校長室だより先日3年生が社会科の時間に、屋上からまちの様子を見ると聞いたので、 いっしょに参加させてもらいました。 本校は小高い丘の上に建っているので、屋上からの眺めは最高です。 残念ながらこの日は快晴とまではいかなかったのですが、初夏を思わせるような明るい陽ざしと木々の間を渡ってくる爽やかな風に大満足でした。 さて、眼下に見える板橋のまちは、12月の「火伏せ祭り」や1月と8月の「お地蔵さん(縁日)」が昔から人々に知られており、また、通りには蔵が大切に残され、生活用水として小田原用水や荻窪用水が整備されているなど、大変歴史のある地域です。 このまちを学習の場として、3年生たちはこれから自分たちの切り口でたくさんのことを調べていきます。どんな発見をしてくれるのか楽しみです。 板橋地区と隣接するのが早川地区で、ここにある漁港からは、毎日相模湾の豊かな恵みが水揚げされています。本校の5年生が、水産業の学習でお邪魔することもあります。 ところで、目の前に広がる相模湾を見ていると、400年以上も前の「小田原役」のことが思われます。豊臣方の水軍の船がぎっしり泊まっている様子は、石橋山の一夜城とともに当時の人々を驚かせたことでしょう。 私のような歴史好きな者にとっては、本校の学区は興味の深まる地域です。 校長室だより6日(月)の始業式や入学式では、進級や入学に胸を膨らませる子どもたち の姿を目にして、改めて身が引き締まる思いがしました。 一方、7日(火)の離退任式では、本校を去る職員に向けて、「先生のことは 忘れません」「大窪小学校のことを忘れないでください」と話す子どもたちの言 葉に思わず目頭が熱くなりました。 子どもたちの素直な言葉は、大人の心にストレートに響きます。 さて、先週の23日(木)は「子ども読書の日」でした。 「子ども読書の日」は、子どもの健やかな成長のために読書活動を計画的に 進めていくことを目的として、平成13年に施行された「子どもの読書活動の 推進に関する法律」で定められたものです。 この日、テレビのニュース番組では、読んだ本の書名が専用の機械によって、 貯金通帳のような読書用の通帳に記帳される取り組みを行っている学校を紹介 していました。 残念ながら本校にはこのようなおもしろい取り組みのための機械はありませ んが、子どもたちが本との楽しい出会いを数多く経験できるように、今年も学 校司書さんやボランティアの方々のご協力もいただいて取り組んでいきたいと 思っています。 ところで、私が小学生の時に好きだった本は、何といっても「シートン動物 記」シリーズでした。シャーロックホームズが活躍するシリーズもよく読みました。懐かしい思い出です。 |
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