【校長のつぶやき】「いい授業」を求めて…(令和4年7月4日・月)授業研究で行う授業を「研究授業」といいますが(「授業」と「研究」をひっくり返しただけ)、多くの教員にとって研究授業は負担に感じることが多いようです。普段の授業以上に教材研究に時間をかけ、指導案も書き、他の教員に見てもらい(場合によっては教育委員会の指導主事や教育指導員に見てもらい)、その授業に対して成果や課題などいろいろ意見を言われるといった一連の流れが、そのような負担感をもたらすのでしょう。一方で、研究授業が教員としてのスキルアップ・授業力向上につながるというメリットもあります。自分なりに工夫をしてきた授業に対して、同僚や指導主事などから助言をいただくことで、自信をもったり、課題が明確になることで次のめあてをもてたり…とプラスに感じることができれば、授業力もアップしていきます。 私は若い時に、先輩から「進んで研究授業を引き受けた方がいい。」と言われました。その言葉を信じて、比較的、自分から研究授業を行う機会を受けていた方かもしれません。授業力がアップしたかどうかは、何とも言えませんが、負担感はありつつも、やりがいを感じていたように思います。(以前にもお話ししたかと思いますが、「思うようにいった!いい授業だったかも!…」と思える授業はなかなかないのですが…。) そもそも「いい授業」ってどのような授業なのでしょうか?教育学者にもいろいろな教育観・授業観があるように、教員一人一人イメージしている「いい授業」も異なるでしょう。私が思う「いい授業」は…いつか機会があれば、この欄でお話ししたいと思います。 本日参観した2つの授業。(4校時目は検食があったので、途中抜けましたが、その前の時間にあたるところを1校時目に行っていたので、少し参観しました。)いずれも、子供たちが「分からないこと」を堂々と表明し、「その分からないことを分かるようになりたい」という思いのもと、学級全体が学習に取り組む、しかも、友達同士の関わりの中で解決しようとする姿が見られる授業、友達の考えを聞いて、「なるほど」「そうか、分かった」「そういうことか」などが出てくる授業。私は「いい授業」だと感じました。子供たちは本当に素晴らしいです。そして、そのような授業ができる学級の雰囲気を作っている授業者も…。 |
|