【校長のつぶやき】「よい授業」って?…その1(令和4年8月22日・月)

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 夏休みも残り10日間を切りました。子供たちはどんな思いでしょうか?「もうすぐ夏休みが終わってしまう…」「学校に行って、早く友達に会いたいな。」「また、勉強が始まっちゃうのか…」…きっといろいろな思いをもっていることでしょう。教師の思いも、いろいろでしょうか!?
 夏休み明けに向けて、教師も準備を着々と進めています。授業も行事も…。
 今回は、「よい授業」について、私の思いを述べたいと思います。

 どのような授業が「よい授業」なのか…教育学者によっても、教師によっても、教育観、授業観が異なるので、一概にこれが「よい授業」とは言えません。これから述べるのは、あくまで私が思う「よい授業」についてです。

 まず1点目に、子供たちが自分から「学びたい」「できるようになりたい」「分かりたい」「考えたい」「調べたい」「解決したい」「追究したい」という気持ちで取り組んでいる授業だと思います。受け身の授業ではなく、主体的に学ぼうとしている授業です。きっかけは教師の提示から始まることが多いでしょう。私は、教師から課せられるものを「課題」、子供からの問いを「問題」という言葉で使い分けをしています。(学者や教師、学校によっては、この「課題」と「問題」を逆にとらえて、研究に当たっていることもあります。どちらが正解というわけではありません。)教師の提示(学習課題)をもとに取り組み始めている中で、子供たちが問題意識をもち、「このことをもっとみんなで考えたい」「このことをみんなで追究したい」という問いをもとに「学習問題」を設定することで、教師からやらされている課題ではなく、自分たちが追究したい問題に取り組めるといった意識をもたせられたら、すばらしいと思います。
 このような学びの態度をもてるようにするためには、日頃からの学級経営や授業の組み立てが重要になってきます。「みんな(学級)で授業の問題を作っていいんだ。」「それを追究するって、格好良くてすごいことなんだ。」「みんな(学級)で協力して、いろいろな考えを出し合い、高め合える集団ってすばらしい仲間なんだ。」と思えるような学級経営を日頃からできているかどうかがポイントだと思います。小学校の場合、学級担任が中心になってこのような雰囲気を作り上げますが、このような雰囲気が定着し、校内の教師全員が共通理解のもと子供の思いを大事にした授業を意識できていれば、担任以外の授業でもこのような授業ができることは可能です。そのために、「校内研究」といった共同研究が、日本の学校では大事にされているのです。
 もちろん、子供の「やりたいこと」だけでは、質の高い授業にはなりません。教師側がもっている指導・学習のねらいと、子供たちの思いとの兼ね合いで「学習問題」は成立すべきだと思います。そこで、教材研究が大事になってきます。まずは、教材のもつ価値などをとらえます(これは全教科に共通して言えることです)。そして、子供たちがその教材に対してもつであろう思いや疑問、問いなどを予想します。それらを、どのように授業に位置付けて、組み立てていくか…子供を見る目、子供の気持ちに寄り添えるセンスも問われますが、これが授業づくりのおもしろいところです。

(2点目はまた次回に…)

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