のようにクラス会を開いてくれて、よく集まっていました。コロナ禍で2年以上、会えていません。せめて国府津地区に住んでいる教え子とは会えるかなと思っていたのですが、国府津中の運動会にも行けず残念でした。(今は、教師と教え子が個別に連絡を取ることで不祥事も起きるので、連絡先を交換することも原則、禁止されています。クラス会を開くことも難しい時代になりました。)コロナが収束して気兼ねなく仲間で集まれるような状況になることを待ち望んでいます。

 話は変わりますが、今日、本校のホームページの今月の訪問件数が10,000件を超えました。(4月は9,999件でした。)多くの方に訪問していただき、ありがとうございます。先日も、保護者の方から「毎日、ブログを読んでいます。」というお言葉をいただきました。励みになります。毎月の訪問10,000件は一つの目安になりそうです。今後ともよろしくお願いいたします。

【校長のつぶやき】わくわくする実験(令和4年5月27日・金)

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 2校時目、実習生の参観授業として6年生の理科の授業が設定されていました。今日は、1・2校時目に1年生の学校探検があり、校長室にも入れ代わり立ち代わりでたくさんのかわいいお客さんが来たので、その対応を楽しんでいたら、理科の授業は最後の10分ほどしか見られませんでした。
 「植物のつくりとはたらき」の学習で、「養分でもあるでんぷんはどこで作られるのだろう。」「葉ではないだろうか。」「ヨウ素液を使ってそれを確かめてみよう。」といった流れではないかと思います。(最後の10分しか見ていないので…。子供たちから聞いた感じでは、たぶん、そうです。)理科室に私が行ったときには、子供たちを教卓の前に集め、授業者が木づちでろ紙を思いきりたたいていました。子供たちは熱心に(楽しそうに)その光景を見ていましたが、私もその見慣れない光景に何をしているのかと興味津々。半分に折ったろ紙に葉をはさみ、たたくことで、はさんだろ紙の反対側に葉の汁が染み出します。そこに、ヨウ素液をつけてみて反応するかどうかを確かめるのだそうです。
 教科書にも載っていない実験方法で、私も初めて見ました。6年生の子供たちも早くやりたそうですが、まずはノートにその実験方法を書きます。絵と文を使って、自分なりの表現をするのですが、どの子も分かりやすく書いています。その分かりやすい表現の仕方に思わず感心してしまいました。授業者が示したものや教科書に書かれているものをそのまま書くわけではないので、その子の個性が表れます。表現の仕方はそれぞれですが、本当に分かりやすかったです。
 ここまで子供たちは鍛えられているのだろうなということと、教師の教材研究の深さに感心させられました。わずか10分ほどの参観でしたが…。実験は次の時間に持ち越し。ぜひ続きを見たいと思わされる授業でした。(子供たちも楽しみにしているようです。)

【校長のつぶやき】自分たちの力で学校をよりよく(令和4年5月26日・木)

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 昨日、直接見ることができなかった代表委員会の様子を教頭から聞きました。(写真も教頭が撮ってくれました。)議題に対して、全校児童の代表が各学級で話し合ってきたことを出し合い、よりよい活動にしていこうとしている姿が目に浮かびました。そして、代表委員会を計画・運営している児童会事務局の活躍ぶりも…。今年度初の代表委員会ということもあり、この日まで休み時間を利用して、進行の練習を重ねてきました。各学級から質問や修正意見が出た場合は、どのようにするか…対応の仕方も事前に考えて、代表委員会に臨んでいます。
 学習指導要領で「児童会活動」や「代表委員会」について触れられるキーワードは、「自発的、自治的な活動」です。計画・運営の段階で、教師も適切な指導を求められますが、最も大事にしていることは、児童の自発的な発想・考えと、自分たちで運営・進行していると意識できるような活動の保障です。前任の校長からも聞いていますが、本校の高学年は、そのような自覚があり、自分たちの力で自分たちの国府津小学校をすてきな学校にしていこうという思いに溢れています。各学年・学級の代表児童も、そのような高学年の姿を見て、「いずれは自分たちが…」という憧れをもち、国府津小の素敵な伝統が受け継がれていくのではないかと思います。あいさつ運動や、たてわり班での活動は、そのような思いを抱けるチャンスと言えるでしょう。
 昨日の代表委員会は、ある意味、今年度の「自発的、自治的な活動」のスタートと言えるかもしれません。今後の子どもたちの活躍に期待しています。

【校長のつぶやき】具体物や具体的な操作を通して分かりやすく(令和4年5月25日・水)

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 今日も、午後から横浜に行かねばならず、検食後すぐに学校を出ました。今年度初の児童代表委員会が昼休みにあったので、直接見たかったのですが残念。本校のホームページは、校外からでもネットにつながる端末さえあれば、アップできるのが便利です。(もちろんパスワードが必要です。)…というわけで、帰宅後アップしています。

 本日2校時目、6年生の算数の授業を初任者・実習生とともに参観しました。今年度、本校では、6年生の算数を専科の教員が担当しています。内容は、「分数×整数」の計算の仕方です。前時に「真分数×整数」の計算の仕方を学習しており、本時では「帯分数×整数」の計算の仕方を学習します。
 まずは、前時の復習をした上で、本時の課題「1グループにXL(エックスリットル)ずつジュースを配ります。6グループに配るには何Lのジュースが必要になるか。」を提示。かけ算の式になることを押さえ、丁寧に「整数×整数」「小数×整数」「真分数×整数」の仕方を確認していきました。
 そして、2L入りのペットボトルに1Lと少しの色水が入ったペットボトルを提示。この色水の量をどのように表すかを考えます。目盛りをもとに「1と7分の2」Lと帯分数で表せることを確認し、帯分数×整数の計算の仕方を考えます。前の時間に学習したことを基にしながら、ノートに解き方を書いていました。「クロームブック(ノートPC)を操作して考えてもいいよ。」ということになり、ミライシードに教師が用意した枠に色塗り等をしながら考えている子も多数いました。
 高学年の算数は、内容も高度になり、習熟度にも差が出てきやすい教科です。「分数×整数」などの計算の仕方も、ただできればいいというわけではなく、なぜそのようになるのか(そのような計算処理の仕方をするのか)を論理的に思考することも求められます。自分が考えたことも説明(表現)できることも大切な力です。本時では、そのような学習過程において、子どもたちの思考がスムーズに進むための一助として、具体物を用意したり、具体的な操作の機会を与えたりしていました。高学年になると、低学年に比べ、そのような具体物の用意や具体的操作の機会が減りがちになるのですが、授業者は「分かりやすい授業」を追究していることがよく分かります。
 そのような授業者の工夫・努力もあるためか、子供たちは学習課題に熱心に取り組み、分からない子がいれば教え合うなど、学び合いの姿も見られました。さすが6年生といった感じでした。

【校長のつぶやき】栽培活動を通して(令和4年5月24日・火)

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 今日も、1年生や4年生がホームページにアップしているように、本校では、すべての学年が何かしらの栽培活動を行っています。3年生以上は、主に理科の学習の一環として、1・2年生は生活科の学習の一環として育てています。
 子供たちにとって、栽培活動は毎日が発見や感動の連続とも言えます。自分の育てる植物の成長を楽しみにしながら、日々の関わりを深めています。「芽が出てきたよ。」「葉っぱが大きくなったよ。」「こんなに伸びたよ。」など、朝、子供たちが水やりをしているときに出会うと、そのような報告をうれしそうにしてくれます。
 生活科では、「植物を育てる活動を通して、それらの育つ場所、変化や成長の様子に関心をもって働きかけることができ、それらが生命をもっていることや成長していることに気付くとともに、生き物への親しみをもち、大切にできるようにすること」を目指しています。栽培の過程において子供たちは「もっと元気に育ってほしい」「もっと上手に育てたい」という願いをもちます。そして、その願いを実現するために、土、水、日照、肥料といった植物の生育条件に目を向けるようになります。さらに、植物の世話を通して、植物に対する親しみの気持ちが生まれ、責任感が育ち、生命の尊さも感じることができます。また、自分本位ではなく、植物の立場に立って考えることができるようになることも期待できます。子供たちは、植物への親しみをもち、世話をする楽しさや喜びを味わい、思いや願いが膨らんでいくのです。こうして子供たちは、生活を豊かにするとともに、どんな生き物に対しても、関心をもって働きかけようとする姿が生まれ、日々の生活が充実していくのではないでしょうか。
 本校の学校教育目標の一つである「美しい心」にもつながるではないかと期待しています。

【校長のつぶやき】スポーツテストを通して(令和4年5月23日・月)

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 4〜6年生がスポーツテスト(新体力テスト)に取り組みました。新体力テストの項目は、瞬発力(すばやく動き出す能力)、筋力(大きな力を出す能力)、全身持久力(運動を持続する能力)、柔軟性(大きく関節を動かす能力)…など、様々な体力を測ることができます。それぞれの記録が10点満点の点数に換算され、また、全国平均等も示されているので、自分の各能力がどのくらいの位置付けになっているのかを知ることができるのです。
 今日も、子供たちの中には、「9点だ!」「全国平均以上だ!」とうれしそうに話している子もいました。5月19日の「校長のつぶやき」でお話しした「他の子(平均)との比較(いわゆる相対評価)」、「絶対的な基準(点数)での評価(いわゆる絶対評価)」にあたります。これはこれで、とても素晴らしいことです。大いに自信をもってほしいと思います。一方で、去年の自分の記録と比較して、「こんなに記録が伸びた。」と話している子もいました。これは、「その子自身の以前と今との比較(どれだけできるようになったか…いわゆる個人内評価)」による評価です。こちらも大いに自信をもってほしいところです。
 健康の保持増進のために、体力の向上を目指してほしいということもあります。また、記録や点数を目安にして、目標を定め、得意なことを伸ばしたり、苦手なことを克服したりということにも生かしてほしいとも思います。目標達成のためにどのようなことに取り組めばよいのか、どのような運動をすればよいのか、その問題解決に向けて取り組むことが大切。挑戦する心、達成感、自己肯定感など、様々な心の働きも、生きる力としてプラスになるはず。今回のスポーツテストを1つのきっかけにしてほしいと思います。

【校長のつぶやき】小さな研究者たち(令和4年5月20日・金)

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 実習生が入っている4年生の学級の授業を見ました。教科は算数。内容は、「3けた÷1けた」の筆算の仕方です。これまでに学んできた「2けた÷1けた」の筆算の仕方を振り返り、「たてる→かける→ひく→おろす」の基本的な流れを押さえます。
 そして、本題。子供たちは、問題やめあてをテンポよくノートに書いていきます。その学びに向かう姿勢を見ていると、日頃から鍛えられていることがよくわかります。授業者は、子供たちに「研究者の皆さん、3けたのわり算の筆算のプログラミングを完成させよう」と呼びかけます。プログラミングは、コンピューターを使うものだけではありません。物事を考える時にその物事の動作や順序を理解し、効率的に意図した動作や結果を導くために論理的に考えることをプログラミング的思考といいます。まさに、これまで学んだわり算の筆算の基本的な流れをもとに、目の前の問題をプログラミングで解決しようとします。
 まずは、2人組でホワイトボードを使いながら、互いの考えを出し合います。全員が真摯に問題に取り組んでいます。2人組の考えがある程度まとまったところで、何組かが前に出て黒板を使って発表。
 「研究は、失敗することもあっていい。」「失敗から学ぶことがある。」「友達が黒板に書いているときに、自分たちと違っても途中で『えっ!』とか言わないよ。」など、子供たちとともに確認し合いました。三者三様の考え方が提示されました。
 「残念ながら、算数は答えが一つ。それぞれのどこがよくて、どこが違うのか、同じ考えの研究者同士で話し合って。」子供たちは、また集まって、話し合います。授業者は、子供たちの間を回りながら、話し合いに参加できていない子はいないか、参加しそびれている子への声かけなどの配慮も欠かしません。ここで、45分の授業も終わり。続きは次回へ持ち越しとなりました。家庭学習の自学として取り組むことになった子もいるようです。
 クラスの児童全員が、意欲的に問題に取り組んでいる授業を見させてもらいました。間違いを責めることなく、むしろ大事にする姿勢、だからこそ間違いを恐れずみんなの前できちんと説明できる子たち…クラスの雰囲気も素晴らしいです。正解と思われるものに向けて追究する子たちは、まさに小さな研究者とも言えるでしょう。この1か月半で担任と子どもたちが築き上げてきた学び合う集団から、実習生もいろいろなことを学んでいることと信じています。

【校長のつぶやき】コロナ禍における子どもたちの体力(令和4年5月19日・木)

 今日は午後から横浜で「神奈川県公立小学校長会の総会・研修会」が開催され、そちらに出席しました。今年度、小田原市校長会の役員になってしまい、外に出ることがやや多くなっています。今日は、11時半前に学校を出たため、検食も教頭に任せ、結局、昼食を抜きました。(最近、太ってきたので、ちょうどいいくらいですが…)
 総会後、研修会があり、「コロナ禍における子どもたちの健康と体力」という演題で、神奈川県教育委員会保健体育課より話がありました。毎年、小5と中2を対象に「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」が行われていますが、神奈川県は全国47都道府県の中でもかなり下位に位置しているとのこと。そして、コロナ禍の令和2年度、3年度は、小中学校男女ともに低下し、もちろん神奈川県も例外ではないそうです。県教委が最も危惧しているのは、「運動やスポーツをすることが好き」と回答している割合が減少していることだそうです。コロナ禍により、運動やスポーツをする時間の変化が関係しているようです。これらの結果を踏まえて、「運動の楽しさを実感し、工夫しながら運動をする習慣の定着に努めることが大切。しかし、体力低下の回復を急ぐあまり、過度に運動やスポーツ、トレーニング的な取組に偏ることは避けなければならない。児童生徒の実態に照らして、着実で継続的な取組を進める必要がある。」との話がありました。とにかく「運動やスポーツが好き」と言えることを増やしてほしいとのこと。
 体育は、他の教科に比べ、授業すべてが公開テストと言ってもいいくらい、授業そのものが子どもたちの技能の出来栄えをクラスメイトに見せている状態。運動が得意な子はヒーローのようになり、さらに運動に取り組む。逆に運動が苦手な子はコンプレックスを抱き、ますます運動を避けるようになる。このような状態が、2極化を引き起こしているという話もありました。この状態を打開するためには、その子の良さを引き出し認め、その子がこれならがんばれるという場を作る…例えば、「走る」運動で言うならば、スピードの速さをほめるのではなく、その「走る」運動に取り組んでいる過程でのがんばり度を認めるなど…。他の子との比較で評価(いわゆる相対評価)したり、絶対的な基準で「できた、できない」で評価(いわゆる絶対評価)したりするのではなく、その子自身の以前と取組後の今との比較(どれだけできるようになったか…いわゆる個人内評価)で評価し、認め、ほめ、励まし、自信をつけさせることの大切さについても話がありました。
 小学校の時、運動が苦手で体育に苦手意識をもっていた私には、よく分かります。そんな私が、中高と運動部に入り、下手くそなりに引退までやり遂げられたのも、「これならば自分なりに頑張れる。」と思えたからでしょう。特に高校時代は、チームの仲間のおかげでやり遂げられ、公立校にしては県内でそれなりの成績を収められたと言えるのも自信につながっているかもしれません。運動に関しては、仲間の力も大きいです。私は本当に仲間に恵まれました。運動が苦手な子に対して、周囲の仲間がどのように接することができるか、集団の雰囲気が大事な要因です。体育の授業で言えば、学級の雰囲気が重要になってきます。国府津小の体育の授業も温かい雰囲気であってほしいと願っています。
 来週、スポーツテストが本校でも行われます。本校の児童の体力は、どのような状況なのか、楽しみです。休み時間は外で元気よく遊んでいる姿をたくさん見ますが…。
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【校長のつぶやき】社会を身近に…(令和4年5月18日・水)

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 2校時目、初任者・実習生とともに、6年生の社会科の授業を見ました。
 今日は、税金の学習です。「みんなは税金を払っていますか?」の問いに、「払っている。」「払ったことない。」「消費税を払っているじゃん。」「消費税って何?」「修学旅行のお土産を買った時に払ったよ。」「えっ、払っていないよ。」「そもそも税金って何?」6年生の子供たちは次々と発言をしていきます。「税金」という言葉、何となく聞いたことはあるけど、実はよく知らない。これが6年生の実態だといえます。社会科の学習は、社会の出来事をいかに身近なものとしてとらえ、その出来事が抱えている問題に気付き、よりよい社会の在り方を考えていけるような流れが大事になってきます。消費税を話題として取り上げることで、買い物経験がある子供たちは一気に身近なものとして税金のことを考えようとします。
 「消費税って何%か知っていますか?」…知っている子もいれば、知らない子もいます。「10%、物によっては8%」「出た、割合だ。」「去年、算数で勉強したね。」「100円のものを買うと消費税は10円。1,000円だと…?」「100円の消費税で、全部で1,100円。」「税金が高いと思う子?」…多数の子が挙手。「ちょうどいいと思う子?」…数名。「安いと思う子?」…0人。
 「税金の集め方や使い方を調べます。その前に予想をしてごらん。」子供たちはノートに予想を書きます。その後、周囲の子と意見交換。自分の考えを積極的に述べていました。そして、教科書と資料集をもとに調べます。みんなに身近な教育に使われていること、健康や安全に関することやお年寄りや障がい者に関すること、道路の整備などに使われていることなどがわかりました。そして、集め方も…。
 ここで、再度、税金が高いと思うかどうかを尋ねると、「高い」と思う子が減っていました。こういうことに使われているならば、もう少し税金を高くしてもいいということでしょうか?この次の時間、もう少し、税金のことを学習することになりました。
 初任者や実習生は、板書の仕方(黒板に教師がどのように書くかということです)、ノートの書かせ方、相互指名など発言を子供同士でつなぐ仕方など、いろいろなことを学んだことと思います。このような授業技術に加え、社会事象をいかに身近なものとしてとらえさせるかということの大切さも感じ取ってもらえたらなと思いながら、授業を見ていました。

【校長のつぶやき】夏休みのプール開放(令和4年5月17日・火)

 本日、PTA運営委員会で、夏休みのプール開放について話し合われました。コロナ禍ということで、昨年度、一昨年度とこの2年間、水泳の授業も夏休みのプール開放も行っていません。今年度は、小田原市内の小学校でも、学校規模等により、水泳授業を行う学校と行わない学校等に分かれます。本校は、学校規模を考えて、水泳授業を行わないことにしました。(このことについては、今週中にでも学校からお便りを出す予定です。)学年単位で授業を行うと、本校の規模ではプールサイドや更衣室で密になりディスタンスが取れないということ、学級単位で行うと、泳力別に指導する指導者や監視者の人員確保が難しいということが主な理由です。
 本日の運営委員会では、学校の授業と異なり、1回に入る人数を50人程度に制限する(例えば地区別・学年別で日を決めるなど)ことで、プールサイドの密を防ぐことができるのではないか、また、校内の部屋(PTA会議室や理科室)を更衣室として利用することでこちらもやはり密が防げるのではないかという意見が出ました。プールに来るときは家から水着を着て来る、帰るときのみ更衣室を使用して着替える、もちろん着替えるときはマスクをしたままという前提です。運営委員会では、感染対策ができるならば、子供たちをプールに入らせてあげたいという思いをもたれている保護者の方が多かったようです。
 ということで、開放する方向でさらに細部を検討することになりました。まだ本決まりではありませんが、そのような方向で検討しているということをご了承ください。
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【校長のつぶやき】丁寧な押さえ=確認(令和4年5月16日・月)

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 今日の実習生の参観授業は、2年生の算数です。4校時目の学習でした。私は検食が控えていることから、前半しか見ることができませんでした。
 まずはこれまでの復習・確認として、児童一人一人に1桁の数字が書いてあるカードを示し、補数となる数(あといくつで10になるか…例えば、8のカードが出たら2と答える、4のカードが出たら6と答えるなど)を答えていました。次々と答えていく児童たち。そこで、次に「計算の仕方の工夫」です。14+28+26という問題が提示されました。先ほどの補数を使って、4と6で10になることから、14+26を先に計算して40。そして、その40に28を足して68とすれば、暗算でもできそうです。さらに、47+34+16を提示。後ろの34+16がぴったり50になるので、その50に47を足して97と計算しやすくなります。児童から「一の位を0にした方が計算しやすい。」という声が出ていました。
 前の時間までの学習を丁寧に、そして、繰り返し振り返ることが定着につながります。もちろん新しいことも学んでいかなければならないので、どの程度、復習に時間をかけるかはポイントの一つです。
 さらに、本時の学習(本題へ…)。まずは、問題を提示。続いて、キーワードの確認。「キーワードは何ですか?」「『何個、残って』の『残って』がキーワードだと思います。」「『残って』はなに算ですか?」「ひき算です。」「そうだね。」
 「今日は、ひき算の筆算の仕方について学習します。では、ノートに筆算を書いてみてください。」…授業者(担任)は、子供たちの周りを歩きながら、手が止まっている子に助言を与えたり、できている子をほめたり、と声かけをしていきます。
 私は、ここで、教室を出てしまいましたが、このような丁寧な押さえが、子供たちの着実な学びへつながっていきます。子供たちの反応も良く、基礎・基本をしっかりと身に付けていく様子がよくわかりました。

【校長のつぶやき】休日ですが…(令和4年5月14日・土)

 今日は、午後から国府津学習館で「国府津地区社会福祉協議会総会」と「国府津地区防犯活動協議会総会」がありました。(間に、「国府津地区青少年健全育成協議会総会」も予定されていましたが、都合により中止となりました。)校長職は、それぞれ評議員、理事となっているので、両方の総会に出席させていただきました。国府津地区統一スローガン「子どもは宝 守ろう育てよう こうづっ子!」のもと、いろいろな活動が行われていることを改めて知り、地域の皆様に国府津の子たちが温かく見守られていることに感謝の思いを抱いたところです。

 その帰り道、国府津小のグランドでソフトボールの試合が行われていました。本校の児童も所属している国府津イーグルスが出場していたので、思わず足を止めて最後まで観戦していました。実力の高さに感心しましたが、それ以上に感心したのは、子供たちの礼儀正しさや心の美しさです。
 途中、私に気付いた何人かの子がきちんと挨拶をしてくれました。さらに感心したのは、子供同士でかけ合う言葉です。守備の際、ピッチャーが投げたボールをキャッチャーが後逸しても、決して責めることなく、ピッチャーもキャッチャーも互いに「ごめん。」と言葉をかけ合います。ピッチャーがなかなかストライクをとれないときも、仲間は緊張を解くような言葉がけをします。攻撃の際に、ストライクを見逃してしまったり、空振りしても同様です。試合に出てプレーをするというだけでも緊張する中、ミスをしてしまったと思うことで、その緊張が高まり、練習してきた成果が発揮できなくなることもありえます。しかし、仲間の温かい声かけが、固さをとり、のびのびとしたプレーにつながっていることが、見ていてよくわかりました。相手チームに対しても、プレッシャーを与えるような言葉がけを決してしません。(昔はよく相手のピッチャーやバッターにプレッシャーを与えるようなヤジも聞かれることがありましたが、今はそういうこともないのですね。何年かぶりにソフトボールの試合を見て、そんなことも感じました。)
 地域のチームで、スポーツを通して子供たちの心も育てていただいていることを感じたソフトボールの試合。休日ですが、国府津小に出向いたことで、すがすがしい気持ちにさせられました。

【校長のつぶやき】個に応じた指導・支援(令和4年5月13日・金)

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 今日は、実習生とともにラーニングルーム(LR)の授業を参観しました。本校には、1A組、1B組、2組と3クラス設置されています。45分授業を、少しずつ見させてもらいました。どのクラスも、一斉指導と個別指導を組み合わせながら、一人一人に応じた学びを行っています。プリント学習で計算学習を行ったり、カルタを使ってソーシャルスキルトレーニングを行ったり、…と教材・教具を工夫しながら、様々なアプローチで学びの場を設定しています。一人一人の興味・関心に応じて、教材・教具を用意することもあります。一人一人学びのペースも異なるので、担任一人だけでなく、支援員と役割分担をしながら支援にあたっています。
 教科や学習の内容によっては、通常学級の児童とも一緒に学ぶこともあれば、LRの3クラスが合同で学習に取り組むこともあります。そのため、事前の準備も綿密になされ、3クラスの担任同士の打ち合わせにも時間をかけています。

 LRの子たちはとても人懐っこく、授業中でも、私の姿を見つけると「あっ、校長先生だ!」と担任に伝えながら「おはようございます。」「こんにちは。」とあいさつをしてくれます。休み時間に会うと、よく話しかけてくれます。
 今日は、私がLRの授業を見ていると、パソコンを使っていた児童が、「校長先生のページ、あるよ。」と、本校のホームページの「校長のつぶやき」を私のところに見せにきてくれました。なんだかうれしくなり、「ありがとう。見てくれているんだね。」と返しました。その後、タイピングソフトを使ってゲーム感覚でキーボードのタイピングの練習をしていたので、「じゃあ、このことを今日の『校長のつぶやき』に載せるね。」と言ったら、「ありがとうございます。」と言われました。…というわけでアップします。見てくれるかな?

【校長のつぶやき】どのように歌うか、思いをもって…(令和4年5月12日・木)

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 教員は、初任者だけでなく経験年数等により研修を受ける機会があります。今日は、その研修の一環として、県西教育事務所から教育指導員さんが来校され、授業研究を行いました。授業を参観後、約1時間、授業者が教育指導員さんより指導助言を受けるというものです。その授業を、私も教育実習生とともに参観しました。音楽専科による音楽の授業、学年は4年生です。
 「歌のにじ」という曲をどのように歌うか。まずは、前の時間(昨日)に録音した自分たちの歌を聴き、感想を述べるところから…。「高い声がちょっと…」「音程がずれている。」「声が大きすぎ。」などの感想が出てきました。「昨日より素敵に歌うためにどうしたいいでしょう。」の問いかけに、「そのときにどんな気持ちかを考えながら歌うといい。」「優しく」「ふんわりと」などの意見が出てきます。そこで、この曲の楽譜をもとに、どこをどのように歌うといいか、思ったことを各自が書き込んでいきます。「山になるところはどこだろう?」「3段目のところ、虹という歌詞があるから。」「だんだん高くなっている。」「どんな気持ちで歌いたい?」「本当に虹をかけようという気持ち。」…など、子供たちは、自分たちの思いを次々と発表していきました。
 素直な4年生の子たち。音楽の時間、ただ歌うだけでなく、曲に込められた思いを自分なりにどう感じ取り、どのように表現するか…。子供たちは一生懸命考えていました。最後に思いを込めて歌ってみました。「昨日より素敵に歌えたと思う人。」の問いかけに、多くの子が挙手をしていました。
 曲想を意識し、歌い方を工夫していく…このような音楽の授業が今後も増えていくことでしょう。

【校長のつぶやき】自分だったらどうする?(令和4年5月11日・水)

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 初任者・実習生とともに、5年生の道徳の授業を見ました。
 扱う教材は「手品師」という小学校道徳の教材としては昔からある有名な教材です。大まかなあらすじは次の通りです。
 「売れない手品師がいました。ある日、街で手品師は男の子に出会いました。男の子はお父さんが死んでお母さんが仕事でひとりぼっち。手品師は元気を出してほしいと、男の子の前で手品を披露します。男の子には笑顔が戻り、明日も来ると約束をしました。その日の夜、手品師は友人から大きなステージに明日出られると誘われます。友人は『二度とないチャンスだ。』と言います。手品師は迷いました。」

 授業は、「自分だったらどうするか?男の子との約束を守るか、大きなステージに行くか。」ということを中心に展開していきます。子供たちは、その中間も入れて、自分の立場とその理由をワークシートに書きます。そして、黒板上に自分の立場をネームプレートで貼って示しました。その後、理由を発表していきます。最後に、友達の発表を聞いたうえで、自分の立場をもう一度見直し、ワークシートに記入します。

 この授業ですばらしいなと感じたことは、まず、どの子も自分の考えをしっかりともち、ネームプレートを貼ることで自分の立場を表明していることです。完全に二者択一というわけではなく、迷いつつ「どちらかというと、こちら寄り」というように中間の立ち位置も許されます。そのため、自分の考えが表現しやすいのです。
 そして、多くの子が理由をきちんと述べることができました。さらに感心したのは、友達の発言を聞いて、「なるほど」「確かに」「あ〜、そういうことか」など、自分の考えと照らし合わせながら、見つめ直している姿がうかがえたことです。友達の考えを聞いたうえで、さらに自分の考えを述べている子もいました。
 最後に、自分の立場を変えた子も10人ほどいました。友達の発言を聞いたからこそ、自分の考えを見つめ直し、立場を変えたと言えるでしょう。もちろん立場を変えないからと言って、友達の発言を聞いていなかったわけではありません。逆に友達の発言を聞いて、自分の最初の考え・立ち位置を一層強めた子もいるでしょう。
 その自分の考えの変わりようをワークシートに最後に記入することで、自分自身の本時の学びの振り返りにもなり、教師も子供の考えを見取ることができます。
 どちらが正しいというわけではありません。手品師の思い、男の子の思いをいろいろな視点から見つめ、考え合うことで、自分自身の生き方に生かすことが大事です。そのような大事なことができているような授業を見させてもらいました。

【校長のつぶやき】インタビューをしよう(令和4年5月10日・火)

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 本日、6年生が修学旅行に出かけ、18時くらいに引率している教頭から、ここまで無事に旅行も進み、宿に入った旨、連絡を受けました。中禅寺湖で遊覧船に乗る予定でしたが、湖の水が少なかったため、遊覧船の運航ができず、ここだけ予定の変更があったとのことです。今のところ、発熱等の不調を訴える子もいないとのことでホッとしています。お泊まりならではの楽しい夜が控えていますが、他人に迷惑をかけず、そして、自身の体調も考え、それなりに楽しんでもらえればと思っています。

 さて、昨日もお話ししましたように教育実習生が来ているので、入っている学級以外の授業も参観する場が設けられています。せっかくなので、私も一緒に行けそうならば見させてもらおうかなと思っていたのですが、今日の参観授業は最後の10〜15分くらいしか見ることができませんでした。
 5年生の国語の授業でした。友達へインタビューをする計画を立てているところでした。友達の好きなこと、得意なことなどをまず書き出し、そのことをさらに詳しく聞くために、どんな質問が考えられるだろうかということを書き出していました。クラス替えをしたばかりなので、知ってそうで知らない友達のことがいろいろとありそうです。どの子も興味津々、意欲的に取り組んでいました。考えている中で、「聞かれたら嫌だろうな。」ということも配慮している様子も感じられました。授業者は机間指導をしながら、なかなか思いつかない子に対してへの助言をはじめ、様々な視点でアドバイスをしています。インタビューをするための技能の習得だけでなく、同時に心の学びもなされているのです。
 誰かと一緒に学ぶ、人と関わりながら学ぶということの良さはそこにあります。集団で学ぶことの意義、実習生にも感じ取ってもらえたでしょうか…。

【校長のつぶやき】ようこそ、教育実習生(令和4年5月9日・月)

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 本日から4週間、教育実習生が来ます。本校の卒業生。4年1組の学級に入って実習を行うことになりました。全国的に教職希望者が減少しているという中、教職を目指す若者がいるということは、教育現場にとってありがたいことです。
 2時間目に校長講話があり「教育実習で期待すること」というテーマで話をしました。とにかく、児童と一緒にいる時間を大切にし、一緒に遊び、たくさん話をして、まずは児童との関係づくりをしてほしいということ。そのような中で、児童の思いを受け止めながら、いろいろな思いをもっている児童がいることを感じ取ってほしいということを話しました。
 同時に教科指導を行っていくことになるので、まずは授業を見る視点を決めて、4年生はもちろん、いろいろな学年の授業、いろいろな教科の授業を見てほしいということも話しました。そして、どのような授業を目指すか…本校の学校教育目標やグランドデザインをもとに話をしました。
 子供たちと一緒に過ごしているところを見させてもらいましたが、いい雰囲気でスタートしているようです。教育実習での経験は、教員になった後に常に立ち返るような土台ともいえるものになります。本校の実習が貴重な経験になったと言えるような実習にしてほしいと思います。

【校長のつぶやき】「えっ、なんで?」から学習問題を作る授業(令和4年5月6日・金)

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 ゴールデンウィークの合間、子供たちは「まだ休みたいな。」という思いで登校しているのかなと思いきや、意外と「学校に来るの、楽しみ。」と言っている子とたくさん出会いました。「授業はどんな感じで受けているのかな?」と思いながら、校内を回っていると、どのクラスも課題に熱心に取り組んだり、楽しそうに活動したりしている姿に出会いました。そのような中で、偶然通りかかったときに盛り上がっていたクラスがあったので、しばらく足を止めて眺めていました。

 5年生の社会科の授業です。授業者が風景の写真を提示していきます。1枚目は雪が積もっている風景の写真。「何月だと思う?」の問いに、次々と手が挙がり「1月」「2月」「12月」の声。3つの月が出たところで、全員に「どれだと思う?」と問いかけ、これだと思うものに挙手します。続いて、2枚目…桜の花が咲いています。「4月」「3月」「3月の終わり」などの声。同様にどれだと思うか確認。最後に3枚目、海でマリンスポーツを楽しんでいる写真です。「8月」「6月」「7月」「9月」などの意見が聞かれました。こちらもどれだと思うか確認をしました。
 「では、正解発表。まず、真ん中の桜が写っている写真は、…4月です。」「やっぱりね。」「どこの写真だかわかりますか?」「小田原城でしょ!」…さすが、地元のことはバッチリです。
 「続いて、1枚目の写真は…4月です。」「えっ〜?」「雪があるのに?」
 「最後の3枚目の写真は…」勘のいい子はここで気がつきます。「そういうことか、これも4月?」「そう、これも4月です。」「夏みたいなのに…」
 「先生、これ、同じ場所じゃないですよね?」「○○君、いい質問だね。みんな、○○君の質問、聞こえた?それぞれ違う場所です。ちなみに、全部、日本です。」
 「何か、気付いたことや疑問、ありますか?」「4月なのに、なんで雪があるの?」「夏の格好しているのになんで4月?」「ふつう4月なら、海で楽しんでいる場合ではない。」などの声が出てきました。
 「では、これらをもとに、これから勉強していく課題を作ってみよう。」子供たちがいろいろな言葉を発しながら、「どうして同じ4月なのに、違って見えるのかな?」という学習問題が作られました。

 教師から一方的に提示された課題を学習するといった受け身の学びではなく、子供たちの気付きや疑問をもとに、自分たちが知りたい、調べたい、解決したいことを学習問題にすることで主体的な学びにつながります。学びの意欲を高めていくことにもつながるでしょう。もちろん、子供の気付きや疑問に何でも乗っかればいいというものでもありません。授業者として、当然指導のねらいがあり、価値ある学びにつなげなければなりません。そこで、大事になってくるのは、どんな気付きや疑問が出てくるだろうかという予想をもとに教材を考え、組み立て、提示の仕方を工夫するということです。
 教室の前を通りかかった瞬間に、そのような工夫の雰囲気が漂っていたので足を止めてしばらく眺めてしまいました。授業者と子供が一体となったいい学びの場面を見ることができました。「ゴールデンウィークだからといって、授業づくりに手を抜いていません。」授業者のそんな意気込みも感じられました。
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