【校長のつぶやき】小さな研究者たち(令和4年5月20日・金)

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 実習生が入っている4年生の学級の授業を見ました。教科は算数。内容は、「3けた÷1けた」の筆算の仕方です。これまでに学んできた「2けた÷1けた」の筆算の仕方を振り返り、「たてる→かける→ひく→おろす」の基本的な流れを押さえます。
 そして、本題。子供たちは、問題やめあてをテンポよくノートに書いていきます。その学びに向かう姿勢を見ていると、日頃から鍛えられていることがよくわかります。授業者は、子供たちに「研究者の皆さん、3けたのわり算の筆算のプログラミングを完成させよう」と呼びかけます。プログラミングは、コンピューターを使うものだけではありません。物事を考える時にその物事の動作や順序を理解し、効率的に意図した動作や結果を導くために論理的に考えることをプログラミング的思考といいます。まさに、これまで学んだわり算の筆算の基本的な流れをもとに、目の前の問題をプログラミングで解決しようとします。
 まずは、2人組でホワイトボードを使いながら、互いの考えを出し合います。全員が真摯に問題に取り組んでいます。2人組の考えがある程度まとまったところで、何組かが前に出て黒板を使って発表。
 「研究は、失敗することもあっていい。」「失敗から学ぶことがある。」「友達が黒板に書いているときに、自分たちと違っても途中で『えっ!』とか言わないよ。」など、子供たちとともに確認し合いました。三者三様の考え方が提示されました。
 「残念ながら、算数は答えが一つ。それぞれのどこがよくて、どこが違うのか、同じ考えの研究者同士で話し合って。」子供たちは、また集まって、話し合います。授業者は、子供たちの間を回りながら、話し合いに参加できていない子はいないか、参加しそびれている子への声かけなどの配慮も欠かしません。ここで、45分の授業も終わり。続きは次回へ持ち越しとなりました。家庭学習の自学として取り組むことになった子もいるようです。
 クラスの児童全員が、意欲的に問題に取り組んでいる授業を見させてもらいました。間違いを責めることなく、むしろ大事にする姿勢、だからこそ間違いを恐れずみんなの前できちんと説明できる子たち…クラスの雰囲気も素晴らしいです。正解と思われるものに向けて追究する子たちは、まさに小さな研究者とも言えるでしょう。この1か月半で担任と子どもたちが築き上げてきた学び合う集団から、実習生もいろいろなことを学んでいることと信じています。
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5/25 児童代表委員会(長昼休み・清掃なし)
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