【校長のつぶやき】卒業式 校長式辞(令和5年3月22日・水)

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。
本日は、ご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席を賜りましたことに、高い所からではございますが、厚くお礼申し上げます。ありがとうございます。

小学校生活の半分をコロナ禍の中で過ごすことになってしまった皆さん。いろいろな制約がある中での小学校生活でしたが、皆さんは国府津小学校の教育目標であり、合言葉でもある「向上心をもち、美しい心で、強い心と体の子」をめざし、貫いてきました。
授業では、友達同士、互いの考えを出し合いながら、自分自身の考えを深めようとする姿が見られました。まさに向上心をもって学んでいる姿です。
たてわり班の活動や国府津っ子フェスティバルなどの行事、休み時間にも下級生たちに温かいまなざしで優しい言葉をかけている姿…まさに「美しい心」。
そして、くじけそうなときや辛い時もそれを乗り越えようとする「強い心と体」も感じさせてくれました。
そのようなすてきな卒業生の皆さんの門出に際し、はなむけの言葉を贈りたいと思います。

それは、「幸せ」を追究していってほしいということです。
皆さんは、どんなときに「幸せ」だと感じますか?家族団らんの時や休養をしているとき、趣味やスポーツに熱中しているとき、友達と過ごしているとき…人それぞれ「幸せだな」と感じるときは異なるでしょう。
「幸福学」という学問があるそうです。
「幸せ」には長続きしない一瞬の幸せと、ずっと幸せと感じられる長続きする幸せがあるそうです。他人と比べて「お金や物がある」「社会的な地位がある」といったときに得られる幸福感は、そのとき限りのものであって、長続きしないそうです。一方、他人と比べるのではなく愛情や自由、健康など、心と体に関係して得られる幸福感は長続きするそうです。

人が幸せになるために4つの要素があると主張する研究者がいます。

一点目は、「やってみよう」です。自分なりの強みを生かせているか、社会の役に立っているか、目標に向かって努力・勉強しているかなど、自分が成長し続けることを実感することで、幸せを感じるそうです。「向上心」と関係がありそうですね。

二点目は、「ありがとう」です。誰かを喜ばせたり、親切にしたりすること、逆に自分が愛情を受けていると感じる、親切にされるなど、人とのつながりによって幸せを感じることができるそうです。「美しい心」と関係がありそうですね。

三点目は、「なんとかなる」です。常に前向き・ポジティブで楽観的であること。自分や他人を否定するのはなく、受け入れることは、幸せであり続けるために大変重要だそうです。「強い心と体」と関係がありそうです。

最後、四点目は、「ありのままに」です。自分と他人を比べることなく、周りのことを気にし過ぎず、ありのままの自分を受け入れ、自分らしい人生を送ることが、確かな幸せにつながるそうです。二点目のつながりや感謝のために、周囲と合わせることも大切ですが、人に合わせてばかりでは幸せにはなりません。人との関わりを考えながら、自分らしさを大事にするバランス感覚が大事です。

「こ・う・づ」の合言葉と「自分らしさ」を追究することが、「幸せ」につながるのです。すでに、そのことができてきている皆さん、これからも自信と誇りをもって「幸せ」を追究し続けてほしいと思います。

さて、保護者の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。晴れの姿に感無量のものがあろうと思います。これまで、本校の教育活動にご理解とご協力をいただきましたことをこの場をお借りして厚くお礼申し上げます。これからも子供たちを温かい目で見守っていただけますようお願いいたします。

最後に、卒業生の皆さんが、国府津小学校で学んだことに誇りをもち、幸せを追究し続けるようなたくましい大人に成長することを期待して、校長の言葉といたします。

 令和五年三月二十二日
  小田原市立国府津小学校  浜口 勝己

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