【校長のつぶやき】コロナ禍における子どもたちの体力(令和4年5月19日・木)

 今日は午後から横浜で「神奈川県公立小学校長会の総会・研修会」が開催され、そちらに出席しました。今年度、小田原市校長会の役員になってしまい、外に出ることがやや多くなっています。今日は、11時半前に学校を出たため、検食も教頭に任せ、結局、昼食を抜きました。(最近、太ってきたので、ちょうどいいくらいですが…)
 総会後、研修会があり、「コロナ禍における子どもたちの健康と体力」という演題で、神奈川県教育委員会保健体育課より話がありました。毎年、小5と中2を対象に「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」が行われていますが、神奈川県は全国47都道府県の中でもかなり下位に位置しているとのこと。そして、コロナ禍の令和2年度、3年度は、小中学校男女ともに低下し、もちろん神奈川県も例外ではないそうです。県教委が最も危惧しているのは、「運動やスポーツをすることが好き」と回答している割合が減少していることだそうです。コロナ禍により、運動やスポーツをする時間の変化が関係しているようです。これらの結果を踏まえて、「運動の楽しさを実感し、工夫しながら運動をする習慣の定着に努めることが大切。しかし、体力低下の回復を急ぐあまり、過度に運動やスポーツ、トレーニング的な取組に偏ることは避けなければならない。児童生徒の実態に照らして、着実で継続的な取組を進める必要がある。」との話がありました。とにかく「運動やスポーツが好き」と言えることを増やしてほしいとのこと。
 体育は、他の教科に比べ、授業すべてが公開テストと言ってもいいくらい、授業そのものが子どもたちの技能の出来栄えをクラスメイトに見せている状態。運動が得意な子はヒーローのようになり、さらに運動に取り組む。逆に運動が苦手な子はコンプレックスを抱き、ますます運動を避けるようになる。このような状態が、2極化を引き起こしているという話もありました。この状態を打開するためには、その子の良さを引き出し認め、その子がこれならがんばれるという場を作る…例えば、「走る」運動で言うならば、スピードの速さをほめるのではなく、その「走る」運動に取り組んでいる過程でのがんばり度を認めるなど…。他の子との比較で評価(いわゆる相対評価)したり、絶対的な基準で「できた、できない」で評価(いわゆる絶対評価)したりするのではなく、その子自身の以前と取組後の今との比較(どれだけできるようになったか…いわゆる個人内評価)で評価し、認め、ほめ、励まし、自信をつけさせることの大切さについても話がありました。
 小学校の時、運動が苦手で体育に苦手意識をもっていた私には、よく分かります。そんな私が、中高と運動部に入り、下手くそなりに引退までやり遂げられたのも、「これならば自分なりに頑張れる。」と思えたからでしょう。特に高校時代は、チームの仲間のおかげでやり遂げられ、公立校にしては県内でそれなりの成績を収められたと言えるのも自信につながっているかもしれません。運動に関しては、仲間の力も大きいです。私は本当に仲間に恵まれました。運動が苦手な子に対して、周囲の仲間がどのように接することができるか、集団の雰囲気が大事な要因です。体育の授業で言えば、学級の雰囲気が重要になってきます。国府津小の体育の授業も温かい雰囲気であってほしいと願っています。
 来週、スポーツテストが本校でも行われます。本校の児童の体力は、どのような状況なのか、楽しみです。休み時間は外で元気よく遊んでいる姿をたくさん見ますが…。
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学校行事
5/19 眼科検診(全学年)
5/23 スポーツテスト(4〜6年)
5/24 スポーツテスト(4〜6年)
5/25 児童代表委員会(長昼休み・清掃なし)

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