【校長のつぶやき】インクルーシブ教育の推進(令和5年5月31日・水)

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 昨日、朝会でインクルーシブ教育の推進に向けて、担当が児童に話をしました。(内容については、このホームページ内の「インクルーシブ朝会」の記事をご覧ください。)
 インクルーシブ教育とは、障害の有無にかかわらずすべての子どもを受け入れる教育のことで、あらゆる立場の子どもが、同じ学校や学級に通い、必要に応じた教育支援を受けられることです。1994年、ユネスコのサラマンカ宣言で提唱され、2006年の国連総会で採択された「障害者の権利に関する条約」で示されました。「共生社会」の実現を目指しています。
 日本では、共生社会の形成に向けて、障害者の権利に関する条約に基づく「インクルーシブ教育システム」の理念が重要であり、その構築のため、小・中学校における通常の学級、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校といった、連続性のある「多様な学びの場」を用意することが必要であると考えられています。

 いつでも、どのような状態でも「同じ場所」「集団での一斉指導」で学ぶことがいいというわけではありません。一人一人の状況に応じて、その子の学びのペースに合った学びの場の保障も大事にしたいと考えています。集団で学ぶことは苦手だけど、個別ならば大丈夫という子もいます。一斉指導のペースについていくのは大変だけど、自分に合ったペースならば分かりやすいという子もいます。指導者の人数に限りがあるため、すべての子のニーズに合わせて、学習の場を毎回保障することは難しいかもしれませんが、できることをできる限り実現させたいと考えています。
 今年度、個別指導の希望について、お便りを出したところ、何人かのご希望がありました。本日、「学力向上・個別指導支援担当」と最終確認をしました。来月(6月)にはいよいよ始められそうです。

 個別指導を始めるにあたり、心配なことの一つとして、集団から離れて学ぶことに対し、周囲の子がどう思っているか、ばかにされるのではないかという他人の目を気にして、踏み出せない子がいるかもしれないということです。偏見に対する恐れとも言えるでしょうか。
 そこで、「インクルーシブ教育担当」にお願いをして、昨日のような朝会を実施したのです。担当も、「こういう内容の話をすることが大切だと思っていました。」と前向きに準備を進めてくれました。とてもいい内容の朝会だったと思います。
 人それぞれ得意なこと、苦手なこと、みんな違います。「みんな違ってみんないい」…その違いが個性です。苦手なことを克服したいという思い=「向上心」に答えるために、私たち学校はできる限りのことをしたいと思っています。みんなにどう思われるだろうかという不安に打ち勝つ「強い心」を持ってほしい。周りのみんなには、自分に合った学びを選択した友達を励まし応援するような「美しい心」を持ってほしい。
 インクルーシブ教育の推進は、学校教育目標でもあり、国府津(こ・う・づ)の合言葉でもある「(こ)向上心を持ち、(う)美しい心を持って、(つ)強い心と体の育成」につながるのです。
 保護者の皆様方にも、この理念について、ご理解・ご協力をいただけるとありがたいです。どうぞよろしくお願いいたします。
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学校行事
5/31 クラブ活動(1時間)
6/1 プール清掃(6年)
6/3 休日学習参観日・親子清掃(お弁当)
6/5 振替休業日
6/6 保健集会

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