【校長のつぶやき】自分だったらどうする?(令和4年5月11日・水)

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 初任者・実習生とともに、5年生の道徳の授業を見ました。
 扱う教材は「手品師」という小学校道徳の教材としては昔からある有名な教材です。大まかなあらすじは次の通りです。
 「売れない手品師がいました。ある日、街で手品師は男の子に出会いました。男の子はお父さんが死んでお母さんが仕事でひとりぼっち。手品師は元気を出してほしいと、男の子の前で手品を披露します。男の子には笑顔が戻り、明日も来ると約束をしました。その日の夜、手品師は友人から大きなステージに明日出られると誘われます。友人は『二度とないチャンスだ。』と言います。手品師は迷いました。」

 授業は、「自分だったらどうするか?男の子との約束を守るか、大きなステージに行くか。」ということを中心に展開していきます。子供たちは、その中間も入れて、自分の立場とその理由をワークシートに書きます。そして、黒板上に自分の立場をネームプレートで貼って示しました。その後、理由を発表していきます。最後に、友達の発表を聞いたうえで、自分の立場をもう一度見直し、ワークシートに記入します。

 この授業ですばらしいなと感じたことは、まず、どの子も自分の考えをしっかりともち、ネームプレートを貼ることで自分の立場を表明していることです。完全に二者択一というわけではなく、迷いつつ「どちらかというと、こちら寄り」というように中間の立ち位置も許されます。そのため、自分の考えが表現しやすいのです。
 そして、多くの子が理由をきちんと述べることができました。さらに感心したのは、友達の発言を聞いて、「なるほど」「確かに」「あ〜、そういうことか」など、自分の考えと照らし合わせながら、見つめ直している姿がうかがえたことです。友達の考えを聞いたうえで、さらに自分の考えを述べている子もいました。
 最後に、自分の立場を変えた子も10人ほどいました。友達の発言を聞いたからこそ、自分の考えを見つめ直し、立場を変えたと言えるでしょう。もちろん立場を変えないからと言って、友達の発言を聞いていなかったわけではありません。逆に友達の発言を聞いて、自分の最初の考え・立ち位置を一層強めた子もいるでしょう。
 その自分の考えの変わりようをワークシートに最後に記入することで、自分自身の本時の学びの振り返りにもなり、教師も子供の考えを見取ることができます。
 どちらが正しいというわけではありません。手品師の思い、男の子の思いをいろいろな視点から見つめ、考え合うことで、自分自身の生き方に生かすことが大事です。そのような大事なことができているような授業を見させてもらいました。
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